アエオニウムの特徴
アエオニウムはロゼッタ状に広がる葉が美しいベンケイソウ科・アエオニウム属に属する多肉植物です。まるでひまわりのような見た目で多肉植物の中でも存在感があります。葉の色もたくさんあり、緑色や真っ黒、ピンクっぽいものなどさまざま。他にも白く斑が入った種類などがあり、見た目にも鮮やかです。アエオニウムの代表的な種類として、サンバーストや黒法師などが挙げられます。
アエオニウムの種類
アエオニウムはアフリカ大陸北西にあるカナリア諸島を中心に分布しており、約40種類の原種があります。他にも交配した園芸品種もたくさんあり、そのなかでも有名な種類をいくつかご紹介します。
サンバースト
サンバーストは緑の葉のふちにピンクや白っぽい黄色の斑が入るとても色鮮やかな多肉植物です。葉の直径が20~30cmにもなる大きさには圧倒されます。そして、サンバーストはとてもデリケートなので、葉がこすれると黒く変色してしまうので取扱いは慎重に。
ボタニ子
サンバーストってすごい名前!でも名前に負けないくらい立派な葉っぱがすてき!ピンクのふちどりがかわいいね!
ボタ爺
ちなみにサンバーストとは雲の間から射す強い日差しや日輪花火のことを言うんじゃ。まさにこの多肉植物にぴったりの名前じゃの!
黒法師
黒法師は名前にもあるように真っ黒な葉が特徴的なアエオニウムです。きれいな黒い葉にするためには、水やりを控えめにして太陽にたっぷりと当てることが大切です。
ボタニ子
真っ黒な葉っぱがかっこいい!茎も木みたいになっていておもしろい多肉植物だね。
夕映え
夕映えは葉がギザギザとしており、ふちは赤く色づいているのが特徴のアエオニウムです。季節の移り変わりに合わせて色が黄色、緑、赤と変わっていくのも夕映えの見どころ。季節を感じることができるのでついつい眺めてしまいそうですね。
ボタニ子
赤いふちどりがとってもきれい!ずっと眺めていられそう!
小人の祭り
この品種は小さな葉っぱがぎっしりとつくのが特徴のかわいらしい多肉植物です。まるで小さな盆栽のような見た目で人気が高く、育てている方も多いのではないでしょうか?秋になるとオレンジ色に紅葉するのでとてもきれいです。
ボタニ子
わー!盆栽みたいでかわいい!小さな葉っぱの紅葉もとっても楽しみ!
アエオニウムの育て方
多肉植物は水分を蓄えることができるのが特徴の初心者向けの植物ですが、一歩育て方を間違えてしまうと病気や枯れてしまうなどのトラブルを起こしてしまいます。大切な植物は枯れることのないように育てていきたいですよね。ここではアエオニウムの育て方のコツについてご紹介いたします。
アエオニウムの育て方①:水やり
アエオニウムはカナリア諸島を中心に分布しており、亜熱帯地域の砂漠など過酷な環境で育ってきました。そのため乾燥を好み、多湿に弱いので乾燥ぎみに育てるのがいいでしょう。育成期は土が完全に乾いたらあげる程度にし、休眠期は月に1、2回葉水をする以外は断水します。乾燥よりも水のあげすぎで枯れることが多いので注意しましょう。
ボタニ子
水のあげすぎで枯れるなんて知らなかった!気をつけなきゃ!
葉水とは?
- 葉っぱに霧吹きなどで水をかけること。
- 葉っぱから水分を吸収する植物に有効。
- 土が濡れないので休眠期の根腐れを防ぐことができる。
夏の水やり
夏の時期は休眠期にあたり、あまり成長はしません。そのため水もほとんど必要ないので断水をして、月に1回から2回葉っぱに霧吹きで葉水をあげるようにします。水のあげすぎは枯れる原因にもなるので注意が必要です。夏の間は葉っぱがしわしわになったら、夕方に水をあげると蒸れも防げていいでしょう。
冬の水やり
夏とは反対に冬は育成期となります。土全体が湿るように水やりをし、底から流れ出る程度あげましょう。受け皿に水が溜まっている場合はすぐに水を捨て、土が長時間湿り続けることがないようにするのが根腐れを防ぐコツです。
ボタニ子
次のページで日当たりや増やし方について詳しく説明していくよ!
黒法師