アカスズキンカメムシとは?その生態や害虫としての駆除方法を紹介!

アカスズキンカメムシとは?その生態や害虫としての駆除方法を紹介!

北海道をのぞく日本各地を生息地とするアカスジキンカメムシは、ハナミズキやヤマボウシ、フジの葉の汁、果実の汁などを餌とするカメムシの一種です。成虫の羽色の美しさから「宝石」とも称されます。アカスジキンカメムシの生態や駆除の方法を解説します。

    アカスジキンカメムシとは

    カメムシは、木の葉や木の実、果実の汁を餌とする害虫として知られています。ときどき大発生して庭の植木を弱らせる困った存在です。そんなカメムシの中には、宝石と称されるほど美しい姿の珍しいカメムシがいることをご存じでしょうか。「アカスジキンカメムシ」という、美しき害虫について説明します。

    カメムシの仲間

    アカスジキンカメムシはカメムシの仲間です。カメムシは一般的には植木への害より「臭い虫」という認識かもしれませんね。自然豊かな山や林はもちろん住宅地の中にある家庭菜園をも生息地とする、人間にとってちょっと迷惑な虫です。臭いは常に臭いわけではなく、退治しようと攻撃したときに興奮させると、臭い汁を出してきます。

    キンカメムシの珍しい種類

    よく見かけるカメムシ

    各地に分布する一般的なカメムシは、全体が黒や緑色で、焦げ茶色の羽の先が少し出ています。一見、小さいゴキブリのようにも見えることから、見つけるとすぐに退治したくなるかもしれません。一方で、硬い外羽が羽全体を覆ってカナブンのように見える「キンカメムシ」という種類もあります。アカスジキンカメムシは、その中でも珍しい種類で、ほとんど臭いを出さないのが特徴です。

    生息地

    アカスジキンカメムシの生息地は、日本では北海道以外の地域です。本州・四国・九州に広く分布しています。白黒の幼虫の状態で越冬して春先に成虫になり、6〜8月にかけてよく目にするようになるでしょう。体長は17〜20mmで、カメムシの仲間では大きいほうです。

    アカスジキンカメムシの生態

    台湾や沖縄などに多く分布するキンカメムシとは異なり、アカスジキンカメムシは本州に広く分布する珍しいカメムシです。アカスジキンカメムシは、美しい成虫になるまでに脱皮して色や形が変わります。ブローチのような美しさから、飼育して楽しむ人もいるようです。その不思議な生態をご紹介します。

    卵から幼虫時期の生態

    アカスジキンカメムシの産卵時期は夏から秋で、葉の裏にきっちり14個産みつけます。卵は10〜14日で孵化して第1齢となり、しばらく卵の殻まわりに固まって何も食べずにじっとしています。上の写真は、アカスジキンカメムシの第3〜4齢の幼虫です。親と全く違う色と形ですが、光沢のある美しい姿をしています。

    最終齢幼虫の生態

    こちらの白黒の虫は、アカスジキンカメムシの第5齢の幼虫で、幼虫の最終形です。秋に脱皮してこの姿になり、群れたまま落ち葉の裏などに潜んで越冬します。第3〜4齢に比べると地味な白黒ですが、鳥のフンに似せて外敵から身を守るためともいわれています。

    アカスジキンカメムシが好む植物

    アカスジキンカメムシの餌は、木の葉や果実です。主に、キブシ、ヤシャブシ、ハンノキ、スギ、ヒノキ、コナラ、ハゼノキ、アオキ、サワラ、シキミ、フジ、ニガキ、カラスザンショウ、ミズキなどの広葉樹の葉を好みます。

    庭木

    ハナミズキ

    アカスジキンカメムシは、特に、ミズキ系の樹木を好むことから、ハナミズキやヤマボウシなどの庭木で見かけます。他に、マメ科の樹木にもつくため、藤棚のある庭も注意が必要です。夏から秋にかけて葉の裏側に卵を産みつけるため、成虫を見かけたら卵をどこかに産みつけていないか確認しましょう。

    木の実の果汁

    アカスジキンカメムシは、果実も大好物です。ミズキは実がなるため、葉が落ちる頃には実にもアカスジキンカメムシがたかります。甘いヤマボウシの実にも、幼虫から成虫までよく姿を見せるでしょう。庭の果実が実る頃に、白黒の小さな丸い虫がついていたら、それはアカスジキンカメムシの越冬間近の最終齢の幼虫です。

    アカスジキンカメムシを駆除する方法

    害虫とは思えない美しさのアカスジキンカメムシですが、家庭菜園で餌となる実がつく植木や果樹を栽培していると場合は、そうもいっていられません。大切な庭を守るための効果的な虫除け対策、駆除方法をご紹介します。

    刺激臭

    ミント系の刺激のある香りが有効

    アカスジキンカメムシは、刺激臭が苦手です。そのため、米酢を水で500〜1000倍に薄めて庭にスプレーする方法が有効でしょう。幼虫は落ち葉の下で越冬することから、落ち葉の掃除も効果的ですよ。念のため、地面にもスプレーします。酢のにおいが苦手な人は、ミントなどのハーブのアロマオイルを水で希釈して使うとよいでしょう。

    生息地にミントを植える

    あらかじめ、アカスジキンカメムシを寄せつけないように、生息地にミント系のハーブを植えるのもおすすめです。ミントは栽培が簡単ですぐ増えるため、アロマオイルの代わりに葉っぱを摘んでミント水を作ってみましょう。葉を揉んで水につけてしばらく置き、香りの立っているうちに庭にスプレーすると、さらに効果がアップします。

    殺虫剤

    カメムシコロリ [300mL]

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    「気がついたら大量発生してしまった…」というときには、殺虫剤の力を借りましょう。最近は、天然素材を使った殺虫剤も販売されています。たとえば、「カメムシコロリ(アース製薬)」は、アルコールが主成分で、アカスジキンカメムシに直接噴射します。瞬間冷却で動きを止めて速やかに退治できるでしょう。

    まとめ

    虫が苦手な人や庭木を育てている人にとっては、アカスジキンカメムシは害虫です。見つけると「すぐに駆除しなければ」と焦ってしまいますが、アカスジキンカメムシは飼育する人がいるほど美しい虫です。その美しい姿を観察してもいいかもしれませんね。どうしても駆除したいときはミント水や殺虫剤で対策をしましょう。

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