グラハム・トーマスの病虫害は?
病気について
大事に育てていても病気になってしまうとバラはどんどん弱ってしまいます。病気になってしまってから手を打つより、予防することが大切。それには定期的に薬をまくことが効果的です。無農薬で育てたい…と誰でも思うのですが、現実的にはなかなか難しく、バラをあきらめてしまうことになるかも。薬剤を使う育て方をうまく活用することでバラを守っていきましょう。
黒点病
黒い斑点が葉に出てきて、次々とほかの元気な葉にも伝染するやっかいな病気です。ひどくなると葉が黄色くなってしまって落葉してしまいます。そうすると光合成もできないので栄養を作り出すこともできません。黒点病にかかった葉を見つけたら、こまめに取り除いてあげましょう。薬剤はサプロールやダコニールを、葉の裏側からまいてください。病気を発見してからでも間に合いますが、できれば予防として月1~2回定期的にまいてやることをお勧めします。
うどんこ病
粉をまぶしたように葉全体が白くなってしまって、葉や花が縮れたように変形してしまいます。重なり合った葉を間引きして、普段から風通しがよくなるように気をつけることが大切です。サプロールやミネラシンを月に1~2回、予防として散布しましょう。
害虫について
バラゾウムシ
黒ゴマぐらいの大きさで黒くて口の長い虫。バラのつぼみが大好物なので、美しい花が咲くのを楽しみにしている愛好家にとっては一番の天敵と言えます。オルトランやスミチオンをまくと退治することができるのですが、何日かするとまた飛んでくるのでなかなかのツワモノ。毎日見て回って見つけたらコツコツと手で除去するのが一番効果的かもしれません。
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容量 | 100ml |
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有効成分 | MEP |
適用 | バラ、花類、トマト 他 |
希釈倍率 | 1000〜2000倍 |
アブラムシ
うす緑色の小さな虫で若葉や新芽に集まって植物の養分を吸い取ります。見つけ次第、手などで払い落としてしまうか、オルトランやスミチオンをまきましょう。
チュウレンジハバチ(幼虫)
成虫は黒くて腹部がオレンジ色の小さな虫。茎に産みつけた卵からふ化した幼虫がいっせいに葉を食い荒らしてしまいます。あっという間に葉がなくなってしまうので早めに退治することが大切。産卵場所を発見したら、先のとがった物ででこそぎ落とすか、幼虫にはオルトランやスミチオンを散布しましょう。
コガネムシ(幼虫)
成虫は花の中に入り込んで花びらを食べてしまいます。見かけたら手で払いのけるとどこかに飛んでいくのでまだいいのですが、やっかいなのがこの幼虫。土の中で根を食べてしまうので、鉢植えの場合、大量発生すると根が全くなくなって枯れてしまうことがあります。なんだか急に元気がなくなったなぁ…と思って鉢の土を掘り返してみると、白い幼虫が何匹も出できた!なんてこともよくあります。オルトラン粒剤やダイアジン粒剤を土に混ぜておくといいでしょう。
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テッポウムシ(幼虫)
秋ごろ、株の根元におがくずのような粉が落ちていたら要注意!それはテッポウムシの糞です。親のカミキリムシが株元に穴をあけて卵を産みつけ、ふ化した幼虫が幹の中を食い荒らして、ついには株を枯らしてしまいます。穴に針金などを差し込んで駆除するか、専用のスプレー式薬剤も販売されているので散布して撃退しましょう。
グラハム・トーマスの花言葉は?
黄色のバラの花言葉は、「嫉妬」「友情」「献身」「薄らぐ愛」など、ちょっとマイナーイメージが多いのですが、美しいグラハム・トーマスの魅力の前にはそんな花言葉も関係ない…と思えてしまいます。黄色はビタミンカラー、見る者に元気とパワーを与えてくれますよね。
ちなみに赤いバラの花言葉は「愛情」「あなたを愛しています」、白いバラの花言葉は「純潔」「深い尊敬」、ピンクのバラの花言葉は「しとやか」「上品」。
このようにバラには色別にたくさんの花言葉があります。昔から愛する人へ想いを伝えるアイテムとして使われてきたからかもしれません。あなたはどんな花言葉を添えて愛する人にバラを送りますか?
まとめ
四季咲き品種なので春から初冬までたくさんの花を咲かせるグラハム・トーマス。育て方も難しくなく比較的病気にも強い特徴があるので、バラ初心者にはお勧めの品種です。美しい黄色の花、優美で甘い香り、誰からも憧れられる魅力たっぷりのバラ。鉢植えやアーチにして、庭をバラの香りでいっぱいにしましょう!あなたもぜひ、グラハム・トーマスを新しく庭の仲間として迎えてはいかがでしょうか?
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出典:筆者撮影