ガジュマルの植え替え
観葉植物としてのガジュマルは、挿し木をした後や気根が生えないとき以外にも1~2年に1回の植え替えが必要です。定期的な植え替えをしないと根詰まりをおこして根が呼吸することができなくなったり、土の栄養分が少なくなって枯れてしまうこともあります。ガジュマルを大きくして長く楽しみたい場合は、必ず植え替えを行いましょう。
植え替えの時期
ガジュマルを植え替えるのに適しているは4月~7月です。ガジュマルはあたたかくなると成長が活発になるので、植え替えのときに傷ついた根も早く回復して枯れる心配がありません。ただし、葉っぱが黄色くなったり根が鉢の底から飛び出している場合は、寒い時期でも植え替えをするようにしてください。寒い時期に植え替えたときには、あたたかい部屋の中で管理しましょう。
植え替えの準備物
植え替えをする時には次のものを準備します。
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植え替えの手順
- 新しい鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を入れる。
- 鉢の1/3くらいの高さまで土を入れる。
- ガジュマルを古い鉢から抜く。
- ガジュマルの根に付いた古い土を取り除く。
- 傷んだり黒くなっている根を剪定する。
- 新しい鉢の真ん中にガジュマルを置き、土をわりばしでつつきながら少しずつ土を入れる。
- 鉢の上から2~3cmほどの高さまで土を入れ、その後たっぷりと水やりをする。
植え替えをする時のコツとは
植え替えを成功させるのには次のようなコツがあります。
- 植え替えをする前には古い土をしっかり取り除くことが重要です。ピンセットを使って細かい部分の土を取り除き、根をほぐしておきましょう。
- ガジュマルの根は多少剪定しても成長には影響しません。傷んだ根をそのままにしておくと病気になったり根腐れを起こしてしまうので、きちんと剪定しておきましょう。
- 土を入れる時に隙間ができると、ガジュマルは大きくならないのでわりばしを使って奥まで土を入れましょう。ただし、根や幹が傷つかないようにやさしく作業してください。
- 植え替えの時に鉢いっぱいに土を入れると、水やりのときに土が流れてしまうので注意してください。
植え替え後の注意点
植え替えをしたばかりのガジュマルの根は、土を取り除いたり剪定したことで弱っています。そのため、植え替えをした後しばらくは慎重に管理する必要があります。管理するときには次のような点に注意しましょう。
- 植え替え後は、風がよく通る日の当たらない明るい場所に鉢を置く。
- その後1~2週間ほどは根がまだ十分に張っていないため、挿し木で増やす時と同様に葉焼けをするので注意する。
- 枝や葉っぱが増えすぎていると植え替え後の根に負担がかかるので剪定する。
- 水やりは土が乾いた時に行う。
- 植え替後は肥料をストップして、その後新芽が出てきたら再び肥料を与える。
- 新芽が出てきたら今までどおりのお手入れに戻す。
まとめ
ガジュマルは生命力が強い観葉植物なので、初心者でも失敗することなく挿し木で増やすことができます。また、ガジュマルの気根を太くするには種から育てるほうがいいでしょう。しかし、種は育てるのが難しく入手も困難なので、種から育てられた株を大きくするか緑の葉っぱを楽しむ観葉植物として楽むことをおすすめします。
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出典:BOTANICA