ハラン(葉蘭)とは?植物としての特徴・用途(殺菌効果)や育て方!

ハラン(葉蘭)とは?植物としての特徴・用途(殺菌効果)や育て方!

ハラン(葉蘭)は華やかではありませんが、非常に利用価値の高い魅力的な植物です。ハランは園芸以外にも、殺菌効果を利用して料理にも使われる他、芸術的な分野でも重宝されています。植物としての特徴や育て方や増やし方、幅広い用途についてご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.ハラン(葉蘭)とは
  2. 2.ハランの特徴
  3. 3.ハランの育て方
  4. 4.ハランの殺菌作用の利用法
  5. 5.ハランのそれ以外の用途
  6. 6.家庭でハランを育てて活用しよう

ハラン(葉蘭)とは

ハラン(葉蘭)
学名:Aspidistra elatior
クサスギカズラ科ハラン属
常緑多年草

学名は「より背の高い」の意

ハラン(葉蘭)は、学名をAspidistra elatiorといいます。深い緑色の大きな葉が、とても美しい常緑多年草です。学名のAspidistraはハラン属を意味し、ギリシャ語の「aspidion(小楯)」と「aster(星)」が語源になっています。大きな葉が楯で、後述する花が星に見えたのでしょうか。elatiorは「より背の高い」という意味です。

ユリ科からクサスギカズラ科に移された

ハランは元々、ユリ科に分類されていました。しかし遺伝子の解析結果を元にして分類したAPG体系では、クサスギカズラ科に分類されています。クサスギカズラ科はキジカクシ科、アスパラガス科とも呼ばれるそうです。

ハランの歴史

江戸時代には馬蘭とよばれた

ハラン(葉蘭)は、古名をバラン(馬蘭)といいます。蘭のような形の葉で大きいことから、中国で名付けられた名前だそうですが、蘭の仲間ではありません。バラン(馬蘭)が江戸時代に清音化して「ハラン」と呼ばれるようになり、江戸後期には漢字も「葉蘭」の字が当てられるようになりました。

ハランは日本原産の植物

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

『葉蘭をそよがせよ(Keep the Aspidistra Flying)』(1936年)は、イギリスの作家ジョージ・オーウェルの自伝的小説です。この中でハラン(葉蘭)は、イギリス中産階級の象徴として描かれています。

ハラン(葉蘭)は江戸時代に中国から渡ってきたという説がありますが、現在では次項でも述べるように、日本原産とされています。ハランはヨーロッパでも広く栽培され、洋風の建物や庭にもよく合う植物です。これは日本から伝わったものだといわれています。ハランはヨーロッパの人々をも魅了したのです。

野性のハランの分布

Photo by Travel-Picture

ハランの自生地は九州南部の島々

ハラン(葉蘭)はかつて中国南部原産とされていましたが、中国で野生のハランは発見されていません。近年の研究で、本来の自生地は九州南部の宇治群島、黒島、諏訪之瀬島であることがわかりました。これらのことから現在では、ハランは日本原産の植物とされています。

「ハラン」の名がつく植物もある

他にも「ハラン」の名がつく植物として、アリサンハラン、ダイブハラン、ムシャハランなどがあります。これらはハランと同属とする記述もありますが、最近の研究ではハランと別属とされるようです。近年APG体系で植物の分類が組み替えられていることもあり、植物の世界はまだまだ謎に包まれているのかもしれません。

ハランの種類

斑入りの園芸種も人気

ハランは江戸時代から発展し改良された、伝統園芸植物として知られています。現在ではさまざまな斑入りの園芸品種も出回っており、観葉植物として人気があります。古くから伝わるのは、葉先に大きな斑が入ったものです。他にも縞模様、細い黄色の中斑が入ったもの、星のような斑が入ったものや、矮性の品種も出ています。画像は矮性で、縞斑と星斑が混じったものです。

ハランの花言葉

ハラン(葉蘭)は11月30日の誕生花です。

ハランの花言葉は、「強い心」「強い意志」「平癒」です。「強い心」「強い意志」は、一年中大きな葉がまっすぐに伸びており、日陰でも元気に育つことからつけられています。「平癒」は、ハランが民間療法で利尿薬や強壮剤や去痰薬、痛み止めなどに使われたことに由来するそうです。目標に向かって努力を続けている人や、病気を克服した人に贈るとよい植物とされています。

ボタ爺

ボタ爺

次項では、あまり知られることのないハランの特徴や生態についてお話ししましょう。

関連記事

Article Ranking