オモト(万年青)の育て方!上手な管理の仕方や増やし方をご紹介!

オモト(万年青)の育て方!上手な管理の仕方や増やし方をご紹介!

オモトは古くから縁起のよい植物として親しまれています。オモトによせる日本人の愛着は深く、オモトの手入れは楽しみのひとつです。オモトの育てやすい方法もあるのでしょうか?この記事ではおすすめのオモトの植え方、手入れや管理の仕方、増やし方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.オモト(万年青)とは?
  2. 2.オモト(万年青)の植え方
  3. 3.オモト(万年青)の育て方
  4. 4.オモトの増やし方
  5. 5.まとめ

オモト(万年青)とは?

基本データ

出典:写真AC

学名 Rhodea japonica (ロデア・ジャポニカ)
英名 Rhodea japonica Roth
科名 スズラン科
形態 多年草
原産地 中国・日本の山間

オモトの歴史

オモトとは本来、山間に自生していた植物です。中国が呉の時代には、吉事の際には必ずオモトを飾り、祥瑞の祝いとしたとされています。また日本では、戦国の徳川時代を境に園芸種へと進化していったといわれ、昭和2年頃オモトは大流行しました。その後、昭和30年前後でオモトを営利目的として栽培する人が出てくるほどの人気を博していました。

オモトの芸とは?

オモトは、手入れの方法により葉に現れたいろいろな形の変化や斑入を鑑賞することを目的に栽培されています。鉢植えが主流で、装飾が美しい、足のついた3号〜5号鉢に植え付けます。また、この葉の出方が「芸」であり、オモトの魅力とされています。

オモトの種類

園芸品種のオモトは品種が多く、同じ種でも芸の出方で名前が変わることもあります。ここでは、代表的なオモトの品種の系統を紹介します。

 

  • 「ラシャ地系統」…ラシャは厚葉という種の葉が特徴で、葉肉の厚いもの。
  • 「根岸斑系統」…根岸斑という、根岸の松の葉にみられる細かな白い線状の斑が入ったもの。
  • 「胡麻斑系統」…白と黄味を帯びた小さな斑点が葉に現れるもの。
  • 「群雀系統」…単に雀ともいい、葉の先端に雀のくちばしのような玉が出るもの。
  • 「日月星系統」…巻葉といい、葉の縁が内側に巻き込むもの。
  • 「玉獅子系統」…獅子葉といい、葉先が葉の基部に向かって、葉裏にそって巻き上げるもの。
  • 「剣葉系統」…単に剣ともいい、葉の基部から葉先までが細長く尖った剣のような形のもの。本剣とは、さらに細長く棒のようになったもの。

オモト(万年青)の植え方

鉢植えのオモトの植え方には砂植えと苔植えがあり、砂植えが主に行われています。砂植えが主流の理由は、根を太く枝根を多く出させるためです。それにより首が太く葉幅が広い丈夫なオモトを作り上げることができます。しかし、砂植えの育て方で大切なのは毎日の水やりです。1日に数回行わないと枯れることがあります。そのため、水やりの悩みを解消できる苔植えの方法もおすすめします。

植え方①砂植え

準備するもの

  • 摺り炭
  • 水苔
  • ひゅうが土
  • クワ炭
  • 朝明砂(1号・2号・3号・4号)
  • 化粧土
  • 鉢(3号〜5号)

砂植えの手順

  1. 芋(根茎)の切り口に摺り炭を8、水苔のふさを2の割合に混ぜ、すり鉢で練ったものを塗りつける。
  2. 根の少ないものには水苔を根に巻きつける。
  3. 鉢の底にひゅうが土2、クワ炭3、1号の朝明砂5の割合で鉢の4分の1まで入れる。
  4. 3の砂の上に根をいっぱいにひろげて、芋底を鉢の縁よりやや深めにおく。この間親指と人差し指で芋を握っておく。
  5. 2号の朝明砂を4分の2まで入れる。
  6. クワ炭を入れ、続いて3号朝明砂を入れて軽くトントンと鉢をたたき、砂を落ちつかせる。
  7. 芋と、根と根の間にすべて砂が行き渡るように、4号の朝明砂を少量ずつ入れて細い棒で砂をつめる。
  8. 仕上げに首元に水苔を敷き詰めるか、化粧土を覆いかぶせる。

植え方②水苔植え

準備するもの

  • 水苔
  • 朝明砂(1号)
  • 鉢(4〜5号)
  • サナ

水苔植えの手順

  1. 鉢底にサナをあて、1号の朝明砂を4分の1まで入れる。
  2. 水苔を棒状の塊にする。
  3. 2でつくった水苔を鉢に入れ、その上にオモトの根をひろげてのせる。
  4. 水苔で根と根の間を埋めていく。
  5. 芋と根の間に隙間を作らないように水苔を詰める。
  6. 苔の表面を、山型に体裁よく水苔でつつむ。

水苔づくりの秘訣

  • 植え込んだときの水苔の硬さは、鉢の中も表面も指で押したくらいで凹まない程度に硬く植え込みましょう。

次のページでは、オモトの育て方(管理・手入れの仕方)と増やし方をご紹介します。

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オモト(万年青)の育て方

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