ココヤシとは
ココヤシは、熱帯地方に広く自生しているヤシ科の植物です。10~30mほどの大木に成長し、葉だけで5m以上になるものもあります。海に流された実が漂着場所で発芽し、生息地を拡大したため、原産地の特定が難しいとされています。また、ココヤシの実はジュース、果肉は食用、皮は繊維や肥料、燃料として使われており、無駄なところがない植物として、現地では重宝されています。
基本情報
分類 | 単子植物ヤシ科 |
学名 | Cocos nucifera |
原産地 | 熱帯地方(詳細不明) |
別名 | ヤシ、ココナツ、コガネタケヤシなど |
花の色 | 黄色 |
花言葉 | 思いがけない贈り物 |
ココヤシの育て方
熱帯地方の植物なので、地面に直接植える「庭植え」は、沖縄県以外では難しいでしょう。そのため、育てるには「鉢植え」が基本となります。ココヤシは寒さに弱く、成長の適温は15℃以上といわれています。そのため、温度の管理方法が大切になります。冬越しの準備はしっかりと行いましょう。
ココヤシの育て方①植え方
ココヤシの選び方
ココヤシには、つややかなものと、自然のままに近しいものの2種類があります。つややかなものは、人工的にワックスなどを塗布しているようですが、どちらを選んでも成長度合いに特に影響しないといわれています。インテリアに合わせて、好きな見た目のものを選んで問題ありません。
植え方について
ココヤシの植える時期は、5月~8月の気温が高いときに行うのがいいでしょう。前述のとおり、地面に直接植える庭植えは、沖縄県以外だと難しいので、鉢植えが基本となります。植え方は植木鉢に用土を入れ、ココヤシの種の芽吹いている部分を上にして乗せれば完了です。その際に、実に土をかぶせる必要はありません。
植え替えについて
ココヤシの植え替えは、通常であれば数年に一度くらいで問題ありません。ココヤシを優しく持ち上げ、根についた用土を取り払ってから、新しい鉢に植え替えます。時期は植え付けと同じく、初夏~盛夏で行なうのがいいでしょう。また根腐れを起こしてしまった場合は、腐った部位の根を切り、もう一度植え替えることによって、また成長を続けることができます。
植木鉢の選び方
ココヤシは、からっとした南国で育つ植物なので、湿気に弱く、プラスチック製の植木鉢だと根腐れを起こしてしまう可能性があります。植木鉢の選び方は、水はけがよく、通気性に優れている陶器性のものを選ぶようにしてください。また、ココヤシは縦に長く伸び、大きな葉をつける植物なので、背が高く、深い形の植木鉢だとバランスが取れ、見た目がよくなります。
ボタニ子
次ページからは「ココヤシの育て方②土の作り方・水やり」を紹介します。