ミルクブッシュとは?
多肉質で自由に枝を広げるミルクブッシュは、観葉植物・多肉植物ブームとともに国内でも人気となった植物です。原産地は日本ではないので、育て方や手入れ方法には注意も必要ですが、独特な枝の形がインテリアにもぴったりなので、観葉植物の初心者にも人気があります。
正式名称「ミドリサンゴ(緑珊瑚)」
日本国内でもインテリアとして人気が高い観葉植物ですが、正式名称は「ミルクブッシュ」ではなく「ミドリサンゴ(緑珊瑚)」といいます。多肉質の枝を珊瑚のように枝を広げるため、ミルクブッシュよりもミドリサンゴという正式名称の方が、見た目の印象には合っています。
原産地が不明
ミルクブッシュの原産地は、正確にはよくわかっていません。最も有力なのは乾燥地帯であるアフリカ東部地域とする説ですが、中にはインドが原産地であるという説もあります。なお原産地については諸説ありますが、その後世界各地の熱帯地域に広まり、さらに観賞用の観葉植物として全世界に広まりました。
日本にも観葉植物として流入
冬になると気温が10℃以下になる地域も多い日本では、乾燥地域で自生するミルクブッシュの栽培に適しているとはいえません。そのため日本で現在栽培されているミルクブッシュは、観賞用の観葉植物として海外から流入してきたものです。
名前の由来
多肉質の枝が魅力の観葉植物ですが、茎を剪定すると断面から白い乳液がにじみ出てきます。この白い乳液がミルクのように見えることが名前の由来ですが、日本ではミドリサンゴという正式名称よりも別名のミルクブッシュとよく呼ばれています。
花も咲く
冬になると気温が下がる日本ではなかなか見ることができませんが、1年を通して気温の高い地域では、ミルクブッシュの花も楽しむことができます。なお黄色い花を咲かせますが、非常に小さく、形はチオノドクサの花のようです。
チオノドクサの花とは?
高山・亜高山地帯に自生するチオノドクサの花は、大きさが1.5cm~2cmと比較的小さいのですが、星の形をしているのが特徴です。ミルクブッシュの花はそれよりもさらに小さいですが、小さな星が集まっているように見えます。ただしミルクブッシュとチオノドクサは、生育環境も種類も全く違う植物です。
ミルクブッシュの特徴
もともとは乾燥した熱帯地域に自生する高木で、大きなものになると樹丈が10mになるものもあります。そんなミルクブッシュですが、日本では観賞用の観葉植物として流入してきたため、マンションやアパートなどでも栽培ができる種類が広く流通しています。そこで多肉系の観葉植物であるミルクブッシュの特徴をまとめました。
ボタニ子
次ページからもミルクブッシュの特徴について紹介します。