バジルの効能
インド伝統医学のアーユルヴェーダでは「トゥルシー(ホーリーバジル)で医者いらず」と高く評価されるほど、バジルはさまざまな効能があります。
バジルの薬効
バジルは薬効成分が高いハーブです。ストレスによる心の不安を取り除いたり、集中力向上や消化促進作用、殺菌作用、抗酸化作用(アンチエイジング)、抗アレルギー作用、免疫力向上、鎮痛作用、呼吸器官の改善などさまざまな効能があります。料理やハーブティー、またはエッセンシャルオイルなどでうまく取り入れるとよいでしょう。
バジルを使ったレシピと保存方法
収穫したバジルはぜひ料理に活用しましょう。バジルを使った料理はパスタやピザなど数多くありますが、ここではとても簡単にできるものを紹介します。また新鮮なうちに食べることが一番ですが、どうしても使い切れなければ冷蔵や冷凍すればある程度日持ちします。保存方法も合わせて紹介します。
乾燥バジル
乾燥バジルの作り方
- 耐熱の皿にキッチンペーパーを敷き、その上にきれいに洗って水気を取ったバジルの葉を並べ、その上にもう一枚キッチンペーパーを載せて挟み込みます。
- 電子レンジ500wで1分加熱し、キッチンペーパーに挟んだまま裏返しもう1分加熱します。(加熱時間は目安です。電子レンジの機能にもよるので必要に応じて加熱時間を増やしてください。)
- 完全に乾燥してパリパリになったら細かく砕いて瓶などで保存します。ミルを使うときれいに仕上がります。
乾燥バジルの応用
オレガノやローズマリーといった他のドライハーブや岩塩、ブラックペッパー、ドライガーリックなどとブレンドすれば、イタリアンスパイスとして肉料理や魚料理に一役買います。
ジェノベーゼソース
作り方
- バジルはみじん切り、にんにくはすりおろします。
- ほかの材料もいれてよく混ぜればできあがりです。
ピザやパスタだけでなくカリッと焼いた鶏肉や魚にかければ、一気にイタリア料理感が増します。
バジルシード
栄養価が高くスーパーフードとしてダイエットに効果ありと人気の食材です。種の周りのゼリー状の膜が食物繊維が豊富な部分です。
作り方
- 前日からバジルシード小さじ1杯を水でしっかり戻すと、種の周りにゼリー状の膜のようなものが膨らんできます。
- 一晩経ったものを水切りをします。
- バジルシード自体には味はないので、ヨーグルトやはちみつ、ジュースなどと合わせます。
注意事項
- 食べ過ぎは消化によくないので摂取する量を守りましょう(1日にバジルシード小さじ1杯程度)
- 市販の園芸用の種は消毒剤がかかっている場合があるのでそのまま食用せず、必ず収穫したものか食用として市販されているものを購入してください。
バジルの保存方法
たくさん収穫出来たら料理に応じて、さまざまなな方法で保存しましょう。
水差し | 水を入れたコップや瓶に挿して早めに使い切ります。 花の水切りと同じように斜めに茎を切り、毎日水を替えましょう。 |
2日ほど |
冷蔵 | ペーパータオルで包んで密封袋に入れ野菜室で保存します。 冷えに弱く黒くなりやすいので注意が必要です。 |
1週間ほど |
冷凍 | ビニール袋に入れて冷凍室で保存します。 解凍してそのまま煮物や炒め物に利用します。 |
3週間ほど |
オイル漬 | オリーブオイルに漬けて香りを移し、料理に使います。 好みでニンニク片を入れるとさらに風味が増します。 |
1か月 |
まとめ
バジルを十分に活用するには、まず葉が生い茂ってきたら収穫に加えて主枝を摘心し、花が咲いたらこまめに摘花します。どんどん収穫して料理などに利用しましょう。そして夏の終わりごろから摘花をやめて実を収穫し採種をすれば、毎年楽しむことができます。西洋だけでなく東洋の食文化にも深く根付いたバジルは、薬効も高くコストパフォーマンスもよいのでぜひ家庭菜園でおすすめしたいハーブです。
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香りにも薬効があるのでアロマテラピーやお風呂に入れるのもおすすめです。