カラミンサの育て方！管理のコツや上手な増やし方などをご紹介！

カラミンサの増やし方には、種まき、株分け、挿し木の3種類が挙げられます。花が咲き終わったあとのこぼれ種で勝手に増えることもあります。ここでは、カラミンサの上手な3つの増やし方について見ていきましょう。

カラミンサはたくさんの花を咲かせるため、種を大量に採れます。咲いた花が茶色っぽく変色したらすぐに花を摘み、そこから種を採取してください。タイミングが遅れると、種が土にこぼれてしまい、探すのが難しくなります。種まきに適した時期は春がおすすめですが、秋でも可能です。発芽温度は20℃前後です。気温をみてタイミングを計ってください。

用土に1カ所あたり種2～3粒を点まきし、ごく薄く土をかぶせておきます。注意点は、発芽するまで乾燥しないようたっぷり水やりをして管理することです。発芽率が高いため、同じ場所から複数芽が出た場合は、間引きをしてください。種まきで失敗しないコツは、直に種まきしないで育苗ポットを使用することです。まずは小さなポットなどに種まきをして、ある程度大きく成長してから鉢や庭に植え替えるようにしましょう。

株分けでの増やし方は、現在育っている株がすでに大きく成長している場合に有効です。1～2年に一度、植え替えをかねて行います。株分けのタイミングは、株の成長が衰えてきた頃を目安にしてください。適した時期は、3～4月頃もしくは9～10月頃です。株分けして植え替えると、一時的に株が弱くなります。新芽の出る3～4月頃は、株がよく成長する時期でもあるため、株分けによる株への影響や、株分け時に起こる多少の根の傷つきも回復しやすく、枯れるのが心配な人には特におすすめです。

株分けは、根を傷つけないように、株全体を鉢もしくは庭の土から引き抜き、根についた古い土を丁寧に取り除きます。植え替えをする場合は、そのままひと回り大きな鉢に植え付けます。このとき、根を広げるように植え付けるのがポイントです。株分けをする場合は、それぞれの株に芽のついた茎が残るよう注意し、根を自然に手で分けるか、清潔なナイフやハサミで切り分けるかして、1つの株を2つに分けて植え付けます。

挿し木で増やす方法は、種まき・株分けで増やす方法に比べると、多少手間はかかりますが、比較的成功率の高い方法です。ある程度育った株があれば増やせるため、最も増やしやすい方法といえます。挿し木に適した時期は、6月もしくは10月です。10月に挿し木をした場合は、挿し木のまま冬を越すことになります。

まず挿し木専用の土を用意します。赤玉土や川砂などの、小粒で栄養分のない清潔な土でも代用できます。次に、ある程度育ったカラミンサの株から、太くしっかりした茎を選び、10cmほどの長さに切り、半日ほど水につけておきましょう。最後に、切り口を傷つけないよう注意しながら、湿らせた挿し木専用の土に挿します。挿し木してから2～3週間ほどで発根します。発根が確認できたら、鉢や庭に植え替えるようにしてください。

長期間花を楽しめる、さわやかな香りが特徴のカラミンサについて、育て方のコツと上手な増やし方を紹介しました。カラミンサは、園芸初心者でも簡単に育てられ、育てた葉はハーブティーやポプリなどに利用できます。育てる楽しみと育てたあとに利用する楽しみのどちらも手軽に味わえるため、ぜひ家庭で楽しんでみてはいかがでしょうか。