レモンマートルとは
名称 | レモンマートル |
学名 | Backhousia citriodora |
植物分類 | フトモモ科バクホウシア属 |
「レモンマートル」は、オーストラリアのクイーンズランド州に自生するフトモモ科の常緑樹の名称です。
名前の意味は発見者にちなんで
レモンマートルは、1853年にイギリスの植物学者ジェイムズ・バックハウスによって発見されました。その彼の名前にちなんでBackhousia citriodoraという学名が与えられました。
レモンの香りを持つ常緑樹
レモンマートルは、長さ10cm前後の葉を、茎を中心として対象に付けます。高さが大きいものでは20mほどになる、亜熱帯気候に自生する常緑樹です。レモンマートルという名前からもわかるように、葉からはレモンの香りが漂います。
白い小さな花の後にはたくさんの実がつく
レモンマートルの花は5枚の花弁から作られます。中心には長いおしべがめしべを囲むようにつきます。枝にたくさん花をつけるため、遠くから見るとまるでフワフワとした雲のように見えるでしょう。白い小さな花の後には赤い実をつけ、熟するとやがて黒くなります。
先住民アボリジニとの深い関係
レモンマートルは、オーストラリアでイギリスの植物学者によって発見される前から、先住民であるアボリジニたちの生活に意味あるものとして溶け込んでいました。自然と一体になって暮らす彼らアボリジニたちは、時に薬として、時に料理の材料としてレモンマートルの力を取り入れてきたのです。
薬にも料理にもなる木、レモンマートルは私たちが知るレモンとどのように違うのかしら。