マンチニールとは?世界一危険な有毒植物ってホント?成分・毒性を解説!

マンチニールとは?世界一危険な有毒植物ってホント?成分・毒性を解説!

マンチニールは、世界一危険な有毒植物といわれています。葉や実は、まるでリンゴのようですが、誤って食べてしまうと大変なことになってしまうのです。本記事では、恐ろしいといわれるマンチニールの特徴や毒についてご紹介します。意外な利用法もチェックしましょう。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.マンチニールの木とはどんな植物?
  3. 3.マンチニールの木の特徴
  4. 4.マンチニールの毒の謎に迫る
  5. 5.マンチニールの木は日本にも自生している?
  6. 6.マンチニールの利用法
  7. 7.さまざまな作品の題材にされている
  8. 8.まとめ

はじめに

多くの人の目を楽しませてくれる植物のなかには、姿からは想像できないような毒をもっているものがあります。日本ではトリカブトが有名です。しかし、国外に目を向けると、さらに恐ろしい毒をもった植物があります。その1つがご紹介するマンチニールです。

マンチニールの木とはどんな植物?

日本ではあまり知られていないマンチニールの木は、ギネスブックにも掲載されているほど有名な植物です。それはマンチニールの持つ有毒成分が大多数の動物を死亡させてしまうほど恐ろしいものだからです。その一方で浜辺に自生する、防風林のような役目をする植物でもあります。今回は、そんなマンチニールの花言葉から実や葉の特徴、毒性や利用方法までを解説していきます。

マンチニールの木の基礎情報

トウダイグサ科
ヒッポマネ属
樹高 15m程度
原産地 アメリカ合衆国、メキシコ、カリブ地方、中央アメリカ、南アメリカなど
木の種類 常緑広葉樹
別名 ビーチアップル
死の林檎

一部では絶滅の危機に陥っている

マンチニールは、原産地のアメリカのフロリダ州では絶滅危惧種のリストに載せられているほど、数が少なくなっています。恐ろしい木であっても、絶滅の脅威から身を守るのは難しいといえそうです。

すべてに毒がある猛毒の木

人を死亡させるほどの毒性が、マンチニールの木のどこにあるのか気になりませんか。マンチニールの有毒成分は、木全体にあります。葉や実はもとより、木からしたたる樹液にすら毒が含まれています。さすがは、世界一危険な木と認定されるだけのことはあり、毒のないところはないとまでいわれる植物です。

マンチニールの名前

マンチニールという名前はスペイン語です。かつて世界の海を旅したスペイン人の探検家が発見し、スペイン語の名を付けたといわれています。もともと葉と実がリンゴに似ていることこら、発見された当初は「小林檎」という意味の名で呼ばれていました。今ではスペイン語で「死の小林檎」と呼ばれています。発見された当初はわからなかったのですが、危険な毒性をもった植物だということが知れ渡ったため名前が変わったようです。

ボタニ子

ボタニ子

別名のビーチアップルって美味しそうな名前だよね?食べられないほどすごく危険なのに、どうしてそんな名前が付いたの?

名前だけ見ると食べられそうな気もするでしょ?ビーチアップルは、りんごのような果実が浜辺に自生するから付けられたらしいわ。死亡するほどの毒をもっているのにね。

ボタニ子

ボタニ子

そうなんだ。確かに猛毒の木なのに美味しそうな名前だから、初めて聞くと食べられるんじゃないかって、勘違いしてしまうよね。

マンチニールの木の特徴

Photo by Daquella manera

マンチニールの特徴は、木全体に猛毒が含まれているという点です。有毒成分は「世界一危険」と認知されてしまうほどで、ギネスブックにも登録されています。かつては知らずに近寄ったり実を食べて死亡する人もいたそうです。自生している現地では防風林として砂の浸食も防いでいるため、一見すると有用な植物に見えます。しかし、その実態は、触ってはいけないほどに危険な猛毒の植物です。

マンチニールの花

マンチニールは、小さな黄緑がかった花を咲かせます。花にまで毒性があるかどうかはわかっていません。せっかくのかわいらしい花も遠くで愛でるくらいしかできないのが残念なところでしょう。観葉植物として育てることも不可能な植物で、日本にも輸入はされておらず、当然園芸用の品種などもありません。

マンチニールの花言葉

木全体に死亡するほどの猛毒があるという生態からすると、恐ろしい花言葉を連想してしまうかもしれません。花言葉は「虚偽」です。花言葉の由来は不明ですが、美味しそうな果実をもつ木が猛毒を含んでいるという生態は、虚偽という花言葉によく合います。毒があることで有名なマンチニールの花言葉はあまり知られていません。不思議な花言葉をつけられたマンチニールは、その存在自体いまだ多くの不思議に包まれた植物です。

マンチニールの葉

マンチニールの葉は、りんごの葉によく似ています。緑色で葉の縁は鋸歯状になっており、長さは5~10cmほどです。マンチニールの葉には、よい匂いを出す成分が含まれています。同時に危険な毒も含まれており、匂いにつられて近づくと大変な目にあいます。よい香りでもつられないようにしましょう。

マンチニールの実

青リンゴ
Photo bycongerdesign

マンチニールの果実は、青りんごによく似ています。見た目だけでなく、甘い香りも同様です。もしも日本で売られていたら、間違えて食べてしまうかもしれません。もちろん、マンチニールの果実にも恐ろしい猛毒が含まれています。樹液のように触ってはいけないというわけではないですが、食べると大変なことになります。まさに虚偽という花言葉がよく合う果実です。

マンチニールの味

食べると死を覚悟するほどの危険な実であるのに、味が知られています。味が知られているということは、食べてしまったけれど助かった人が誰かに伝えたのでしょう。食べたとき、はじめに感じる味は「心地よい甘さ」だそうです。しかし、すぐに胡椒を食べたかのような違和感を感じ、次第に喉に灼熱感を覚え、味を感じるどころではなくなるようです。

実を食べるイグアナがいる

実はこの猛毒の実を食べる生き物がいるのよ。その生き物はマンチニールの毒を食べても大丈夫なのですって。驚きでしょ?

ボタニ子

ボタニ子

猛毒なのに大丈夫なの?なんで猛毒なのに食べちゃうの?

マンチニールの実を食べるのはイグアナの一種なの。体内に解毒剤をもっているから食べても平気なのだそうよ。有害な毒の成分をもつ植物だから鳥や動物は食べないし、競争する相手がいないというのは自然界を生きるうえで重要だったのかもしれないわ。

ボタニ子

ボタニ子

解毒剤を作ってまでこの実を食べたかったのか、それとも他に食べるものがなかったのか、どっちなんだろう。

マンチニールの実を食べるイグアナは、生活もマンチニールの枝の上でしています。アメリカのフロリダ州では絶滅の危険があるとしてリストに載っている植物ですが、絶滅してしまったらこのイグアナも姿を消してしまうのかもしれません。一概に毒があるからなくなってしまえばよいというわけではなく、困る生き物もいるのです。

マンチニールの毒の謎に迫る

マングローブ林に自生するマンチニールの見た目はごく普通の植物で、毒があるようには見えません。ここでも虚偽という花言葉を連想させるでしょう。見た目からはわからなくても触ってはいけないほど危険なため「近寄るな、危険」と樹の幹に張り紙をしているところもあるのです。雨が降れば木を伝った雫でさえ毒に侵されるほどです。ここでは、マンチニールのもつ毒などを詳しく見ていきましょう。

有毒成分は解明されていないものもある

毒
フリー写真素材ぱくたそ

実は、有毒成分のすべてが完全に解明されているわけではなく、わかっているのは一部だけにとどまります。有毒であるうえに有毒成分もいくつも解明されているのですが、それでもすべてではないようです。近づくことも危険で、かつては死亡者すら出しているマンチニールの毒をすべて解明することは、簡単なことではありません。それほどに世界一危険なマンチニールの木には、驚くほどたくさんの有毒成分があります。

樹液の毒性

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マンチニールの木は日本にも自生している?

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