クチナシの育て方!植え替えの時期や施肥・挿し木の方法などを紹介!

クチナシの育て方!植え替えの時期や施肥・挿し木の方法などを紹介!

ふんわりと漂ってくるクチナシの甘い香りに、夏の到来を感じる方も多いことでしょう。清楚なイメージのクチナシですが、とても丈夫で育て方も簡単な植物です。今回は植え替え時期や施肥、挿し木の方法といったクチナシの育て方や、大敵のオオスカシバ対策などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.クチナシとは
  2. 2.クチナシの種類
  3. 3.クチナシの育て方
  4. 4.クチナシに発生する害虫
  5. 5.まとめ

クチナシとは

Photo by lapaginadellasfinge

春の沈丁花、秋の金木犀に並び、三大香木のひとつである梔子(クチナシ)は、夏に甘い香りを漂わせる白い花です。花には一重咲きと八重咲があり、矮性種や大型種など特徴もさまざまです。葉脈のはっきりとした葉にはつやつやとした光沢があり、実は染料として使われています。

クチナシの基本情報

出典:写真AC

学名  Gardenia jasminoides
和名:別名 梔子:ガーデニア
分類 アカネ科クチナシ属:常緑低木
分布 東アジア、インドシナ半島、日本(東海以西~沖縄)
樹高 50cm~2m
花径:花色 5cm~8cm:白
開花時期 6月~7月
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い(東北南部まで)

クチナシの花色はクリームがかった白で、花のない期間は常緑の葉を保ちます。樹高は大きいものでは2mになりますが、矮性の品種もあるので鉢植えでの栽培も可能です。常緑樹ですが、ミルキーな甘い香りが好まれ、海外では恋人に贈る花とされている一面もあります。

クチナシの名前の由来

出典:写真AC

ボタ爺

ボタ爺

クチナシの名前の由来にはふたつの説があるんじゃよ。

  • クチナシの種が成熟してもその鞘が弾けないことから、あき口がない→口無し
  • クチナシの実の先端が鳥のくちばしのように見え、果実部が梨のように見えることから→口梨

ボタニ子

ボタニ子

うーん。どちらも納得させられる説ね。

クチナシの種類

Photo by Starr Environmental

クチナシには、一重咲き、八重咲き、二期咲きといった咲き方の違いのほか、芳香の強いものと弱いもの、実が付くものと付かないものと、特徴もさまざまです。樹高も50cm~2mと幅があるため、用途にあった品種を選びたいものですね。

一重咲き(一期咲き)

出典:写真AC

原種である一重咲きのクチナシですが、庭植えには華やかさが好まれるため、近年では見かける機会は少なくなりました。一重咲きの品種としては矮性で鉢植え向きの「ミナリクチナシ」が一般的です。一般的に一重咲きは八重咲よりも強い香りを放つとされています。

一重咲き(二期咲き)

Photo by Starr Environmental

一重咲きには春と秋の二期咲きの品種である「マルバクチナシ」があり、花と葉の両方が丸みを帯びたかわいらしいフォルムが人気です。特徴として春の花の後には実が付きますが、秋の花後には実が付きません。樹高は50cmほどと小ぶりです。鉢植えで楽しんでみてはいかがでしょうか。

八重咲き

出典:写真AC

園芸品種である八重咲きの花は種類も豊富です。実は付きませんが、香りが強くガーデニアの別名をもつ「オオヤエクチナシ」、中国原産でグランドカバーや鉢植えにも向く、小ぶりの「コクチナシ」、葉が小さくて細い、鉢植え向きの「ヒメクチナシ」などが一般的に流通しています。

クチナシの品種
品種名 咲き方 特徴
ミナリクチナシ 一重咲き 強い芳香あり、若木から実が付く
マルバクチナシ 一重咲き 二期咲き、春花の後のみ実が付く
オオヤエクチナシ 八重咲き 強い芳香あり、実は付かない
コクチナシ 八重咲き 上品な香り、実は付かない
ヒメクチナシ 八重咲き 芳香あり、実が付く

ボタニ子

ボタニ子

次のページではクチナシの育て方を説明します。

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クチナシの育て方

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