キンポウゲ科の花・植物⑥アネモネ
名前 | アネモネ |
学名 | Anemone coronaria |
科/属名 | キンポウゲ科アネモネ属(イチリンソウ属) |
原産地 | 地中海沿岸地域 |
開花時期 | 2月~5月 |
花色 | 青、赤、ピンク、白 |
アネモネの特徴
アネモネは耐寒性のある球根植物で、愛らしい花を1茎に1輪咲かせます。大きく開いた花びらは、実は萼片です。全草にプトロアネモニンという有毒成分が含まれているため、切り口に触れるとかぶれたり水膨れになることがあります。アネモネはギリシャ語で風を表す言葉で、綿毛を付けた種が風に運ばれます。
アネモネの花言葉
- 儚い恋、恋の犠牲
- 赤:君を愛する
- 白:真実、期待
- 紫:あなたを信じて待ちます
キンポウゲ科の花・植物⑦シュウメイギク
名前 | シュウメイギク(秋明菊)キフネギク(貴船菊) |
学名 | Anemone hupehensis var. japonica |
科/属名 | キンポウゲ科アネモネ属(イチリンソウ属) |
原産地 | 中国 |
開花時期 | 8月~10月 |
花色 | 白、ピンク色 |
シュウメイギクの特徴
シュウメイギク(秋明菊)は、一見すると菊のような、よく見るとアネモネのような優雅な花です。原産地は中国ですが、日本に帰化し、京都の貴船に多く咲いていたことから貴船菊とも呼ばれます。英語名はジャパニーズアネモネです。アネモネ同様に有毒成分プロトアネモニンが含まれ、茎から出る白い液体に触れるとかぶれを引き起こすことがあります。
シュウメイギクの花言葉
- 淡い思い
- 薄れゆく愛情
- 多感
キンポウゲ科の花・植物⑧福寿草
名前 | フクジュソウ(福寿草) |
学名 | Adonis ramosa Franch |
科/属名 | キンポウゲ科フクジュソウ属 |
原産地 | 東アジア |
開花時期 | 2月~4月 |
花色 | 黄色 |
福寿草の特徴
福寿草は日本の山野に自生し、早春を知らせてくれる花です。旧暦の元旦の頃に開花を迎えることから元日草の名前があります。江戸時代には正月飾りに使われ、縁起の良い花ということで次第に福寿草と呼ばれるようになりました。
山菜と間違えないように!
フキノトウと間違われやすく、また葉っぱがヨモギに似ています。福寿草には有毒成分が含まれているので間違って採らないように注意が必要です。
福寿草の花言葉
- 勝利の誓い
キンポウゲ科の花・植物⑨トリカブト
名前 | トリカブト |
学名 | Aconitum |
科/属名 | キンポウゲ科トリカブト属 |
原産地 | 中国、日本など |
開花時期 | 7月~10月 |
花色 | 紫、白、黄色、ピンク |
トリカブトの特徴
被り物に似た花
トリカブトはトリカブト属の総称で、多くの種類があります。写真のヤマトリカブトなどが日本にも自生していて、花の形が古来の装束の被りものである鳥兜に似ていることからトリカブトと呼ばれてきました。ヨーロッパでも、騎士や修道士が被るフードに似ているので、monkshoodの名前が付けられています。
強い毒性
毒性が強いのが特徴で、毒薬などに使われた歴史があります。花は美しく観賞用のハナトリカブトも栽培されていますが、どの種類も毒性が強く、葉を山菜と間違えないよう注意が必要です。
トリカブトの花言葉
- 騎士道
- 復讐
- 栄光
- 人嫌い
キンポウゲ科の花・植物⑩バイカオウレン
名前 | バイカオウレン(梅花黄連) |
学名 | Coptis quinquefolia |
科/属名 | キンポウゲ科オウレン属 |
原産地 | 日本 |
開花時期 | 4月~6月 |
花色 | 白 |
バイカオウレンの特徴
梅に似た小さな花
バイカオウレン(梅花黄蓮)は、日本固有の愛らしい山野草です。梅の花に似た5枚の白い花びら(実は萼片)が、小さくて可憐です。葉も5つに分かれているので、五加葉黄蓮の名もあります。
森の妖精
バイカオウレンは、植物学者の牧野富太郎が山で出会って清楚で美しい佇まいに魅了され、植物学を志すきっかけとなった植物です。「森の妖精」「林床の妖精」と呼ばれることもあります。
バイカオウレンの花言葉
- 二度目の恋
- 情熱
キンポウゲ科の花・植物⑪ニゲラ
名前 | クロタネソウ、ニゲラ |
学名 | Nigella |
科/属名 | キンポウゲ科クロタネソウ属 |
原産地 | 南ヨーロッパ~西アジア |
開花時期 | 4月~7月 |
花色 | 青、紫、白、ピンク色 |
ニゲラの特徴
ニゲラは、美しい花と細い糸のような葉、黒い種が特徴的な花です。「Nigella」は、ギリシャ語で黒を意味し、日本でも黒種草(クロタネソウ)と呼ばれています。ニゲラの仲間、ニゲラ・サティバ(ニオイクロタネソウ)の種は、ブラッククミンの名があり、旧約聖書の時代から香辛料として利用されてきました。すりつぶすと清涼感のある香りがします。
印象的な英語名
ニゲラには、「Love in a mist(霧の中の恋)」「Devil in a bush(草むらの悪魔)」の英語名があります。前者は幻想的な花の姿からつけられた名前で、花言葉にもなっていますね。後者は、果実が角のように飛び出ていることからきています。また、糸状の葉は「ヴィーナスのほつれ髪」と言われています。
ニゲラの花言葉
- 夢の中で会いましょう
- 霧の中の恋
- 深い愛
- 不屈の精神
まとめ
キンポウゲ科の植物は、まだまだたくさんあります。どの花も、愛らしい佇まいが魅力的です。花言葉も素敵なものが多いですね。ドキリとする花言葉が混じっているのは、毒性があるためと思われます。花言葉に託して注意を促してきたと思えば、ありがたいことですね。扱いに気を付けながら親しみましょう。
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出典:写真AC