トルコキキョウとは
トルコ桔梗(キキョウ)は、「トルコギキョウ」や「リシアンサス」「ユーストマ」とも呼ばれ、ピンクや青、紫や白など、さまざまな色の品種があります。また、色ごとに素敵な花言葉が付いているので、プレゼントや花束などにもよく使われている植物です。そんなトルコキキョウの特徴や、品種ごとの開花時期、花言葉などをご紹介します。
トルコキキョウの基本情報
科名 | リンドウ科 |
属名 | ユーストマ属 |
和名 | トルコ桔梗、トルコギキョウ |
別名 | リシアンサス、ユーストマ |
分類 | 草花 |
原産地 | アメリカテキサス州 |
- 「トルコ」と名前に入っているが、原産地は「アメリカテキサス州」
- 「キキョウ」と名前に入っているが、科名は「リンドウ科」
トルコキキョウの名前の由来
リンドウ科の植物ですが、咲き姿が星のような形をしている品種が、キキョウに見えることから、名前に「キキョウ」と付いています。また「トルコ」は、花の色が、トルコ石の美しさに似ていたことから付けられた名前です。他にも、トルコ人のターバンに見えるからという説や、地中海の澄んだ色(トルコブルー)を連想されるという説があります。
トルコキキョウの開花時期
トルコキキョウの開花時期は、春から夏の間といわれています。暖かくなると開花する性質を持っていますが、品種によって開花時期がバラバラなのが特徴です。また、トルコキキョウを育てる環境によっても開花時期が異なり、温暖地では5月〜8月、寒冷地では8月〜9月が開花時期となります。
トルコキキョウの特徴
トルコキキョウは種類がたくさんあり、どれも美しく個性的なものばかりです。そんなトルコキキョウの特徴をご紹介します。
種類が豊富
花の色や模様、咲き姿、開花時期など、それぞれにたくさんの種類があります。自分のイメージに合ったトルコキキョウを選ぶことができるのも、楽しみの1つです。
F1品種がある
「F1品種」とは、植物の1代目として作られた雑種のことです。品種改良や交配によって作られた品種のことで「2代目を想定しないで作られた」という特徴があります。そのため、F1品種のトルコキキョウの種を採取しても、育ちにくいので注意しましょう。
生息地が広い
トルコキキョウの原産地はアメリカテキサス州です。テキサス州の中でも、低地から高地まで生息地が広く、さまざまな場所でトルコキキョウは自生しています。また、低地のトルコキキョウは冬越しできる性質をもち、何年も咲き続けることが可能です。反対に高地のトルコキキョウは、冬越しができず、ほとんどが1年で枯れてしまいます。
トルコキキョウの種類(品種)
トルコキキョウの元となっている品種は「グランディフロラム」と「エグザルタトゥム」の2種類です。それぞれの品種の特徴をご紹介します。
グランディフロラム
現在園芸用などで出回っている品種は、ほとんどがグランディフロラムを原種としたトルコキキョウです。グランディフロラムは丈夫で、花束や切り花にしても長持ちすることから、フラワーアレンジメントにも人気があります。
エグザルタトゥム
エグザルタトゥムは花びらが小さく、とても繊細なものが多いため、流通には向いていないとされています。また切り花にしてもすぐに傷んでしまったり、枯れてしまったりして長持ちしないため、花束などにも向いていない品種です。そのため、エグザルタトゥムはあまり実用化されていません。
トルコキキョウの種類(咲き姿)
トルコキキョウには、咲き姿にもたくさんの種類があります。一重咲きや八重咲きの他にも、フリンジ咲きという変わった咲き方も人気です。トルコキキョウの咲き姿を3種類ご紹介します。
一重咲き
花びらが重ならない咲き方を一重咲きと呼びます。花びらが開くと、かわいらしい星の形になるのが特徴です。トルコキキョウの一重咲きの品種は、薄く透けるような花の色を楽しむことができ、落ち着いたイメージがあります。
八重咲き
花びらがいくつも重なり、ボリューム感の出る咲き方を八重咲きと呼びます。八重咲きのトルコキキョウは、バラのような美しさがあり、花束にしても存在感のある品種です。
フリンジ咲き
フリンジ咲きは、花びらがフリルのように波打っていたり、ギザギザになっていたりする品種のことです。フリンジ咲きの中でも「ボヤージュシリーズ」は人気が高く、ボヤージュピンクや、ボヤージュブルーなど、色の種類も豊富にあります。
トルコキキョウの種類(色)
トルコキキョウには、色の種類もたくさんあります。そのため花束や結婚式のブーケなど、さまざまなところで利用されている花です。そんなトルコキキョウの品種を、色別にご紹介します。
ピンク系
- パレオピンク
- セシルピンク
- クラリスピンク
- ボヤージュダークアプリコット
- ボヤージュライトアプリコット
- コサージュカシス
- ナイチンゲール
白系
- 雪てまり
- ロジーナスノー
- ボヤージュホワイト
- ピッコローサスノー
- シュガーホワイト
- アクロポリスホワイト
紫系
- キングオブオーキッド
- ロジーナラベンダー
- ボレロマリン
- チュニス
- マホロバラベンダー
- エクローサリラ
黄系
- アースイエロー
- シュークリーム
- ロジーナイエロー
- マンゴー
- アンバーマロン
- イエローダンス
トルコキキョウの種類(模様)
トルコキキョウの花びらは、色や咲き姿だけでなく模様も2種類あります。たくさんの品種の中から、自分のイメージに合う色や咲き姿・模様を選ぶことができるのもトルコキキョウの魅力です。トルコキキョウの花の模様は以下の通りです。
単色
トルコキキョウの単色は、優しい色合いのものから、濃い鮮やかな色までたくさんあります。中でも「単色一重」という品種は、薄い花びらが透けるようにみえる美しさが人気です。また「単色八重」は、バラの咲き姿に似ているため、豪華で華やかな印象があります。
複色
複色の品種は「バイカラー」とも呼ばれています。白と紫や、白とピンクなど、2色に花びらの色がわかれているのが特徴です。「一番星」や「ネイルスワロー」「かぐや姫」などが、トルコキキョウの複色の品種です。
ボタニ子
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