風水的にも人気のサンスベリア
サンスベリアはキジカクシ科の植物で、すっと伸びる多肉質の葉が特徴的です。葉の色は鮮やかな緑色で、種類によっては縞模様が入りおしゃれ感が高まります。「マイナスイオンが発生する」「空気清浄力が高い」「幸運をもたらす」ともいわれており、風水的にも人気が高く観葉植物として好んでよく取り入れられています。乾燥にも強く育てやすい点も嬉しいポイントです。
花言葉
サンスベリアの花言葉は「永久」と「不滅」です。サンスベリアの和名である「千歳蘭(ちとせらん)」が、花言葉の由来になっています。「長く続くように」と願いを込めて、開店祝いや結婚祝いなどに贈ると縁起がよいとされています。
サンスベリアは水挿しで育てられる?
多肉質な植物は多湿状態を苦手としますが、サンスベリアは水挿しでも比較的簡単に育てられます。水挿しは土を使わないことから、害虫や病気の発生を防げて衛生的です。透明の容器に挿したりハイドロボールを使ったり、工夫次第でおしゃれに飾れる点も魅力です。水挿しで上手に育てるためにも、事前にポイントを押さえておきましょう。
ボタニ子
水の与え過ぎで根腐れを起こしやすいサンスベリアも、水挿しなら水やりの頻度とか気にしなくていいから育てやすいんだって!
ボタ爺
土を使わない分コンパクト容器で育てられるから、場所を取らないのも嬉しいのう!
サンスベリアを水挿しで育てる際のポイント
①水挿しに切り替える時期
サンスベリアを水挿しに切り替える時期はいつでもよいわけではありません。成長期である5月~9月ごろを目安に切り替えましょう。成長が緩慢な時期や休眠期に切り替えると、うまく成長できず枯れる場合があります。暑さが厳しい8月や気温が低い10月以降は避けたほうが無難です。
②根っこの扱い方
サンスベリアを水挿しにするとき、根元からカットした葉を使う場合は気にする必要はありませんが、根が付いた部分を水に挿す際には注意が必要です。土の中で栄養を吸収するために伸びた根は、水の中ではうまく成長できないことがあります。また腐ったり枯れたりする原因にもなるため、細い根は全て切り落としてから使いましょう。
サンスベリアの水挿しのやり方
必要なもの
- サンスベリア
- 容器
- 水
容器は空き瓶やコップなど何でもよいです。ただし浅すぎると安定が悪くなり、深すぎると水替えがしづらくなることから、10cm~15cmほどの深さのものを準備しましょう。透明な容器を使うと根の状態が確認しやすくおすすめです。
①葉をカットする
元気な葉を選んで、清潔なハサミやカッターを使って根元から切り取ります。葉が小さければそのまま挿し穂として使えますが、葉が長い場合は5cm~10cm程度に切り分けましょう。根が付いた状態でも同じように切り分けますが、切り分けた後に細かな根をきれいに切り落としてください。葉をカットする際には、上下がわからなくならないように気をつけましょう。
断面はV字にカットしたほうがよいのか
サンスベリアの水挿しのコツに「断面はV字にする」というものがあります。まっすぐな切り口でも問題ありませんが、V字にすることで「発根する断面が広くなる」「発根量が増える」などのメリットが得られます。また発根した際に根が容器の底に当たってつぶれる心配も少なくおすすめの方法です。V字にする場合は、根のほうではなく上が尖るようにカットしてください。
ボタニ子
折れた葉も水挿しで栽培できるんだって!その際は折れた部分の切り口をカットしてから使ってね!
サンスベリアが根腐れしました。残っている葉を水挿しで育てられますか?
根腐れしていても葉が元気な状態であれば水挿しで育てられます。できるだけ根から遠い部分の元気な葉を5cm~10cm切り取って挿し穂にしましょう。ただし根腐れが進行しすぎていて葉が変色していたりしおれていたりする場合は、水挿しにしてもうまく育たないことが多いです。
②水を用意する
用意した容器に水を2cm~3cmほど入れます。葉のカット面から根が出てくるので、断面が水に浸かっていれば大丈夫です。たくさん水を入れてしまうと腐る原因になるため気をつけてください。水は水道水を使いミネラルウォーターは避けましょう。ミネラルウォーターにはミネラルが豊富に含まれており、植物に与え続けると栄養過多で成長が悪化する場合があるため注意が必要です。
③水につける
容器に水を入れたら、後は用意した挿し穂を挿すだけです。逆さまでは発根しないため、根に近い方の断面が水に浸かるように向きに気をつけましょう。発根促進剤を使いたい場合は、水に挿す前に切り口に軽くまぶしてください。
④子株を切り分ける
子株ができたら元の葉から切り分け、切り分けた子株を水挿しで育てていきましょう。根も酸素を必要とすることから、水の量は根が2/3浸かる程度で調整してください。ハイドロボールや土で育てたい場合は根を傷つけたりちぎったりしないように気をつけ、優しく根を広げてから植え替えましょう。
出典:写真AC