ナギを観葉植物として育てるコツ
ナギは観葉植物として育てることができますが、どこに置いておいてもぐんぐんと育つわけではありません。観葉植物としてナギを育てるときのコツを、わかりやすくまとめました。かかりやすい病気や害虫の情報や、おすすめの剪定時期についてもご紹介します。せっかくナギを迎え入れるからには、コツを把握して枯らさないように育てましょう。
観葉植物として人気
もともと御神木などとして植えられる機会の多かったナギですが、昨今ではナギの木の持っている意味やパワーなどから、観葉植物としても人気です。観葉植物として育てるコツは、できるだけ暖かい環境にナギを置くことです。自生可能な地域であれば、お庭に地植えしても育ちます。寒い地域は地植えすると枯れてしまうので、鉢植えでの管理がおすすめします。
水やりと風通し
ナギは風通しの良い場所で管理すると、害虫の発生率を抑えられます。もともと丈夫な種類に属しているので、風通しがよく直射日光を避けた場所であればよく育ちます。水やりは、土の表面が乾いている時にたっぷりとするのがコツです。お庭に地植えしている場合は、特別な水やりは必要ありません。夏場で乾燥が酷い時などは、朝夕の涼しい時間に水をやりましょう。
ナギが枯れる理由
ナギは、どのような状況になると枯れやすくなるのでしょうか?ナギが枯れる理由を、いくつかピックアップしてご紹介します。普段ナギを管理しようと考えている場所の温度や風通しなどだけでなく、観葉植物でよく行う株分けでの失敗をまとめました。
寒い場所に置いた
ナギは温かな場所を好むため、寒い場所が苦手です。冬場に玄関先に置きっぱなしにしていると、枯れる原因になります。風の当たらない場所であっても、外気温が下がる地域はナギには過酷な環境です。寒くなる前に、鉢植えを屋内に入れて暖かい場所で管理しましょう。
株分けを行って枯れる
ナギは株分けが非常に苦手です。大きくなってきたから株分けをしたいと思うかもしれませんが、株分けを行ってしまうとナギを枯らしてしまう可能性があります。ナギを増やす場合は、種から育てるのがおすすめです。
あらかじめ大きな鉢植えを準備
ナギは鉢植えの移植を、好まない傾向があります。苗を購入して植え替えを行うのであれば、できるだけ大きな鉢を選び、植え替えの回数をできるだけ減らしましょう。植え替えを嫌う傾向はありますが、根詰まりを起こしてもナギは枯れます。ある程度大きくなって根詰まりを起こす前に植え替えをするのが、枯らさないコツです。植え替え時期は、春真っ盛りの4~5月がおすすめです。
ナギは害虫と病気に強い
ナギはもともと害虫や病気に強い種類で、特別な肥料も必要ではないので育てやすい植物です。特別に手をかけなくても、条件がそろえばすくすく育ちます。しかし絶対に病気や害虫の被害にあわないわけではないので、普段からよく観察し、異変を発見したらすぐに対処しましょう。素早く対処することで、ナギは枯れにくく健康に育ちます。
害虫のサイン
ナギは害虫に強いですが、かかるのであればテッポウムシによる被害です。ナギの木の根元におがくずのような塊があったら、テッポウムシが潜りこんでいるかもしれません。見つけらホームセンターや園芸店で相談して、早めに対処しましょう。
おすすめの剪定時期
ナギの選定を行うのにぴったりな時期は、4月です。暑すぎず寒すぎない日を選びましょう。剪定そのものは難しくなく、伸びすぎている枝を切って取り除き、枝が込み合いすぎている箇所の枝を取り除くだけです。ナギは何も手を加えなくても形が整いやすい種類の植物なので、あまりにも飛び出している枝の剪定だけで全体がスッキリとします。
まとめ
ナギは、病気や害虫にも強くスピリチュアル的な面も持つ植物です。御神木としてはもちろん、気候条件が合えば家のシンボルツリーにするのもよいですね。花言葉はとくにありませんが、ナギそのものに複数の縁起のよい意味が込められているので贈り物にもぴったりです。観葉植物としては非常に育てやすいので、縁があったらナギを育ててみましょう。