忘れ草(ワスレグサ)とは
忘れ草と聞いて青い小花を咲かせる忘れな草を連想するかもしれませんが、実はこの2つの植物は関係をもっていません。今回は、オレンジのきれいな花を咲かせる忘れ草の紹介です。まずは、基本情報から紹介します。
基本情報
名前 | 忘れ草(ワスレグサ) |
別名 | 藪萱草(ヤブカンゾウ) |
生薬名 | 金針菜(キンシンサイ) |
学名 | Hemerocallis fulva var.kwanso |
分布 | 北海道 本州 四国 九州 |
忘れ草(ワスレグサ)名前の由来
忘れ草には3つ名前の由来がありますが、花の美しさやおいしさによって何かを忘れさせてくれることから由来しています。
3つの名前の由来
- 美しい花が1日限りで終わってしまうため
- 花があまりにも美しく嫌なことを忘れられるため
- 食べるとおいしくて嫌なことを忘れられるため
忘れ草(ワスレグサ)の花言葉
いくつかある花言葉を下にまとめました。忘れ草は万葉集の歌でも詠まれている花で、花の美しさが悲しみや憂い、想いを忘れさせてくれることからついた花言葉があります。
忘れ草の花言葉
- 悲しみを忘れる
- 憂いを忘れる
- 愛の忘却
- 順応性
- 理想郷
- 宣告
忘れ草(ワスレグサ)の特徴
花
よく知られている植物だとユリの花に似ています。忘れ草は八重咲きのオレンジの花を咲かせます。開花時期の夏にぴったりの明るい花ですね。
生薬
忘れ草は金針菜(キンシンサイ)という名前で生薬にもなります。花のつぼみの部分を活用します。金針菜にはほうれん草の約20倍の鉄分があるといわれていて、とても栄養豊富です。
ボタニ子
ボタ爺
からだにこもった熱をとってくれる作用もあるぞ。万能じゃな。
金針菜の効能
- 夏バテ解消
- 精神安定
- 利尿作用
- 貧血改善
- 造血作用
- 不眠の改善
- ストレス軽減
忘れ草(ワスレグサ)の見分け方
忘れ草の仲間でノカンゾウという種類があり、よく似ています。花の色も同じなので見分けるのは難しいですが、1つだけ確実に違う特徴があります。それは忘れ草は八重咲きなのに対してノカンゾウは一重咲きという点です。
ボタニ子
ノカンゾウのつぼみや若葉も食べられるんだよ。
まとめ
とてもきれいな花を咲かせる忘れ草は、観賞するだけでなく生薬としても効能をもつ素晴らしい植物でした。嫌なことや心配事があるときは、忘れ草を眺めて心をリラックスさせてみてはいかがでしょうか。
生の金針菜には毒があるから加熱して食べてね。