忘れ草(ワスレグサ)とは?特徴や見分け方をご紹介!名前の由来は?

忘れ草(ワスレグサ)とは?特徴や見分け方をご紹介!名前の由来は?

オレンジの明るい花色がきれいな忘れ草は、中国原産の植物で漢方にも使われています。近年、日本でも食べる習慣が広まってきていますよ。また、万葉集の歌で詠まれていた植物で花言葉も多くあります。今回は、忘れ草の特徴や見分け方、名前の由来について紹介します。

記事の目次

  1. 1.忘れ草(ワスレグサ)とは
  2. 2.忘れ草(ワスレグサ)名前の由来
  3. 3.忘れ草(ワスレグサ)の花言葉
  4. 4.忘れ草(ワスレグサ)の特徴
  5. 5.忘れ草(ワスレグサ)の見分け方
  6. 6.まとめ

忘れ草(ワスレグサ)とは

忘れ草と聞いて青い小花を咲かせる忘れな草を連想するかもしれませんが、実はこの2つの植物は関係をもっていません。今回は、オレンジのきれいな花を咲かせる忘れ草の紹介です。まずは、基本情報から紹介します。

基本情報

名前 忘れ草(ワスレグサ)
別名 藪萱草(ヤブカンゾウ)
生薬名 金針菜(キンシンサイ)
学名 Hemerocallis fulva var.kwanso
分布 北海道 本州 四国 九州

忘れ草(ワスレグサ)名前の由来

忘れ草には3つ名前の由来がありますが、花の美しさやおいしさによって何かを忘れさせてくれることから由来しています。

3つの名前の由来

  • 美しい花が1日限りで終わってしまうため
  • 花があまりにも美しく嫌なことを忘れられるため
  • 食べるとおいしくて嫌なことを忘れられるため

忘れ草(ワスレグサ)の花言葉

いくつかある花言葉を下にまとめました。忘れ草は万葉集の歌でも詠まれている花で、花の美しさが悲しみや憂い、想いを忘れさせてくれることからついた花言葉があります。

忘れ草の花言葉

  • 悲しみを忘れる
  • 憂いを忘れる
  • 愛の忘却
  • 順応性
  • 理想郷
  • 宣告

忘れ草(ワスレグサ)の特徴

よく知られている植物だとユリの花に似ています。忘れ草は八重咲きのオレンジの花を咲かせます。開花時期の夏にぴったりの明るい花ですね。

生薬

忘れ草は金針菜(キンシンサイ)という名前で生薬にもなります。花のつぼみの部分を活用します。金針菜にはほうれん草の約20倍の鉄分があるといわれていて、とても栄養豊富です。

ボタニ子

ボタニ子

生の金針菜には毒があるから加熱して食べてね。

ボタ爺

ボタ爺

からだにこもった熱をとってくれる作用もあるぞ。万能じゃな。

金針菜の効能

  • 夏バテ解消
  • 精神安定
  • 利尿作用
  • 貧血改善
  • 造血作用
  • 不眠の改善
  • ストレス軽減

忘れ草(ワスレグサ)の見分け方

忘れ草の仲間でノカンゾウという種類があり、よく似ています。花の色も同じなので見分けるのは難しいですが、1つだけ確実に違う特徴があります。それは忘れ草は八重咲きなのに対してノカンゾウは一重咲きという点です。

ボタニ子

ボタニ子

ノカンゾウのつぼみや若葉も食べられるんだよ。

 ノカンゾウとは?その特徴や食用での効能を紹介!ヤブカンゾウと違いは?のイメージ
ノカンゾウとは?その特徴や食用での効能を紹介!ヤブカンゾウと違いは?
初夏になるとオレンジ色のユリに似たノカンゾウの花が咲きます。ノカンゾウの花は万葉集にも「わすれぐさ」の名で詠まれたロマンチックな植物です。本記事では ノカンゾウの特徴・食用としての効能・ヤブカンゾウとの違いなどについてまとめてみました。

まとめ

とてもきれいな花を咲かせる忘れ草は、観賞するだけでなく生薬としても効能をもつ素晴らしい植物でした。嫌なことや心配事があるときは、忘れ草を眺めて心をリラックスさせてみてはいかがでしょうか。

ににおん
ライター

ににおん

子育てしながらガーデニングも楽しんでいます。なかなか目が離せない時期なので、今は最小限の植物だけ可愛がっています。ミニバラが特に好きで、毎年ひとつずつ種類を増やしています。ジジちゃんがお気に入り。読みやすく、わかりやすい記事を提供します。

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