エノコログサとは?猫じゃらしとしても知られる植物の特徴をご紹介!

エノコログサとは?猫じゃらしとしても知られる植物の特徴をご紹介!

ふさふさの穂が特徴的なエノコログサをご存知ですか?ねこじゃらしと聞いてピンとくる方も多いことでしょう。この記事では、雑草としてのエノコログサの特徴や生態について紹介し、その種類や食べることができるのかについても併せて解説します。

記事の目次

  1. 1.エノコログサとは?
  2. 2.エノコログサの特徴
  3. 3.エノコログサの種類
  4. 4.エノコログサの除草
  5. 5.エノコログサの食用
  6. 6.まとめ

エノコログサの種類

ねこじゃらしのような姿が特徴的なエノコログサは他の雑草と区別しやすいですが、よく見ると異なる変種や近似種が数多く存在します。ここでは、その一部について紹介します。

エノコログサの種類①:アキノエノコログサ

アキノエノコログサの基本情報

学名 Setaria faberi
分布 北海道~九州
草丈 40~160cm
開花期 8~9月

大型のエノコログサ

アキノエノコログサは大型のエノコログサになります。夏の出穂時期には両者を見比べてもなかなか区別できませんが、秋期になるとエノコログサよりも大きな穂で区別できます。頭を下に垂れているねこじゃらしはアキノエノコログサと覚えるとよいです。また、葉の表側に細かい毛も生えていることで区別できます。

ボタニ子

ボタニ子

アキノエノコログサといっても、エノコログサと同じ春の発芽で夏の開花なんだね。

エノコログサの種類②:キンエノコロ

キンエノコロの基本情報

学名 Setaria pumila
分布 北海道~沖縄
草丈 20~50cm
開花期 8~9月

黄金色の小さなエノコログサ

キンノエノコロはエノコログサに比べると草丈も穂の長さも小ぶりになります。ただ小穂の大きさはエノコログサ属のなかでも大きく、アキノエノコログサより大粒です。そのため、穂の密度が小さくなりふさふさ感はあまりありません。赤や黄色に近い色の毛が生えているためキンエノコロと呼ばれていますが、エノコログサも色のついた毛を生やしていることもあるため色だけで決めつけないようにしましょう。

ボタ爺

ボタ爺

こちらのほうが秋の感じがするのう。

エノコログサの種類③:ハマエノコロ

ハマノエノコロの基本情報

学名 Setaria viridis var.pachystachys
分布 北海道~九州、朝鮮、台湾、中国南部
草丈 15~25cm
開花期 7~8月

海辺に咲くエノコログサ

ハマノエノコロは海辺に生息するエノコログサの変種になります。背丈は低いですが、長さが10mm程度の長い剛毛に覆われた穂が特徴的です。岩場の隙間や砂浜に生えていることが多く、肉厚な葉と密集してはえるふさふさの穂が特徴です。小穂ひとつあたりの毛の数はエノコログサより多いため、高級感のあるねこじゃらしにみえます。

エノコログサの種類④:ムラサキエノコロ

ムラサキエノコロの基本情報

学名 Setaria viridis f.misera
分布 北海道~九州
草丈 30~80cm
開花期 6~8月

紫色が美しいエノコログサ

ムラサキエノコロは花序の毛が紫色になっているエノコログサの変種です。ムラサキエノコロはエノコログサに比べると茎や穂がやせてみえるものが多く、乾燥したやせた土地に生息しています。夏のムラサキエノコロは緑色の小穂を赤い毛が覆う姿ですが、秋以降は深い紫色の毛だけが残った印象的な姿へ変化します。

ボタ爺

ボタ爺

エノコログサは種を脱穀すれば、簡単に栽培することができるぞ。気に入ったエノコログサがあれば収集してみるのだ。

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ボタニ子

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次のページでは、エノコログサの除草方法について解説するよ。

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