ゴーラムの育て方④増やし方と剪定
1株から数株への増やし方は、挿し木(挿し芽)、葉挿し、株分けなどで行いますが、この多肉も3種類の増やし方で可能です。剪定のやり方も含めて、増やし方を覚えていきましょう。
挿し木
挿し木は茎を適当な位置でカットして増やす
木質化した茎を適当な位置でカットして植え付ける増やし方です。カットしてしばらく経つと根が生えてきます。カットした苗は切り口を乾かしてから植えましょう。乾かないうちに植えてしまうと、切り口から雑菌が入ってしまいます。茎は少し長めにカットすると、植え付けやすいです。
ボタニ子
葉挿し
採った葉から発根させて育てる
丈夫で健康そうな葉を取って、そこから根をだして増やすやり方です。葉はすぐに採れるものの、十分に育つまでは時間がかかります。葉挿し用ポットやトレーを用意してお世話するのがおすすめです。自分で葉挿しをしなくても、勝手に葉が落ちて苗の足元で発根していることもあります。見つけたら回収してあげるといいでしょう。
株分け
株分けは根付きの子株をカットして増やす
株分けでの増やし方は、根付きの子株を親株からカットして植え付けるやり方です。すでに根が出ているので、根付きやすくなっています。茎の途中から気根が出ていたら、その根の少し下をカットするといいでしょう。作業中は、根が取れないように丁寧に行ってください。
剪定
剪定したところから新たな芽が出る
剪定は盆栽のように形を整えるときにも行いますが、剪定したところから芽が出るため、増やし方としても使えます。たまに行うといいですね。全体的に育ちすぎて形を整えたいときは、中心の太い茎を残して両サイドをカットします。次々育つので、バランスを見ながら行ってみてください。
ボタニ子
増やし方はほかの植物の植え替えでも役立ちますよ!
ゴーラムの育て方⑤冬越し
耐寒温度が強くないので、冬の寒さに気をつけましょう。冬越しさせるやり方は、室内と屋外の2種類あります。それぞれの要点と、必要になるアイテムをご紹介します。
室内
暖房が入っていない部屋で春まで過ごす
室内へ多肉を移動できるなら、暖房が効いていない部屋で育てます。暖房で温まってしまうと、成長し始めるからです。なるべく窓際へ置いて太陽の光を多く浴びられるようにしましょう。春が近づいてきたら、少しずつ屋外へ移動して葉焼けしないようゆっくり慣らしてください。
屋外
プチプチやビニールシートで冷気から守る
屋外なら、寒くなる夜だけ室内へ取り込むか防寒対策を施します。多肉を置いている棚を寒冷紗やプチプチ、ビニールシートなどで覆い、風が直接当たらないようにしましょう。発泡スチロールの箱も効果的です。気温にあわせて移動させたいので、温度計を近くに設置するのがおすすめです。
ゴーラムの育て方⑥花の咲かせ方
花の咲かせ方は、ある程度株を育てなければいけません。花芽を付けるだけでもそれなりの体力が必要で、栄養を奪われてしまうからです。しっかり太陽に当てて、暑さ寒さに耐えて丈夫にし、適度な水やりと肥料で株を充実させましょう。環境が花の咲かせ方にマッチしていれば、白やピンクの花を咲かせてくれるはずです。
まとめ
ゴーラムは市販の培養土で十分育てられるので、初めての人にもおすすめです。水やりも乾燥気味を意識すれば、失敗は少なくなります。寒くなったら冬越し対策を行い、枯れないようにしましょう。花の咲かせ方も、株が充実したら開花時期にかわいらしい花を咲かせてくれるでしょう。
切り口を乾かすときは、半日陰など陽射しが強くないところへ置きましょう。