土と肥料をプランターに入れます。そして、土に適当に植穴をあけます。約20cm間隔によもぎの苗を植えていきます。よもぎの根は季節が移り変わるにつれて、真下に伸びていきます。なので、プランターのサイズや素材などにはこだわる必要はありませが、高さ20~30cmのものを用意しましょう。
よもぎの育て方:水やりと日当たり
植木鉢やプランターに植え替えた後は、じょうろで苗の根元にたっぷりと水をかけます。そして、日当たりのよい、風通しのよいところにおいておきます。過酷な環境でもたくましく育つよもぎですが、極端な乾燥には弱いです。なので、植木鉢やプランターで育てる場合は特に、夏場は直射日光を避けましょう。そして、こまめに水やりをしましょう。
追肥は基本的には不要
追肥は基本的には不要です。しかし、葉の色や育成が悪いものや、育成が衰えてきたときは、液体肥料を月に1~2回を目安にあたえるとよいでしょう。
よもぎの育て方:植え替え
季節が移り変わるにつれて、よもぎの根や茎(地下茎)が植木鉢やプランターの容器いっぱいに伸び、根詰まりをしてきます。なので、2年に1回を目安に、土と肥料を替えて、よもぎの株を植え替えましょう。植え替えの季節は、収穫時期が終わった秋です。よもぎの株を取り出し、2~3株に分けて植え替えを行いましょう。それから、根づくまでの1~2週間はたっぷり水やりをしましょう。
よもぎの育て方:根を利用した増やし方
よもぎを一度にたくさん増やしたいときは、根を利用します。つまり、根からよもぎを育てることができるということです。まず、採取したよもぎの苗の真っ直ぐで太い根(主根)を10~15cmに切り分けます。そして、深さ5cmほどに根を横に寝かせて土をかぶせます。4月を過ぎ、6月頃には芽を出します。
収穫時期は翌年の春
収穫時期は夏を過ぎ花を咲かせた後です。つまり、しっかり根付くまでは、根を育てるためにまだ葉を摘みません。花を咲かせた後は、根付いたも同然です。翌年の春にはふたたび収穫が楽しめますよ。
繁殖力の高いよもぎ
紹介したとおり、よもぎは根を利用してかんたんに増やすことができます。その反面、必要とするよりも多く繁殖してしまうというわけです。それにより、他の作物の成長を妨げてしまうことも。なので、地植えする場合は場所をえらびましょう。また、地中に板を入れて根を仕切ることをおすすめします。
よもぎの育て方:病害虫の対処
よもぎの特徴の強い香りは、病害虫から身を守るための精油成分です。つまり、よもぎは害虫や病気に比較的強い植物です。ですが、梅雨の季節を過ぎるころから葉を食べる害虫が発生するときがあります。なので、4週間前後でこまめに葉を収穫しましょう。
風通しを良くし、病気は他の株に広がらないように!
害虫対策のポイントは、風通しを良くすることです。そうすると、被害が少なくなります。また、害虫にも気づきやすくなります。万が一、病気になってしまった場合は他にひろがらないように株をまるごと抜き処分しましょう。
よもぎの採取方法
よもぎは春先から収穫時期をむかえます。食用としての旬は春先(3月上旬~5月頃)です。旬は、葉はやわらかく・香りもよく、美味しくいただける季節です。また摘み取るタイミングは、湿度の少ない日の午前10時ごろまでの朝つゆが消えたばかりのときに行いましょう。
よもぎの収穫部位
よもぎの摘み取る部位は、春先は新芽や株の上のやわらかいわか葉を選んで収穫するのがコツです。旬を過ぎると葉がかたくなります。なので、旬以降はやわらかい葉の先端を選びます。つまり、新芽の一芯三葉の部分を摘み取りましょう。また、ナイフやはさみなどをつかって収穫します。これは、手で摘むと新しい芽の出方が遅くなるからです。
よもぎの収穫のポイント
- 収穫の時期 :食用としての旬は3月~5月
- 収穫の部位 :3月~5月/新芽と、やわらかいわか葉
- 収穫の部位 :旬以降/やわらかい葉の先端(一芯三葉)
- 収穫の時間帯:午前中の朝つゆがきえる頃
よもぎの保存方法
よもぎを家庭で栽培するよさはフレッシュなものが手に入るところですね。たくさん収穫したときは冷凍保存することもできます。よもぎの保存方法の中でも今回は、料理やお菓子にもアレンジが広がり、よもぎの香りや色をひきたてる「よもぎペースト」のつくりかたを紹介します。
よもぎペーストの作り方
まとめ
よもぎは生命力が強いので、手間をかけずに栽培できるハーブの1つです。新芽やわか葉の収穫時期には、料理やお菓子などにアレンジする楽しみが広がりますね。また、収穫時期を過ぎた葉は、かたくなりますが、実は食用とする旬の時期より香りも強く効能も高まります。足湯や手湯などで利用するとリラックス効果がありますよ。よもぎライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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出典:筆者撮影