イボタノキの育て方！挿し木での増やし方のコツや管理の仕方をご紹介！

イボタノキは日照不足で枯れたりはしませんが、日が当たらないと花のつきが悪くなるので、日当たりの良い場所に置いてください。ただし、夏の西日には弱いので気を付けましょう。地植えの場合は水はけのよい場所を選べば、どんな土でも育ちます。イボタノキは成長が早いため、成長期には枝が込み入ったりします。そのため、成長期には蒸れないように風通しにも注意が必要です。

イボタノキは地植えした場合、水やりは特に必要ありません。地下水と雨水で十分です。植え付けの直後は根が発達していないので、土が乾いたら与えるようにしてください。鉢植えの場合も同じように、土が乾いたらたっぷり与える、というタイミングで水やりしましょう。イボタノキはよく水を吸うので、夏場の水切れには注意が必要です。

イボタノキはあまり多くの肥料を必要としません。年に1回、冬場の2月ころに、油粕などの肥料を株の根元から少し離れた所にまきましょう。盆栽の場合は1回に与える量を少なくして、回数を増やすのがおすすめです。4月～11月は月1で固形肥料を、梅雨から夏は肥料を与えないか、薄めた液体肥料を与えます。開花から実がなるまでは中止してください。

イボタノキは剪定に強い植物なので、お好みの形に切ってしまっても大丈夫です。時期は冬から4月に入る前までの落葉期に剪定するのが基本です。しかし、花の後や秋に伸びすぎた枝を切っても良いでしょう。長く伸びた枝を切り、込み入った枝を整理して、弱った枝を取り除いてください。イボタノキはとても丈夫な植物ですが、寒さが厳しい時は強めの剪定は避けた方が無難です。

イボタノキは鉢植えなら数年に1度、器の小さい盆栽なら毎年植え替えが必要です。株を大きく育てたいなら大きめの鉢へ新しい土を入れて植え替えます。コンパクトに育てたいなら、同じ鉢に新しい土を入れて植え替える方法もありますが、根は整理してください。徒長した枝は植え替えの時に切り戻しましょう。

イボタノキには特に病気は発生しませんが、ハマキムシやカイガラムシがつくことがあります。見つけ次第駆除しましょう。薬剤での予防、駆除ができます。薬剤散布の方が手がかからず楽なのでおすすめです。

イボタノキは挿し木と種で増やすことが出来ますが、どちらも大きく育てるには時間がかかります。どちらかといえば挿し木の方が育ちやすいので、ここでは挿し木での増やし方をご紹介します。挿し木の適期は冬で、2年ほど育てると接ぎ木にも使えるくらいに育ちます。イボタノキは初根率が高く、失敗も少ないのでぜひ挿し木に挑戦してみてください。

1. 前年に伸びた枝の中で太くて健康な枝を選びます。
2. 枝を20cm程度に切り取ります。
3. 挿し木用の土を用意し、枝を挿します。
4. 土が乾かないように管理します。
5. 根が出てきたら親株と同じ用土に植え付けましょう。

イボタノキは昔から日本に自生し、日本人にはとても馴染みの深い木です。丈夫で扱いやすく、樹皮に着いた蝋を様々なものに利用してきました。和の風景に馴染み、個人宅から公共施設にも幅広く使われています。また、公害にも強いので、中央分離帯に使われることもあります。たいへん育てやすい木ですので、他の植物を育てる練習台にもなります。そんなイボタノキを庭に取り入れてはいかがでしょう。