サンシュユ(山茱萸)とは?葉や実の特徴から育て方や食べ方までご紹介!

サンシュユ(山茱萸)とは?葉や実の特徴から育て方や食べ方までご紹介!

鮮やかな黄金色で春を告げる庭木、サンシュユ。秋には赤い実と紅葉が美しく、四季を感じる庭木として人気があります。赤い実は、生薬などに利用され薬用植物としても有名です。サンシュユの特徴や種類、育て方や食べ方まで詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.サンシュユとは?
  2. 2.サンシュユの特徴
  3. 3.サンシュユの育て方
  4. 4.サンシュユの果実の食べ方
  5. 5.まとめ

サンシュユとは?

出典:写真AC

春に黄色く輝く花が目を引くサンシュユは、江戸時代に中国から伝わった庭木です。秋になる実が生薬や漢方に利用できるため、元々は薬用植物として栽培を始めました。今では庭を華やかに彩る、観賞価値の高い庭木としても人気があります。サンシュユとはどのような庭木なのか、詳しくみていきましょう。

基本情報

学名 Cornus officinalis
科名 ミズキ科
属名 ミズキ属
分類 落葉小高木
原産地 中国・朝鮮半島
樹高 5~8m
開花期 3~4月
耐暑性 強い
耐寒性 普通

サンシュユは日本全国に分布し、庭木としてだけでなく、公園樹や街路樹としても植えられています。また、花の時期には切り花にも人気です。

花言葉

「耐久」「持続」「剛健」「気丈な愛」「成熟した精神」「尊敬」

サンシュユの花言葉は、「耐久」「持続」「剛健」「気丈な愛」「成熟した精神」「尊敬」です。これはサンシュユの実が、生薬など薬の用途に利用されることから、「健康」に関する言葉が花言葉になったとされています。また、「気丈な愛」や「成熟した精神」などの花言葉も、身体と心のバランスがとれている状態を表したものです。

ボタニ子

ボタニ子

元気になりそうな花言葉ばかりですね。気合いが入ってきました!

種類

薬の用途で栽培されていたサンシュユですが、今では花や実、紅葉など鑑賞目的のための庭木として人気です。品種改良された種類やよく似た種類をご紹介します。

金時

金時は、サンシュユの中でも、特に実がつきやすいものを選抜した品種です。

ショリコ

ショリコは食用に特化された品種です。通常よりも3倍ほど大きな実をつけます。通常の実よりも甘みが強く、生食用として味がよくなっています。

ショリコは、サンシュユと同属の近縁種「セイヨウサンシュユ」が改良されたものです。セイヨウサンシュユは、ヨーロッパや西アジアが原産地です。

ボタ爺

ボタ爺

花色や実の利用用途などは、サンシュユと同じじゃよ。

サンシュユの特徴

サンシュユは、「山のグミ」を意味する中国名、「山茱萸」を音読みした名前です。サンシュユの魅力には、どのようなものがあるでしょうか。サンシュユの特徴をご紹介します。

サンシュユの花

サンシュユは、3~4月に若葉が開く前に黄色い花を咲かせます。短い枝の先に、4枚の花びらをつけた5mmほどの小さな花が集まり、2~3cmほどの花房を作ります。木全体に黄色の花をまとった姿は、とても華やかに春を告げてくれるでしょう。開花した姿が黄金色に光り輝いて見えることから、「春黄金花(ハルコガネバナ)」という別名がつけられています。

ボタニ子

ボタニ子

1つ1つの花はとても小さいですが、木全体に咲くから黄色く輝いて見えるんですね。春のスタートとして元気をもらえそうです!

ボタ爺

ボタ爺

黄色は人を明るく元気にしてくれるポジティブカラーじゃ!サンシュユの花色は黄色のみなんじゃよ。

サンシュユの実

秋にグミに似た赤い実がなります。この赤く熟した実がサンゴに似ていることから、サンシュユは「アキサンゴ」とも呼ばれます。実にはビタミンCが豊富に含まれ、食用として利用できます。

ボタ爺

ボタ爺

完全に熟した実は甘酸っぱい味がするが、完全に熟していないと酸味が強く渋い味なんじゃ。

生薬

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種を取り除き、乾燥させた実は生薬としても使用されています。効能は、「滋養強壮」「止血」「鎮静」「抗アレルギー」「利尿」などです。かすみ目や腰痛、頻尿などの老化に伴った症状にも効果があります。また、糖尿病や高血圧、全身の倦怠感にも効果が期待できるでしょう。

生薬の効能

  • 滋養強壮
  • 止血
  • 鎮静
  • 抗アレルギー
  • 利尿
ボタ爺

ボタ爺

滋養強壮効果や、アンチエイジング効果が高いんじゃ。わし向きじゃな。

漢方

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サンシュユの生薬が含まれた漢方には、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」があります。

サンシュユの葉

サンシュユの葉は、4~8cmほどの大きさで、先が鋭く尖った楕円形です。葉の表面は、葉脈がくっきりと見えて美しく、葉の裏面は薄茶色の毛が生えています。枝に対生し、夏にかけて大きく成長します。秋になれば赤く紅葉するため、季節ごとに楽しめるでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

同じミズキ科の「ハナミズキ」や「ヤマボウシ」と、よく似た葉をしています。

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サンシュユの育て方

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