記事の目次
- 1.サクラとは?
- 2.サクラの種類①:アマノガワ
- 3.サクラの種類②:イチヨウ
- 4.サクラの種類③:イモセ
- 5.サクラの種類④:ウコン
- 6.サクラの種類⑤:ウスゲヤマザクラ
- 7.サクラの種類⑥:オオシマザクラ
- 8.サクラの種類⑦:カンザクラ
- 9.サクラの種類⑧:カンザン
- 10.サクラの種類⑨:カンヒザクラ
- 11.サクラの種類⑩:コマツオトメ
- 12.サクラの種類⑪:シロタエ
- 13.サクラの種類⑫:ジュウガツザクラ
- 14.サクラの種類⑬:バイゴジジュズカケザクラ
- 15.サクラの種類⑭:ヒナギクザクラ
- 16.サクラの種類⑮:ベニユタカ
- 17.サクラの種類⑯:ヤマザクラ
- 18.サクラの種類⑰:ヤエベニシダレ
- 19.サクラの種類⑱:ヨウコウ
- 20.サクラの種類⑲:フクロクジュ
- 21.まとめ
サクラとは?
サクラとは、バラ科サクラ属に属している落葉樹の総称のことで、春に一斉に花を咲かせるソメイヨシノが有名です。分類にもよりますが、現在では600種のサクラがあるとされています。
サクラの種類の違い
樹形の違い
サクラの種類は樹形に違いがあります。サクラには2種類の樹形があり、「傘型」「盃型」と呼ばれます。「傘型」は、ソメイヨシノなどの樹形で知られる横に枝を伸ばす形のことで、「盃型」は枝を上に伸ばしていく形のことを指し、ヤエザクラなどがこの樹形です。
花の違い
花にも違いがあります。大きさの違い、花びらの違い、花のつきかたの違いなどです。花の大きさは小~大まで、花びらの違いは咲き方の違いでもあり、一重咲き、八重咲き、半八重咲きなどがあります。ソメイヨシノは花の大きさが中、咲き方は一重咲きです。
樹皮の違い
サクラの樹皮は紫褐色で光沢があり、横線のような皮目ができるという特徴があります。しかし、エドヒガン系統のみ樹皮は老木になると縦線が現れます。
サクラの種類①:アマノガワ
アマノガワは、さまざまなサクラを掛け合わせて作られた品種のサクラです。花期はソメイヨシノより遅く、八重咲きの花が咲きます。
アマノガワの特徴
学名 | Prunus lannesiana 'Erecta' Miyoshi |
分類 | バラ科サクラ属 |
花の色 | 淡いピンク~白 |
花期 | 4月 |
分布 | 植栽として公園など |
アマノガワの樹形は盃型です。竹ぼうきを逆さまにしたような形をしています。葉はソメイヨシノとは違い、花と同時か開花後に展開します。条件が良ければ、秋になると葉が紅葉するのが特徴です。
アマノガワの樹形は、枝が上へと成長していきます。この樹形が「盃型」です。
アマノガワの樹皮です。サクラの樹皮らしく、横線の皮目が入ります。
サクラの種類②:イチヨウ
花期は、ソメイヨシノが散り始めたころにつぼみが膨らんできます。花は、八重咲きの花を咲かせますが、はじめは淡いピンク色の花です。その花の色が徐々に白色へと変化する特徴があります。
イチヨウの特徴
学名 | Prunus lannesiana Wils. cv. Hisakura |
分類 | バラ科サクラ属 |
花の色 | 淡いピンク~白 |
花期 | 4月 |
分布 | 植栽として関東地方に多い |
樹形は盃型です。樹皮は樹齢を重ねると、縦に割れ目がはいる特徴があります。葉はソメイヨシノと違い、花と同時、もしくは花の開花後に展開します。条件が良ければ、秋に紅葉するのが特徴です。
イチヨウの樹形です。縦に枝が伸びているので「盃型」です。
イチヨウの樹皮です。老木ではないためか、縦の皮目はまだ入っていません。
サクラの種類③:イモセ
花の個体差が大きいのがイモセです。花期はソメイヨシノが散った1週間後くらいに、八重咲きの花を開花させます。この咲いた花の個体差が大きく、花びらの数も多いのが特徴です。
イモセの特徴
学名 | Cerasus serrulata ‘Imose’ |
分類 | バラ科サクラ属 |
花の色 | 紫がかったピンク |
花期 | 4月 |
分布 | 植栽として公園など |
樹形は盃型で、雄しべと果実が2個あるのが特徴です。葉は、ソメイヨシノと違い花の開花と同時に展開します。展開した葉は、緑色ではなく茶色を帯びていることが多いです。その後、緑色の葉になります。条件がよければ秋に紅葉します。
イモセの樹形です。枝が縦に伸びる「盃型」です。
イモセの樹皮です。横線の皮目が入ります。
次ページからは「ウコン」について紹介します!
出典:筆者撮影