スモークツリーとは
スモークツリーとは、ウルシ科の落葉樹です。小さな花を房状につけ、その花がふわふわと煙のように見えることから「煙の木」とも呼ばれます。存在感ある姿と、特徴的な花を咲かせるため、シンボルツリーとしても人気です。樹高は大きくなると5mほどになるものもあります。
基本情報
名称 | スモークツリー(別名:煙の木) |
学名 | Cotinus coggygria |
植物分類 | ウルシ科ハナグマ属 |
品種も豊富
スモークツリーは品種も豊富です。代表的な品種をご紹介します。
グレース
ユーカリのようなくすみがかった濃いグリーンの葉と、ピンクと茶色を合わせたようなスモークを付けるのが特徴です。花付きがよく、成長が早いです。
ヤングレディ
グレースよりも、葉もスモークも赤みが強い品種です。成長速度は遅く、スモークを付けるようになるにはある程度年数が必要です。
リトルルビー
矮小品種で鉢植えでも育てやすいのがリトルルビーの特徴です。小さくて花付きがよく、大きくなっても2mほどに収まります。日本で生まれた品種です。
ゴールデンスピリット
ゴールデンスプリットは、アカシアのような明るい葉の色が特徴です。他の品種と比べてトーンが全体的に明るいため、庭を華やかに見せてくれます。
ラブリーローズ
ラブリーローズは矮小品種で、鉢植えにも適しています。花付きがよく、くすんだアッシュのトーンの色合いが人気です。
開花時期
スモークツリーの開花時期は6~7月の初夏です。さまざまな緑が芽吹く庭でひと際目立つ花を咲かせてくれます。
「煙の木」と呼ばれるのは雌花
スモークツリーは煙のような花をつけますが、実はスモークツリーは雌雄異株です。花を咲かせ、終わった後に細い花柄(かへい)を伸ばします。この花柄の集合が煙のように見えているのです。苗を購入する際は、その木が雄であるか、雌であるか確認しましょう。
雌雄の見分け方は「花の真ん中の構造」
スモークツリーの苗を購入する際、小さな花をつけていればよく観察してみましょう。花の真ん中に1つだけめしべを持っているのが雌株、花の真ん中に5つおしべが放射線状に並んでいるものが、雄株です。上の画像は雌花です。
紅葉も美しい
スモークツリーはつい、その特徴的な花にばかり注目が集まりがちですが、実は葉も美しいのがシンボルツリーとして人気の理由です。丸いかわいらしい葉をつけ、落葉樹のため秋には紅葉します。
スモークツリーが庭に1本あるだけでとてもおしゃれな雰囲気になりそう!実際の育て方を見ていくことにしましょう。