ミセバヤの種類
多肉植物の人気から、改めて注目されているミセバヤの種類をご紹介します。似たような固有種もありますが、Instagramの画像からそれぞれの特徴や違いなどを見ていきましょう。
赤葉ミセバヤ
赤葉ミセバヤとして流通しているのは、ヒダカやカラフトが紅葉したもので、固有の品種名ではありません。花をつける前1年目の株が多く、葉色の変化が楽しめます。春秋型の多肉植物やセダム類と一緒に、寄せ植え作りもよいでしょう。
越中ミセバヤ
ミセバヤのなかでは大型になる種類が、富山が原産の越中ミセバヤです。葉の色は明るく、やさしいピンク色の小花が丸くボール状にまとまるのが特徴です。1鉢でもボリューム感があり、花数も多く華やかさがあります。
樺太ミセバヤ
北海道の山地の岩場などに生える小型のミセバヤです。茎が横に伸びていき、その先に花芽をつけます。寒さに強く、冬でも地上部が枯れずに残ります。エゾミセバヤとして紹介・販売されていることもありますが、現在では別の種類だと考えられています。
白雪ミセバヤ
白雪ミセバヤは、ベンケイソウ科マンネングサ属の草花です。名前にミセバヤとありますが、ミセバヤの仲間ではなくセダム類の多年草です。多肉植物の寄せ植えにも映える、特徴的なシルバーリーフが人気を集めています。
津軽ミセバヤ
青森や秋田の岩場に自生する種類で、草丈は20cm前後とやや小型です。7〜8月に白っぽい花を咲かせるのが特徴です。繊細で茎が折れやすい性質があるため、植え替えや株分けは慎重に扱いましょう。
日高ミセバヤ
北海道の日高や十勝地方にある、山地の岩場に生えるミセバヤです。草丈が10〜20cmと小型で、葉のフチがややギザギザしているのが特徴です。
斑入りミセバヤ(中斑ミセバヤ)
葉の中程に、黄色く模様が入る種類です。秋には紅葉して、ピンク色の花を咲かせます。花のない季節も、きれいな葉の色が楽しめるのが特徴です。
夕張ミセバヤ(ユーパリミセバヤ)
北海道の夕張岳で近年発見された種類で、カラフトミセバヤの変種だと考えられています。草丈が10cm前後と極小型のミセバヤです。
まとめ
花を咲かせるかわいらしい多肉植物として、また紅葉が楽しめる山野草としても注目の植物ミセバヤをご紹介しました。暑さにも寒さにも強く、普段はあまり手のかからない育てやすさが魅力です。ガーデニングのスタイルに合わせてミセバヤを育てて、花や紅葉を楽しみましょう。
出典 写真AC