カワラケツメイとは?基本の育て方や効果・効能、美味しい飲み方を紹介!

カワラケツメイとは?基本の育て方や効果・効能、美味しい飲み方を紹介!

カワラケツメイは日本では河原や荒地などに自生している草の一種です。外来種に押されて生育地を減らしていますが、古くから民間薬やお茶として利用されてきました。カワラケツメイの育て方やその成分、効果や効能をご説明します。お茶としての美味しい飲み方もご紹介します!

記事の目次

  1. 1.カワラケツメイとは
  2. 2.カワラケツメイの特徴
  3. 3.カワラケツメイの育て方
  4. 4.お茶としての効果・効能
  5. 5.カワラケツメイ茶のおいしい飲み方
  6. 6.まとめ

カワラケツメイとは

カワラケツメイとは聞き慣れない名前ですが、日本では本州から九州の河原や道端に群れて生えている1年草の植物です。育て方も簡単で、古くから野草茶や民間薬として名前が知られています。

カワラケツメイの特徴

名称 カワラケツメイ(河原決明)
学名 Cassia mimosoides subsp. nomame
分類 マメ科カワラケツメイ属 1年草
分布 本州〜九州 川原、道端、荒地など
草丈 40〜50cm
開花時期 8月〜10月

カワラケツメイは河原や荒地、道端に群生している丈夫なマメ科の1年草です。別名ネムチャ、マメチャ、ハマチャと呼ばれ、栄養成分はさほどないものの健康によいとして古くからお茶や薬として用いられてきました。草木染めにも利用でき、羊毛などを鮮やかな黄色に染めることが可能です。

河原決明の名前の由来

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カワラケツメイの名前の由来は河原に多く群生することと、カワラケツメイの薬としての効き目がエビスグサ(決明、けつめい)に似ていることからこの名がつきました。 

ツマグロキチョウ

カワラケツメイは日本に自生する草ですが、河原などの環境には外来種の植物が繁殖し、カワラケツメイは少しずつ数を減らしています。ツマグロキチョウは幼虫がカワラケツメイしか食べません。そのため、このチョウも絶滅の危機に瀕しています。しかし、カワラケツメイを特産として育て始めたところ、ツマグロキチョウも数を増やした地域もあります。

カワラケツメイの茎と葉

カワラケツメイの茎は草のなかでは硬いほうで毛が生えています。葉は小さな葉が多くついたものでオジギソウやネムノキの葉に似ています。この茎と葉の部分を収穫し、お茶にすることができます。

オジギソウとの見分け方

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オジギソウは同じマメ科で細かい葉が並んだ葉はよく似ています。見分け方は葉のつき方で、オジギソウは短い茎の先に4枚くらいまとまってつきます。さらに葉に触れると葉を閉じる習性があり、花の色がピンク色です。

ネムノキとの見分け方

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ネムノキもマメ科ですが、8mくらいの高さになる落葉高木です。葉の形状がカワラケツメイと似ていますが、見分け方はネムノキは樹木であることと、夕方になると葉が閉じる特徴があることです。花も大きく違いネムノキの花はピンク色の綿毛のように見える花を咲かせます。

カワラケツメイの花

カワラケツメイの開花時期は8月~10月頃になります。葉の脇からでた小枝に1~2個の花をつけます。花は黄色でおよそ7mm程度、花弁は同じ形のものが5枚です。花弁は放射状についていて、マメ科特有の蝶形花とは違います。雄しべは4本です。

生薬のカワラケツメイ

カワラケツメイは生薬としても用いられ、生薬名は「山偏豆(さんぺんず)」とも呼ばれることもあるようです。しかし、植物の山偏豆(さんぺんず)は日本で自生するカワラケツメイとは葉の形は似ているようですが、違う種類です。

カワラケツメイの果実と種子

カワラケツメイの果実はマメ科の植物らしく平たいサヤ状のもので、長さ3~4cmくらいで表面に細毛が生えています。果実は10月ごろに熟すと乾燥して真っ黒になり、種子が弾けます。種子は1つのサヤに5〜6個入り、1株からたくさん種子が取れます。発芽率も高いので容易に増やすことができるでしょう。

次のページでは、カワラケツメイの育て方をご紹介します。

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カワラケツメイの育て方

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