クリスマスリースは何のために飾るの?
最近はクリスマスのずいぶん前から飾りつけを始めるようになりました。ライトが点滅する装飾も見ますが、各家庭のドアに可愛いクリスマスリースが飾られているのをよく見かけます。このリースはどういう目的で飾るのでしょうか。またなぜ丸い輪の形なのでしょうか。調べるときちんとした理由があることがわかりました。
災いや魔物を遠ざけるため
クリスマスリースには素材に必ず緑色の葉っぱや木の枝を使います。この時使うのはモミの木やヒバの木といったナチュラルな「常緑樹」の葉っぱです。昔から、常緑樹には強い力があると言われ、近寄る悪いものを退治してくれるとされています。また空気を清浄にする作用があるので、家を守ってくれる大事なお守りでした。保存性もよく、クリスマスから新年を超えてしばらくは飾っておくことができます。
豊かな収穫を願うため
食べ物が簡単に手に入らなかった昔には、人々はいつも海や山、土地からの収穫が豊かでありますようにと願っていました。クリスマスとともに新しい年を迎えるときには、次の時期も潤沢な収穫があるよう祈ってクリスマスリースを飾ったのです。リースの表面に木の実やリンゴなどの果物をつけるのはこのためです。
幸せな新年を迎え入れるため
よくない物を遠ざけ、収穫を祈り、新しい年が幸せであるよう願ってクリスマスリースは飾られました。そのため緑の物を使い、命をあらわす赤い果物や木の実を素材として添えました。時にはベル(鐘)を飾りにつけます。これも鐘の音が悪いものを退けると信じられていたからでした。またクリスマスリースが丸い輪の形をしているのは、永遠に途切れないように、という願いが込められているのです。こうやって新しい年が幸せであるよう皆で祈ったのです。
手作りクリスマスリースの作り方
材料を集めてクリスマスリースを作ってみましょう。材料や作り方の手順を説明いたします。
手作りクリスマスリースの材料と準備
材料には難しい制約はありません。手順も簡単です。赤、緑、白、金色などのクリスマスカラーでも、一色だけのシンプルな物も大丈夫です。普段DIYに慣れていない方もすぐにできるのでチャレンジしてみましょう。
自然の素材を使う
モミの木やゴールドクレストの葉っぱ、ユーカリ、ヒバ、松の葉を使えそうなら材料にしてみて下さい。良い香りがして気分も盛り上がりますし、悪いものが家に入ってくるのを妨げる役割を果たしてくれます。長いまま使ってもいいですし、短く切っておいて土台に取りつけるように使うのもいいでしょう。ツル性の植物が見つかれば、これをくるくると輪にして土台に使ってもクリスマスリースらしくなります。
後からつける松ぼっくりやドングリも忘れないでください。また針葉樹の葉でなく広葉樹の葉のものを入れてもかまいません。枯れてしまうのが心配かもしれませんが、枯れた状態もなかなかおしゃれです。ドライフラワーになったリースも楽しめます。
造花や手芸材料を使う
モミの木などの緑が手に入らなければ造花を使いましょう。ナチュラルな素材にとらわれなくても大丈夫です。また最近ではホームセンターや手芸用品店でも、季節になるとDIYのコーナーでさまざまなフェイクの花や葉っぱを販売しています。フェイクの物を使うと保存できるので、また来年も使用できます。
道具をそろえると作業が楽
ハサミやカッターナイフは必需品です。葉っぱのついた枝をたばねるのに使うワイヤーも用意します。生け花用のワイヤーやアクセサリーを作るためのワイヤーなど、使いやすいものを選びましょう。そしてDIYにあるととても便利なのがグル―ガンです。ピストル型の道具で、先から溶けた接着剤が出るというものです。100均ショップにも並んでいます。熱くなる部分にはやけどをしないように気をつけましょう。
準備が整ったところで、次のページでは、いよいよクリスマスリースの作成手順をご紹介します。
出典元:unsplash