観葉植物のシュロチク(棕櫚竹)とは?
シュロチクの基本情報
名前 | シュロチク(棕櫚竹) |
学名 | Rhapis humilis |
分類 | ヤシ科:ラピス属 常緑低木:観葉植物 |
高さ | 1m~5m |
用途 | 観賞用:ギフト:庭木 |
シュロチクはヤシ科の観葉植物
シュロチク(棕櫚竹)はイネ科のササやタケに似ていますがヤシ科の植物です。通年緑の葉をつける常緑低木の観葉植物と知られ、暑さや寒さに強く日陰でも育てられる特徴をもちます。観賞用として室内で楽しむ鉢植えや庭木、ギフトに利用されるシュロチクは、風水的によい効果を発揮する樹木といわれています。
名前の由来
棕櫚竹の名前は、同じヤシ科の植物である「シュロ(棕櫚)」の葉に葉の姿が似ていることと、幹のようすが「タケ(竹)」に似ていることに由来します。
ボタニ子
原産地
原産地は中国の南部地方や東南アジアです。日本へは江戸時代の初期に園芸植物として渡り、身近な観葉植物として広がりました。
シュロチクは和の風情があって、日本家屋によくあう観葉植物よね。
ボタニ子
お部屋にアジアンな印象を取り入れたいときも、重宝するアイテムだと思うわ。
シュロチクの特徴
特徴①幹
まっすぐに伸びる幹の中間や上部から枝をだし、枝先に葉をつけます。幹は網目のように広がる繊維状の皮に覆われ幹肌は見えませんが、皮のなかの幹は緑色でつやがあり、つるつるとした質感です。若芽は細くしなやかですが、成長するにつれ太さと硬さを増します。
特徴②葉
枝先に約5枚~20枚ほどの細長い小葉をもち、手を開いたように小葉が広がります。このような葉のつき方を「掌状葉(しょうじょうよう)」と呼びます。葉は濃いめの緑色で、表面に美しい光沢とたくさんの縦筋をもちます。葉先は尖り、葉は触ると少し硬いのが特徴です。
特徴③花
開花時期は5月~6月ころです。シュロチは葉柄の枝分かれ部分から花柄を伸ばし、穂状に花芽をつけます。花の色は淡い黄色やクリーム色、花の形はブドウの種のようなしずく型で、小さいためあまり目立ちません。花は雌しべと雄しべをそれぞれ別の幹につける、「雌雄異株(しゆういしゅ)」に分類されます。
ボタニ子
シュロチクはめったに花を咲かせないことで知られているわ。
おもに根が詰まったときや、株が弱ったときなどに咲くといわれているのよね。
ボタニ子
「花が咲いたタイミング=植え替え時期」と覚えて、幹をリフレッシュさせてあげましょうね!
美しい葉のようすから「緑の宝石」とも呼ばれるシュロチク。新築祝いや開業祝いの贈り物としても人気です。