カラテアってどんな植物?その種類・特徴と詳しい育て方をご紹介!

カラテアってどんな植物?その種類・特徴と詳しい育て方をご紹介!

カラテアは葉にさまざまな形や色、模様がある美しく人気の高い観葉植物です。その種類も多く中には葉を楽しむだけではなく花を楽しめるものもあります。今回の記事ではインテリアにも最適なカラテアの特徴や育て方を、詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.カラテアとは?
  2. 2.カラテアの特徴
  3. 3.カラテアの種類
  4. 4.カラテアの育て方
  5. 5.カラテアの増やし方
  6. 6.まとめ:カラテアを上手に育てよう!

カラテアとは?

出典:写真AC

熱帯の植物であるカラテアはエキゾチックな雰囲気を持つ植物です。その葉は通常でも美しく、葉水を与えるとさらにきれいでつやつや輝きます。そんな葉の模様もまた異国情緒をうかがわせます。日本に流通しているカラテアは実に多岐にわたります。しかしそれぞれ特徴的ではあってもどの品種も耐寒性は弱く、日本の冬は気を付ける必要があります。今回はそんなカラテアの特徴や育て方から水やりの方法、葉水の必要性に増やし方までを詳しくご紹介します。

カラテアの基本情報

クズウコン科
カラテア属
原産地 熱帯アメリカ、ブラジルなど
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 あり

カラテアの特徴

出典:写真AC

カラテアは世界に150種類~300種類はあるといわれています。葉に入った模様や色合いは種類によっても違い、育てる楽しみがある観葉植物です。熱帯原産のため耐暑性はありますが耐寒性は弱いです。通常は葉を楽しむ植物ですが、一部の品種は花を咲かせます。夜になると葉を閉じて眠るような「休眠運動」と呼ばれる変わった動作をします。またその休眠運動が祈っているように見えることから祈りの植物とも呼ばれています。

昼と夜で違った顔を見せる

カラテアは昼と夜ではまた違った顔をみせる不思議な植物です。昼には葉が折れ曲がったような感じになり、葉の面を見せます。しかし夜になると葉が上向きに立ち上がり、葉裏を見せてくれます。種類によっては葉の表と裏では全く違う色をしているものもあります。

葉の感触もさまざま

カラテアの葉は種類によって模様や形はかなり違いますが、実は触った感触もまたさまざまです。プラスチックのようで作り物めいた質感の葉もあれば、ルフィバルバのような波打つ変った葉もあり、そうかと思うと肉厚な重量感のある葉をもつ品種もあります。実にバラエティ豊かな植物です。

カラテアに花は咲く?

カラテアにはルフィバルバのような葉が2色になっている種類や花が咲く種類もあります。花が咲く種類は多くはありませんが、かわいらしい小さな花が咲きます。色は白やピンクが混じった白などで、これはカラテアの種類によって違ってきます。小さく可憐な花をぜひ、咲かせてみましょう。

カラテアの花言葉

カラテアには素敵な花言葉がつけられています。「温かい心」「飛躍」「強い思い」です。カラテアには前向きで優しい花言葉がつけられています。ルフィバルバのようなリバーシブルな葉を持つものもあれば、マコヤナのように花を咲かせる品種など多数存在するカラテアですが、花言葉はどれも同じです。大切な人への贈り物などに花言葉を添えてみるのもいいのではないでしょうか。

カラテアの種類

出典:写真AC

園芸用として流通しているカラテアにはいくつかの種類があります。種類によって大きさや葉の形状、模様などが全く違ってくるため、いろいろな種類を集めてみるのも面白いのではないでしょうか。ここでは代表的なカラテアの種類をいくつかご紹介します。

品種 葉の特徴
マコヤナ 薄緑の葉に濃い緑の斑が入っている
インシグニス 薄緑の葉に矢羽根のような濃い緑の斑入り
ルフィバルバ 波打つ細長い葉、表は緑で裏は赤色。産毛がある
サンデリアーナ 濃い緑の葉に線上の斑入り
ビューティースター 緑のグラデーションに星が流れるような斑入り
セブリナ 明るい黄緑の葉に濃い緑のゼブラ模様
ムサイカ ライトグリーンの葉に細かいモザイク柄

マコヤナ

カラテアと聞いてまず思い浮かぶのがカラテア・マコヤナです。カラテアの中でも流通量が多く、黄緑色の地に濃い緑色の斑が入っています。楕円形の葉は絵筆で描いたような独特の模様が印象的です。初夏になると黄色い花を咲かせる品種です。また、葉はプラスチックのような質感をしていて、まるで作り物のようです。

インシグニス

カラテア・インシグニスは「ランシフォリア」という名前でも流通しています。インシグニスの和名はヤバネシワヒメバショウといい、波打つ葉が特徴的です。葉の色は淡い緑で矢羽根のように濃い緑色の斑が入っていて葉の裏は表とは違い赤紫色をしています。形状も独特ながら葉の色合いがとても美しい品種です。インシグニスもまた花が咲く品種で、開花時期になると根元に白い花を咲かせます。

インシグニスという名前は間違っていて、葉の裏も青い品種をインシグニスという話もあります。しかしインシグニスで流通していた期間が長かったためか、インシグニスで調べるとランシフォリアが出てきます。

ルフィバルバ

カラテア・ルフィバルバは波打つ形状の光沢がある葉が特徴的で表面は緑、裏面は赤い色をしています。夜を思わせるダークな色合いの品種です。夜を思わせる色合いや細長く波打つ葉などはインシグニスによく似ていますが、インシグニスとルフィバルバには決定的な違いがあります。ルフィバルバの葉の表面は産毛に覆われていて、ほかのカラテア属に比べてとてもふわふわした手触りなのです。

葉の色がリバーシブルなのは珍しくはない

ルフィバルバのように葉の色が裏と表でまったく違うリバーシブルな色彩を持つカラテアは珍しくありません。同じようなリバーシブルの色彩を持つカラテアでもルフィバルバとはまた違った雰囲気を楽しめます。ただし熱帯の植物だけありどのカラテアも耐寒性は弱く特に冬には気を付けなくてはなりません。紫色はカラテアの持つ色彩ですが、冬に外に置いたままにしていて黄色くなってきた葉はカラテアの持つ色彩の問題ではなく枯れてきているからです。

サンデリアーナ

カラテア・サンデリアーナは濃い緑色の葉が特徴のちょっと珍しい品種です。株自体は小型のため飾りやすく、葉には線を書いたような模様がきれいに入っています。葉はまるで作り物のようで光沢があり、全体的に落ち着いた上品な印象を受けます。

ビューティースター

カラテア・ビューティースターはその名にふさわしくグリーンのグラデーションが美しく星が流れるような模様の葉が特徴的です。薄いピンクのラインが入ったような葉は楕円形で先が少しとがったようになっている、一風変わったカラテアです。

セブリナ

カラテア・セブリナの葉は光沢はなく、どちらかといえば艶消しの緑が美しい植物です。明るい黄緑色の葉に濃い緑のゼブラ模様が入っています。しっとりしたさわり心地のいい大きな葉です。インシグニスやルフィバルバと同じ種類とは思えないほどかけ離れた姿をしているカラテアです。

ムサイカ

ムサイカはカラテアの中でも少し珍しい、モザイク状の細かい模様が入った美しい葉をもつ品種です。ライトグリーンの明るい芸術的な模様の葉が夜に立ち上がって祈るような姿になるさまは、数あるカラテアの中でも美しく魅力的です。

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カラテアの育て方

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