ヨモギ風呂としての利用
旬の時期を逃したヨモギの葉はヨモギ風呂として用いると、肌をうるおいを与えるなど、女性にはうれしい効能が期待できます。ヨモギの肌への効能は昔から認められ、化粧水などとしても使われてきた歴史があります。
ヨモギ入浴剤の作り方
乾燥させる
- ヨモギをきれいに洗う
- 風通しの良い場所で天日干しにする
- 不織布の袋に入れて浴槽にいれ、湯をわかす
煮出す
- ヨモギをきれいに洗って刻む
- 鍋に湯を沸かし、ヨモギを加えて5分ほど煮る
- 葉を濾し取って、煮汁を浴槽に加える
ヨモギ風呂の効能①リラックス
ヨモギの香りのリラックス効果、血行促進効果も手伝って、副交感神経の活性化を促し、自律神経のバランスを整える働きが期待できます。新陳代謝を活性化する働きもあるとされ、脂肪の燃焼やダイエットにもうれしいヨモギ風呂です。肩こり、腰痛、冷え性改善も期待できるでしょう。
ヨモギ風呂の効能②肌トラブル改善
保湿効果が高く、新陳代謝を活性する働きが美肌作りに役立つといわれています。殺菌、抗菌、消炎作用でニキビやあせも、アトピーによる皮膚トラブルにも古くからヨモギ風呂が活用されています。
ヨモギの薬としての活用
艾葉(がいよう)
6~8月ごろに葉を摘み取り陰干しして、艾葉(ガイヨウ)という生薬として利用します。漢方薬としては、鎮痛、止血、下痢止めの目的で処方されます。葉を煎じた液をあせも、かぶれ、湿疹に湿布として、のどの痛みや歯通にうがい薬として利用します。体をあたためる効果があるとされるため、ほてりやすい体質にはあわないかもしれません。
灸
灸に使う艾(モグサ)は干した葉をふるいにかけ、裏側の綿毛だけを取り出したものです。ヨモギの葉の裏の白い毛はT字毛と呼ばれ、アルファベットのTの形をしています。この形状と蝋(ロウ)を含むことから、灸に火をつけても60℃ほどを保ち、長時間燃えることが可能です。
まとめ
月の女神アルテミスに由来する名前をもつヨモギには、女性にうれしい効能が隠されていました。食べるだけではなく、ヨモギ風呂としても活用してみてください。見分け方は葉の裏にある白い毛です。春の若芽が出る時期には見逃さないようにしましょう。
出典:写真AC