そのほかの危険な毒キノコ
シイタケなどと間違えた、というわけではなくてもつい食べられるかもしれないな、と軽い気持ちでキノコを採取し持ち帰ったことはないでしょうか。また昔から毒抜きをすれば大丈夫といわれているから、と食べることもあります。しかし中には触っただけで危険なキノコや、多く食べると危険なキノコもたくさんあるので気を付けましょう。
①ハイイロシメジ
昔から一部地域で食べられている、ハイイロシメジというキノコをご存じでしょうか。とても良い出汁が出て、お吸い物などには最適なキノコです。秋から冬になる前まで採取でき、白くてかさが大きく、一見するとヒラタケにも似ています。しかし実際には消化器系に危険な毒をもっていて、食べると嘔吐や下痢などの症状を引き起こすため、食べるのはおすすめできません。
②スギヒラタケ
スギやマツの立ち枯れた木や切り株に群生し、とても美味しくてかつては東北を中心によく食べられていました。しかし実際にはスギヒラタケには、危険な毒が含まれているのではないかと考えられています。とはいえ、いまだその毒は解明されておらず、「少しくらいは大丈夫だろう」ときのこが好きな人は考えがちです。とはいえ、意識障害や腎臓の機能に影響を与えるのではないかとされるほど危険なキノコのため、食べるのはやめておきましょう。
③カエンタケ
炎のような変わった形をしたキノコで、カエンタケというキノコがあるのはご存じでしょうか。きれいだから持ち帰ろう、変わった形だから触ってみようという気持ちになる、不思議なキノコです。しかしキノコ狩りに行くなら、カエンタケには触っただけで危険な、強い毒があるのだということを覚えておくようにしましょう。触れると皮膚がただれ、ほんのわずか食しただけで中毒症状が出てしまいます。時には死亡することもある、恐ろしいキノコです。
安易にキノコを採ってはいけない
毒キノコはなにも、林や森の中だけに発生するというわけではありません。時には公園や一般の道路に生えることもあるので、安易にキノコを採らないようにしましょう。また芝生などにもキノコが生えてくることがよくあります。栽培されているキノコであれば毒はありませんが、野生のものは十分注意しましょう。
まとめ
きちんとした知識がないばかりに、楽しいキノコ狩りで死ぬような目に合うこともあります。キノコのエキスパートでもまれに間違えることもあるキノコを、ほとんど何も知らない素人が見分けるのは非常に困難といえるでしょう。それでも秋の楽しみ、せっかくだから野生のキノコを食べたい、という気持ちもありますよね。キノコ狩りに行く場合には十分に注意して、しっかり準備を整えてプロに同行してもらうことをおすすめします。