空芯菜(クウシンサイ)の育て方
ここからは空芯菜の育て方を種まきから収穫まで詳しく紹介します。育てやすくて収獲もしやすいと人気の空芯菜を、じょうずに育ておいしくいただきましょう。空芯菜に最適な土作りや、植え付けの方法、病気や害虫などについても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
栽培方法①土作り
まずは空芯菜を植え付けるために必要な土作りをしましょう。プランターで育てる場合は、野菜用の培養土などを活用するとじょうずに育ちます。畑に植え付ける場合は、植え付ける2週間~3週間前に土に石灰をまき、土作りをしましょう。
栽培方法②肥料
土作りができたら肥料を用意します。空芯菜を育てるときに使う肥料は、堆肥や元肥、化成肥料などです。ヒルガオ科である空芯菜は窒素を多めにした肥料を好みます。種まきをする1週間~2週間前には土に堆肥を入れ、栄養たっぷりの土作りをしましょう。
栽培方法③種まき
土作りができたら種まきをしましょう。空芯菜の種は茶色くて小さいため、重ならないように植えていきます。プランターの場合は鉢の底に石を入れてから土を入れましょう。土に深さ1cmほどの溝を作ったら、1粒ずつ種をまきます。その後は水やりをし、土の表面を湿らせてください。ポットで育ててから植え付ける場合は、2粒ずつ種をまくとよいでしょう。
栽培方法④植え付け
ポットで育った空芯菜の苗を植え付ける場合は、まず畝を作りましょう。株と株の感覚を30cm~50cmあけて植えるのがコツです。空芯菜は水を好むため、植え付けたあとはたっぷり水をやりましょう。またポットごとに水をつけておく方法もあります。
栽培方法⑤水やり
空芯菜は高温多湿の熱帯地方で育つ植物です。そのため水がたっぷりある状態を好み、乾燥を嫌います。土が乾かないように毎日チェックするようにしましょう。土の表面が乾いたら水やりをするというやり方ではなく、常に豊富な水分を含むように水やりをしてください。
栽培方法⑥追加の肥料
種まきをする前の土に肥料を入れますが、空芯菜が育ってきたら追加で肥料をあげると、さらにおいしい空芯菜を収穫できます。空芯菜が15cm~20cmほどに育ってきたら、肥料を追加で与えましょう。収獲の時期まではまだ期間が長いため、もう1度肥料をあげるとさらによく育ちます。1度肥料をあげてから2週間後くらいを目安に肥料を追加すると効果的です。
栽培方法⑦摘芯
空心菜が30cm~35cmほどに育ってきたら、最初の収穫の時期です。空芯菜は収穫前に株の根元付近から数えて3節目くらいを残して、先端部分を摘芯し、1度目の収穫をします。そうすることで脇芽が出るため、育て続ければまた収穫が可能です。摘芯した空芯菜は食べられるため、収穫した一番最初の空芯菜を味わいましょう。
栽培方法⑧気を付ける病気
栽培をすすめていくうえで気になるのが病気です。農作物は病気を避けるために手入れが必要ですが、空芯菜は病気に強いため、あまり病気にかかることがありません。悪い環境であれば枯れてしまうこともありますが、きちんと水やりをして適切な温度の中で育てていれば、病気の心配はしなくてもよいでしょう。
そうですね。そのため空心菜の栽培は評判がよく、家庭菜園でも人気の野菜です。
栽培方法⑨害虫
日当たりや風通しがあまりよくないと、アブラムシが発生する場合があります。また乾燥しすぎるとハダニなどの害虫が発生したり、バッタやイモキバガなどの食害が発生する可能性もあるので気をつけましょう。食害をおこす害虫は、防虫ネットなどで予防ができます。
栽培方法⑩収穫
摘芯をすると脇芽が育ちやすくなり、すくすくと大きくなるため、20cm~30cmほどになったら収獲をしましょう。根元から切らずに、下に1つ節を残してから収獲するとさらに長期間収獲できます。追加で肥料を与え続ければ秋頃まで収獲ができるので、月に2回くらいあげるとよいでしょう。
次は空心菜の増やし方について紹介します。
病気にかかりにくいのは安心ですね。