セイヨウカラシナとは?特徴・見分け方や食用としての食べ方をご紹介!

セイヨウカラシナとは?特徴・見分け方や食用としての食べ方をご紹介!

セイヨウカラシナといえば、春の河川敷を黄色に染める菜の花畑。実は、別の野草も含まれていることをご存知ですか?どちらも春に咲く花ですがそっくりさん。そんな両者の見分け方から、セイヨウカラシナの用途、美味しい食べ方まで紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.セイヨウカラシナとは?
  2. 2.セイヨウカラシナの特徴
  3. 3.セイヨウアブラナとの見分け方
  4. 4.セイヨウカラシナには毒性がある?
  5. 5.セイヨウカラシナの食べ方紹介!
  6. 6.まとめ

セイヨウカラシナとは?

セイヨウカラシナは、アブラナ科アブラナ属の植物です。セイヨウとつくだけあり種子を利用するために輸入され、食用として広まり、その後畑から飛び出して全国に定着した帰化植物です。春の時期を彩る野草の一つで、特に河川敷に広がる菜の花畑の多くはセイヨウカラシナの群生が見られます。

セイヨウカラシナとカラシナ

実は、平安時代の書物に記載されているほど古くから、日本にはカラシナがありました。しかし明治時代、辛子を作るための植物として入ってきたのがセイヨウカラシナです。もともとカラシナがあったのでセイヨウカラシナと区別する必要はなかったはずですが、いつしか2つの植物は別々の名前で呼び分けられるようになりました。現在では、学名も同じ植物として扱われています。

セイヨウカラシナとセイヨウアブラナ

菜の花とはアブラナ科アブラナ属の総称ですが、中でも多く見られるのがセイヨウカラシナとセイヨウアブラナの2種です。どちらも名前が用途に由来していて、セイヨウカラシナは辛子・セイヨウアブラナはなたね油を採るために利用されています。なお、スーパーで売っている『菜の花』は、畑で栽培されたセイヨウアブラナです。
 

セイヨウカラシナ基本情報
学名 Brassica juncea
和名 カラシナ/セイヨウカラシナ
分布 北海道~沖縄
草丈 100~150cm
 
セイヨウアブラナ基本情報
学名 Brassica napus
和名 セイヨウアブラナ
分布 北海道~沖縄・北半球温帯各地
草丈 100~150cm

タカナやブロッコリーとは親戚同士

アブラナ科の植物は変種が多く、意外な野菜同士が親戚であることがよくあります。例えば漬物として有名なタカナ(学名:Brassica juncea var. integrifolia)は、セイヨウカラシナの変種の一つです。他にも、ブロッコリー(学名:Brassica oleracea var. italica)やチンゲンサイ(学名:Brassica rapa var. chinensis)も同じアブラナ科アブラナ属であり、セイヨウカラシナの親戚と言えます。

セイヨウカラシナの特徴

開花時期は初春~春

セイヨウカラシナは暖かくなってくると、緑色の細長い茎の先に黄色い花を咲かせます。葉は細長く、また小さな花が集まって大きな塊を作っているように見えるのも特徴です。似ている花の中に毒性の強いものはなく、菜の花摘みは野遊びや野草食の初心者でも楽しめます。

さやに入った種子をたくさんつける

花が散るとやがて、固まって咲いていた花の一つ一つが、唐辛子やいんげんに似たさやを作ります。細長いさやの中には種子が詰まっているため、近づいてみると、菜の花畑がまるで緑のいがぐり畑になったかのように見えます。

辛子作りの時期は梅雨の前

初夏になり梅雨が近づくと、だんだんさやが枯れはじめ、中の種子も茶色に色づいていきます。これを収穫することで、辛子を作ることもできます。ビニール袋を使ってさやごと採取し、中の種子を選り分けて乾燥させ、その後すり鉢を使って丁寧にすりつぶせば辛子のできあがりです。

主に河川敷に見られる

主に、西日本を中心とした全国の河川敷で多く見られます。冬になると芽を出し、やがて温かい時期になると黄色い花を咲かせ、土手に菜の花畑を作ります。その他、畑の周りなどでも見ることができます。

根を除く全草が食用

アブラナ科の植物はその多くを食べることができ、セイヨウカラシナもまた、花や茎・葉など食べられます。ぴりりとした風味が特徴的ですが、刺激が強いのでおひたしにするときには水に長めにさらしたほうがいいでしょう。また、花が咲ききったものは茎が筋張っているので、つぼみのものを選んで採りましょう。

セイヨウアブラナとの見分け方

春に土手を一面の黄色に覆うのは主にセイヨウカラシナですが、その中にはセイヨウアブラナも含まれています。アブラナ科の植物は昆虫などを通じて非常に混生しやすいため、中にはセイヨウカラシナの中にセイヨウアブラナが混じっていたり、ときには交雑したものが生えていることもあります。

違いを見分けるコツは「葉を見ること」

土手の上からのぞいているだけでは、その菜の花畑がセイヨウカラシナとセイヨウアブラナのどちらなのか、違いを見つけるのは難しいです。違いを見分けるコツは、河川敷に降りて葉を見ること。セイヨウカラシナ(上画像)は、やや細長い葉がギザギザしていて茎から離れています。一方セイヨウアブラナ(下画像)は、つるりとした葉が茎を巻き込むようについています。

どちらも食用になるのでご安心

セイヨウカラシナとセイヨウアブラナは、どちらも美味しく食べられる野草です。しかし、セイヨウカラシナのほうがややクセがあること・セイヨウアブラナのほうが茎が太く食べごたえがあることなど、細かい違いは多く見られます。辛いものが苦手な人は、セイヨウアブラナのおひたしが食べやすいかもしれません。

セイヨウカラシナには毒性がある?

アブラナ科の植物の多くには、毒性のあるグルコシノレートが含まれています。これは辛子のピリっとした風味の元となっています。またグルコシノレートは主に種に含まれますが、セイヨウカラシナは葉など他の部分にも含まれているため、全草にぴりりとした風味があります。ただちに影響が出るほどの量ではありませんが、長期間に渡り多量を食べると、甲状腺障害や中毒などの症状が出ることもあります。

毒性だけでなく健康にも注目されている

グルコシノレートは反応によりイソチオシアネートという物質に変わります。これは、がんを抑制する効果があるとして、注目を集めている物質です。セイヨウカラシナをはじめとしたアブラナ科の野菜を適度に食べることで、がんの予防の効果が期待できます。

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ボタニ子

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次のページでは、セイヨウカラシナの美味しい食べ方を紹介します。

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