凍結防止剤とは?成分・使い方や仕組みについて解説!融雪剤との違いは?

凍結防止剤とは?成分・使い方や仕組みについて解説!融雪剤との違いは?

凍結防止剤は冬場に欠かせない薬剤の1つです。凍結防止剤はよく融雪剤と混同されますが、それぞれ成分や使い道などが異なる別の薬剤です。本記事では凍結防止剤の成分や使い方のほか、混同されがちな融雪剤との違いや、使用上の注意点まで詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.凍結防止剤とは?
  2. 2.凍結防止剤の使い方
  3. 3.凍結防止剤と融雪剤の違い
  4. 4.凍結防止剤や融雪剤の塩害を防ぐ方法
  5. 5.まとめ

凍結防止剤の使い方

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凍結防止剤を使うときは、基本的に袋に記載された量や注意点を守りながらまくことになります。しかし、よその車も行き交う一般道と、自宅の玄関などの家庭内とでは状況が違うことも事実です。そのため状況ごとにわけて、凍結防止剤の使い方をご紹介します。

道路での使い方

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凍結防止剤は路面の凍結を防ぐ目的でまくものです。そのため状況にあわせていつまくか、どのようにまくかが変わってきます。雪が降る前や降りはじめにまくことが一番効果的であることはすでにご紹介しました。しかし、ときには先に雪が降ってしまっていることがあります。そのときは、路面がみえるまで雪かきをして、そのあとにまくとより効果的です。

家庭での使い方

出典:写真AC

凍結防止剤を家庭内で使用する場合は、通常凍結をさけたい玄関前や階段、駐車場などで使います。家庭でまく場合には、まく量も若干少なめで問題ありません。ただし、家庭内でまいたあとは、同じ場所ばかりを歩かないように注意しましょう。同じ場所ばかりを歩いていると、凍結防止剤にムラができてしまうため、期待した効果がでなくなる可能性があります。

凍結防止剤を使うときの注意点

凍結防止剤を使うときには、いくつか注意したい点があります。凍結防止剤は適切に使えば便利なものですが、使い方を間違えると思わぬ被害に見舞われることもあるためです。凍結防止剤の注意点を整理してご紹介します。

使用量は適切に

凍結防止剤は路面の凍結を防いでくれる便利な薬剤ですが、だからといって必要量以上にまくことはありません。まきすぎれば多くの薬剤と同様に、薬害がでる可能性があります。適切な散布量はまく場所によっても変わりますが、1平方mあたり30~100g程度にしましょう。目安として、成人男性の一握り分をまけばちょうどよいです。

直接触らない

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凍結防止材には、水分に触れると化学反応をおこす性質があります。路面の凍結防止効果もこの化学反応によるものですが、手で直接触れると手の水分とも反応してしまうのです。そのため凍結防止剤をまくときには直接手に触れないように、ゴム手袋などをはめて手を保護するようにしましょう。

自宅前の道路にまくときはご近所と相談する

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凍結防止剤をまくときには、同じ種類で統一したほうが効果的です。また、凍結防止剤の種類によってはアルカリ性の物質と触れることでアンモニアが発生することもあります。そのためあらかじめご近所さんと相談して、使う凍結防止剤はもちろん、ほかに薬剤などを使っていないか確認することが大切です。「我が家の前だけだから」と安易に使わないようにしましょう。

ボタニ子

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次ページからは凍結防止剤と融雪剤の違いについて紹介します!

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凍結防止剤と融雪剤の違い

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