川砂と山砂の違いは?
山に含まれた水が湧き水となって川になるため、一見すると川砂と山砂は同じタイプの砂のようにも思えます。ただし川砂と山砂には決定的な違いがあるため、まったく別の種類の砂として分類されています。
採取場所
川砂と山砂は、採取する場所がまったく違います。川砂は川や川の水が流れ込むダムの底にある砂のことなので、正確には「川でとれる砂」ではなく「特定の場所でとれる川の砂」といえます。なお山砂は重機などを使って山を削り取り、採取した土から砂だけを取り出した砂です。
砂質
川砂は粒によって小粒・中粒に分かれますが、粒が大きいほど水はけがよいのが特徴なので、乾燥気味に育てる観葉植物や多肉植物に適しています。これに対して山砂は吸水性が高く乾燥すると土が堅くなるので、園芸・ガーデニング用の土には適していません。
利用方法
川砂には一般の土のように栄養が含まれていません。そのため栽培用には別の土とブレンドして使いますが、川砂をブレンドすると水はけがよくなるので、園芸・ガーデニング用に人気です。なお山砂は乾燥すると土が締まるため、工事現場ではよく利用されますが、一般的に植物の栽培には利用しません。
おすすめの川砂と利用方法(使い方)
観葉植物や多肉植物の栽培や種まき用の土として人気の川砂ですが、産地や粒の大きさによって品質や値段が大きく変わります。そこで産地・品質・値段ともにおすすめの川砂を4つと、その利用方法をご紹介します。
①富士砂
富士砂 約15L
参考価格: 1,180円
富士山の火山灰を原料にしているため、鉄分が豊富に含まれています。水はけがよく通気性がアップするだけでなく、独特な風合いや色の黒さなど見た目の特徴が富士砂の魅力です。
利用方法
盆栽の化粧石として人気の富士砂ですが、最近では多肉植物やサボテンなどのアレンジなど、使い方の幅が広がっている人気の川砂です。
②白川砂
白川砂 小約15kgX1袋
参考価格: 3,220円
京都・白川で採取される白川砂は、京都にある歴史的建造物に多く使われている御影石が風化してできた川砂です。色の白さと粒子の緻密さが特徴の川砂で、庭だけでなく神社の敷き砂としても使われています。
利用方法
御影石が原料で、古くから庭園や神社の敷き石として使われてきた白川砂は、今でもガーデニング資材として利用する人が多いです。なお白川砂の上を歩くと独特な音がするため、自宅の敷石にして防犯対策にする使い方もあります。
③朝明砂
利用方法
鉄分が多い朝明砂は、松や竹などの盆栽用に適した川砂です。なお水はけのよい土を好むランの栽培にも適しています。
④矢作砂
利用方法
矢作砂は水はけがよく鉄分を多い花崗岩の川砂です。洋ランの栽培に適しているので、園芸用・ガーデニング用としてもに気があります。
まとめ
盆栽やランの栽培など園芸用資材として人気の川砂も、観葉植物や多肉植物がブームになったことで、栽培に適した土づくりのために個人で購入する人も増えています。なお川砂は産地によって色や見た目が変わるので、お気に入りの植物をドレスアップさせるアイテムに加えてみてはいかがですか?