ノイバラ(野薔薇)とは?花言葉などの特徴や上手な育て方をご紹介!

ノイバラ(野薔薇)とは?花言葉などの特徴や上手な育て方をご紹介!

シューベルトの作曲でも知られるノイバラ(野薔薇)は、小さな可憐な花を咲かせる野生のバラです。道端に咲く姿を見かけ、足を止められたこともあるのではないでしょうか?ここではノイバラの花言葉や特徴、初心者にもおすすめの育て方についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ノイバラ(野薔薇)とは?
  2. 2.ノイバラ(野薔薇)の特徴
  3. 3.ノイバラ(野薔薇)の育て方
  4. 4.ノイバラ(野薔薇)の種類
  5. 5.まとめ

ノイバラ(野薔薇)の種類

ノイバラにはいろいろな種類があります。グランドカバーにもなる樹形のノイバラや、大型の品種ではつるの長さが5mにもなるもの、盆栽に使われる矮性のノイバラまでと種類が豊富です。

サクラノイバラ

日本原産のサクラノイバラは、一重咲きの桜のような花姿で、それが名前の由来です。ピンクの色合いのかわいい花を咲かせ、花びらの縁に覆輪(ふくりん:縁取り・斑の一種)が入っています。庚申ばらと野ばらの交雑で強い耐寒性もあります。カイドウバラとも呼ばれ、江戸時代中期に園芸品種として広まりました。

ツクシノイバラ

ツクシノイバラは、ツクシサクラノイバラとも呼ばれている野性種のバラです。大輪で花径が3〜4cmもあり、花柄の腺毛があります。花色は濃いピンク、薄いピンク、白などバリエーション豊かです。テリハノイバラと同じように葉に照りがあり、ほかのノイバラの葉のようにくすんでいません。

ヒメノイバラ

ヒメノイバラ(一才バラ)は、矮性の品種のため大きくなりません。矮性の品種とは、動植物が近縁の品種の一般的な大きさよりも小形なまま成熟する性質で、遺伝的なものと接ぎ木などによる人為的なものがあります。ヒメノイバラは寄せ植えや、かわいらしい花を咲かせるので盆栽に最適です。

トゲナシノイバラ

トゲナシノイバラは、珍しい品種です。一般的にトゲが多い種類ばかりですが、トゲナシノイバラはつるにあまりトゲのない品種です。たくさんの花を咲かせ、ほのかな香りがします。実は栄実(えいじつ)と呼ばれ、薬用に使われます。アンチエイジングのコスメに果実エキスが使われることもあります。

テリハノイバラ

テリハノイバラ(照葉野茨)は葉の表面につやがあり、それが名前の由来です。枝葉は地面を這うように伸びます。開花時期は6〜7月で白色の5弁花の花を咲かせます。葉につやがあり小さく揃い、花の数が少ないながらも一つひとつは花径が3cmぐらいあり、やや大きめです。

ナニワノイバラ

ナニワノイバラ(浪花野茨)は中国や台湾原産のツルバラです。江戸時代に日本に伝わり大阪の植木屋が広げた品種であることから、この名前がついています。昔から親しまれていて、大輪の花を咲かせる一重咲きのノイバラです。品種改良されたガーデニング用のノイバラは、大輪のものが多いです。

ヤエヤマノイバラ

ヤエヤマノイバラ(八重山ノイバラ)は、亜熱帯の野生のバラです。沖縄の八重山に自生していて、白い大きな花がシュートの先端に一つ咲くため存在感があります。花びらはハート型で赤・黄の雌しべの品種があり、丈夫で病害虫にも強く鉢植えでも育てやすいのが特徴です、花は冬以外ならいつでも咲きます。

アカバナノイバラ・ウタゲ

アカバナノイバラ・ウタゲ(赤花ノイバラ宴)は、つる性の野生のバラです。這わせて育てたり、剪定して小さく育てたりするのもよいでしょう。開花時期は7月頃で濃いピンク色のかわいい花を咲かせます。日当たりのよい場所で管理しましょう。アブラムシやうどん粉病に注意が必要です。

まとめ

Photo by_Alicja_

ノイバラは耐寒性もあり、初心者でも育てやすい植物です。愛らしい花を咲かせる野性の品種がお好きであれば、身近で育ててみるのもおすすめです。種類も豊富なのも魅力といえます。ぜひ、ノイバラを育てて、その美しさを楽しんでください。

BigyMidyTiny
ライター

BigyMidyTiny

絵本を作っています。題材は動物や植物なので、スケッチしていると形の美しさや生活サイクルの不思議さに驚かされます。植物を良く観察し、深く知りたいと思います。

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