日向夏の栄養素
日向夏はかんきつ類の1つですが、黄色い皮と果肉の間にある白いふわふわした皮も美味しく食べることができます。内側の白い皮の部分は、他のかんきつ類では苦くて食べられない部分ですが、果肉部分より食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維以外にはビタミンⅭ、ビタミンE、クエン酸、カルシウム、鉄分、マグネシウム、カリウムなどが入っています。
ペクチン
ペクチンは食物繊維で、日向夏はとくに内側の白い皮を食べるため、そこに含まれるペクチンを多く摂ることができます。ペクチンは水溶性食物繊維で、ジャムのとろみはペクチンによるものです。整腸作用があり、下痢や便秘の解消に効果的です。LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値を下げる働きもあります。
クエン酸
クエン酸は体内でクエン酸回路というエネルギーをつくる化学反応に必要な栄養素で、疲労回復のための材料になります。運動と組み合わせると代謝がアップしダイエットに効果的です。酸味によって食欲を増進したり、夏バテ予防したりする効果も期待できます。血液をサラサラにしたり、ビタミン類やミネラルを効率よく吸収したりするサポートをしてくれる成分です。
ビタミンⅭ
ビタミンⅭは水溶性ビタミンの1つでコラーゲンの生成をたすけ、肌の新陳代謝を高める効果があります。シミやそばかす、肌のくすみが気になる方には必要不可欠な栄養素で、たくさん摂っても体外に排出されてしまうため、毎日摂取する必要があります。メラニン色素の生成を抑制し、日焼けの予防に効果的です。ストレスや風邪に対しての免疫力を上げる効果もあります。
ビタミンE
ビタミンEは脂溶性ビタミンの1つで、抗酸化作用が強く脂質とともに身体に吸収されます。不足すると血流が悪くなり、冷え性、頭痛、肩こりが起きやすくなります。血中のコレステロールも酸化しやすくなり動脈硬化が起きやすくなるので、ぜひ毎日の食生活に欠かさないように取り入れましょう。冷え性に悩む女性にはおすすめの栄養素です。
カルシウム
カルシウムはビタミンCと一緒に摂ることで吸収率がアップし、歯や骨をつくる材料になります。女性は若いうちは気にならないかもしれませんが、出産、閉経後など骨密度が減りやすい時期があります。たくさん摂っても吸収率はあまりよくないので、日常的に食事で摂る習慣を心がけましょう。
マグネシウム
マグネシウムはカルシウムと一緒に摂ると、骨をつくるのをたすけてくれたり、さまざまな栄養素の消化吸収をよくしてくれたりするたくさんの酵素のサポートする働きをします。サプリメントのマルチビタミンにも入っている重要な栄養分です。不足すると骨の代謝に問題が起きたり、食欲不振、吐き気が起きたりします。
まとめ
日向夏は日本発祥の少し大きいみかんです。強い酸味がありますが、香りが爽やかで果肉がジューシーでとてもおいしいかんきつ類です。そのまま食べるのがおすすめですが、砂糖をまぶしたりゼリーに入れても楽しめます。ミキサーでジュースににするのも手軽でヘルシーです。さまざまな栄養成分が入っており、美容と健康、ダイエットにもおすすめの食材です。毎日の食卓にぜひ取り入れてください。