アルメリアとは?
春になると丸い花を咲かせるアルメリアは、花がカンザシのような見た目をしているため「ハマカンザシ」ともいわれます。日本国内では夏の時期の温度管理さえうまくできれば育てるのも簡単なので、鉢植えや地植えでも育てられる植物です。そんなアルメリアの管理方法のコツや増やし方をまとめました。
アルメリアの基本情報
分類 | 草花 |
形態 | 常緑多年草 |
科名・属名 | イソマツ科・ハマカンザシ属 |
学名 | Armeria maritima |
原産地 | 北アフリカ、ヨーロッパ |
開花期 | 3~5月 |
花色 | ピンク、白、赤 |
特徴
北半球の国で自生している
乾燥や塩分に強いため、海岸沿いの乾燥した地域に自生しています。たくさんの花を咲かせる種類なので、鉢植え以外にも花壇の縁取りに使われることも多い植物です。ちなみにスペインのアンダルシア地方にアルメリアというリゾート地がありますが、スペイン原産というわけではなく、どちらかというとイギリスの方に多く自生しています。
品種は50種類以上
「アルメリア・マリチマ」という品種がもっともポピュラーで、そのほかには大型種の「アルメリア・バレリーナ」や、山野草として育てられる「アルメリア・ジュニペリフォリア」など50種類以上の品種がある植物です。
花の特徴
ボール状の花を咲かせることから、アルメリアのことを「レディース・クッション」と呼んでいる国もあります。色はピンクや白などさまざまで、切り花として楽しむこともできます。ふわふわとした見た目をしていますが、触ってみると意外とカサカサとしているのが特徴です。
アルメリアの名前の由来や言葉
アルメリアの基本情報を見たところで、次は名前の由来や花言葉を見ていきましょう。アルメリアの名前の由来や花言葉は、アルメリアの特徴や花の美しさが由縁となったものばかりです。
名前の由来
ケルト語で「海に近い」
アルメリアはケルト語の「ar mor(海に近い、海岸に)」という言葉が由来だといわれています。その由来のとおり、海の近くの浜辺に自生している植物です。
和名は浜簪(ハマカンザシ)
浜辺に咲く姿が簪(かんざし)のようにみえるため、「浜簪(ハマカンザシ)」という和名がつけられたといわれています。国によって呼び方が変わるという特徴をもった植物です。
花言葉
「同情」「おもいやり」「心づかい」
アルメリアの花言葉である「同情」「思いやり」「心づかい」は、小さな花同士が寄り添いあってひとつの花を作ることからが由来となっています。アルメリアは英語で「Thrift(スリフト)」といいますが、Triftは節約という意味です。この「節約」という感情に共感して「同情」という花言葉があてられたともいわれています。
「歓待」「滞在」
スペインのアンダルシア地方にアルメリアというリゾート地があるのですが、そこから連想して「滞在」や「歓待」という花言葉がつけられたのではないかといわれています。
ボタニ子
次ページからはアルメリアの育て方を紹介します!
出典:写真AC