ダンゴムシを薬剤で駆除する方法
畑や家の中で見つけたダンゴムシをすぐに駆除したいなら、薬剤を使う方法がおすすめです。ダンゴムシに適用できる薬剤には「スプレータイプ」「ベイトタイプ」「粉末タイプ」の3種類あり、薬剤の効果や使用方法から選ぶのがおすすめです。
駆除方法①スプレータイプの殺虫剤を使用
スプレータイプの殺虫剤は、ダンゴムシに直接薬剤を散布して使います。直接薬剤を体に吹き付けるため即効性が高いのですが、ダンゴムシに直接散布しないと効果が出ません。またスプレータイプの殺虫剤に予防作用はなく、ベイト剤や忌避剤を併用すると予防対策に使えます。
駆除方法➁ベイト剤を使用
クリームタイプのベイト剤はいわゆる毒エサといわれる殺虫剤のことで、ダンゴムシの駆除にも使われています。エサに殺虫成分が含まれているため、ダンゴムシが大量発生した場所を徹底的に駆除するのにおすすめです。侵入経路がはっきりしている場合は、侵入経路に忌避剤としてベイト剤を置くと予防にもなります。
駆除方法③粉末散布剤を使用
粉末散布剤は粉末タイプの殺虫剤で、ダンゴムシの侵入経路に直接まいて使います。ダンゴムシはグルーミング(体をなめてきれいにする行動)するため、侵入経路に粉末散布剤をまいておけば、グルーミング中に殺虫剤が体内に入り死滅します。粉末散布剤は、ダンゴムシのほかにも地面を徘徊する虫の駆除に効果的です。
おすすめの殺虫剤
ダンゴムシは駆除剤を使わなくても、無農薬で駆除することもできます。ただし無農薬で駆除する方法は即効性がないため、大量発生したダンゴムシの駆除には殺虫剤を使うほうが効果的です。そこでダンゴムシの駆除におすすめの殺虫剤を4種類紹介します。
①クリーンショットB
ムカデ 退治 粉末殺虫剤 クリーンショットB 3kg ムカデシャットアウト ヤスデ ゲジゲジ 駆除 [北海道・沖縄・離島配送不可]
参考価格: 2,703円
クリーンショットBは「ムカデの駆除剤」とされていますが、ダンゴムシやワラジムシなど土の上を徘徊する害虫の駆除に適用できます。粉末殺虫剤ですが微粒剤に加工しているため、飛散防止の効果があります。
使いやすさ | ★★★ |
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タイプ | 粉末殺虫剤 |
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②持続性粉末殺虫剤シャットアウトSE
ムカデ ヤスデ ゲジ 駆除 シャットアウトSE 3kg 持続性粉末殺虫剤 ムカデシャットアウト 浸入防止 [北海道・沖縄・離島配送不可]
参考価格: 3,080円
持続性粉末殺虫剤シャットアウトSEは、ダンゴムシに適用できる粉末殺虫剤の中ではにおいが少なく、家の周囲に使ってもにおいが気になりません。また薬剤の持続期間が平均1カ月~2カ月と長いため経済的です。
使いやすさ | ★★★ |
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タイプ | 粉末散布剤 |
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③フマキラーダンゴムシカダン粉剤
ダンゴムシカダン粉剤700g フマキラー
参考価格: 626円
フマキラーダンゴムシカダン粉剤は、ダンゴムシの駆除に特化した粉末散布剤です。広口と細口のダブルキャップで、キャップを調整するだけで2種類の使い方ができます。
使いやすさ | ★★★★★ |
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タイプ | 粉末散布剤 |
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④ネオターマイトキラー乳剤
【あす楽対応! 即納可能】ネオターマイトキラー乳剤 0.8L シロアリ予防・駆除用土壌乳剤 【北海道・沖縄・離島配送不可】
参考価格: 4,285円
ネオターマイトキラー乳剤はシロアリの駆除剤ですが、ダンゴムシにも適用できます。一般的な駆除剤ほどにおいは強くありません。しかし、シロアリの駆除に特化しているため家庭用として使うには、ややきつく感じられることがあります。畑や花壇には使いづらいですが、家の床下や工場など広範囲に使用する場合におすすめです。
使いやすさ | ★★ |
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タイプ | ベイト剤 |
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ダンゴムシが大量発生する原因
ダンゴムシは人間に直接危害を加えませんが、大量発生すれば野菜や植物に被害が出ます。しかし、ダンゴムシは土の中や大きな石の裏側などに隠れているため「気がついたら大量発生していた」というケースが多いです。ダンゴムシがどのようにして大量発生するのかを知っておけば、予防するときに役立ちます。
ダンゴムシが好む環境だから
室内でダンゴムシが大量発生した場合は「じめじめした暗い環境」が原因と考えられます。ダンゴムシは天敵に見つかりにくい暗くじめじめした場所を好むため、屋外でも湿度の高い土の中や大きな石の下などにいます。室内でも、同じような環境になりやすい和室の押し入れ・戸袋などに大量発生する場合があるのです。
ダンゴムシの主食となるものがある
畑や花壇などでダンゴムシが大量発生した場合は、主食となる落ち葉や害虫の死骸が大量にあることが原因です。ほとんど動かないで過ごすダンゴムシは、周囲に主食が大量にあればすぐに集まってきます。さらにダンゴムシの赤ちゃんはメスに付着したまま移動するため、エサ場にはダンゴムシの赤ちゃんもやってきます。
ダンゴムシの大量発生を防ぐには?
ダンゴムシは、大量発生すれば野菜や植物を食べる厄介な存在です。しかもダンゴムシは生育環境が整っていれば、室内でも大量発生します。一方で、畑や庭の土づくりに役立つ虫です。できるなら駆除することなく、大量発生させたくないと考える人も多いでしょう。駆除をしないように、予防策を立てるのがおすすめです。
対策①こまめに落ち葉清掃をする
ダンゴムシの主食である落ち葉を掃除することは、大量発生を防ぐ効果的な対策法です。掃き掃除は駆除剤のように環境に悪影響を及ぼすこともありませんし、お金もかからず簡単にできます。さらに落ち葉掃除すればダンゴムシが天敵から身を守る場所がなくなるため、忌避効果もあります。
対策②こまめに草むしりをする
落ち葉がない時期のダンゴムシは、雑草を食べます。こまめな草むしりも駆除剤を使わずにできるダンゴムシ対策です。定期的に雑草駆除剤を使うほうが作業は楽ですが、雑草駆除剤を使い続けると土壌に影響が出ます。さらにダンゴムシには天敵であっても、土づくりには必要な虫まで駆除することがあります。
対策③重曹を散布
重曹は雑草と害虫の発生を抑えるため、ダンゴムシ対策におすすめです。重曹はエサの発生を抑制するだけで、殺虫作用はありません。しかし、食用にもなるため人間が口に入れても害はなく、いやなにおいもないため、特に玄関や室内のダンゴムシ対策にぴったりです。即効性のある駆除剤にはなりませんが、忌避剤として優秀といえます。なお重曹は「粉末の重曹を直接撒く」「重曹水を散布する」の使い方がおすすめです。
植え付けた場所に重曹を撒くのはNG
種や苗を植えた場所に重曹をまくのはNGです。重曹は植物の発芽・生育を抑制する作用があります。そのため重曹をまいた場所は、雑草だけでなく植物も生えてきません。
忌避剤をまいておく
大量発生したダンゴムシを駆除した場合は、再び同じ場所で発生させない対策が大事です。発生した場所や、室内なら侵入経路に忌避剤を置きましょう。
まとめ
見た目が不気味なダンゴムシですが、無農薬野菜に適した土づくりにも役立つなど意外な一面ももっています。ただし大量に発生すれば、せっかく育てた野菜が食べられてしまいます。ダンゴムシと共存しながら無農薬での野菜作りを目指すなら、大量発生させないための予防と対策が必要です。
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