わさびの栽培概要!自家栽培で難しいと噂のわさびを育てるポイントとは?

わさびの栽培概要!自家栽培で難しいと噂のわさびを育てるポイントとは?

日本の食卓には欠かせないわさび。わさびには、本わさび、根わさび、葉わさびなどさまざまな種類がり、自家栽培する場合も、畑さわびや沢わさびと方法が異なります。難しいと思われがちなわさびの自家栽培、ポイントを押さえて自宅で育ててみましょう。

記事の目次

  1. 1.わさびを自宅で自家栽培するのは難しいの?
  2. 2.わさびは山葵
  3. 3.わさびの種類を知ろう
  4. 4.わさびの特徴とは?
  5. 5.わさびの栽培方法
  6. 6.沢わさびの栽培
  7. 7.畑わさびの栽培
  8. 8.わさび栽培のポイントとは
  9. 9.自家栽培したわさびをおいしくいただく方法
  10. 10.自宅で作ったわさびでヘルシーにいこう

畑わさびの栽培

自宅で畑わさびを栽培する場合、畑で育てるには水やりや気温の管理がむずかしいため、プランター栽培からはじめるとよいでしょう。プランター栽培の場合、暑いときは涼しい場所へ、寒いときは温かい場所へ移動させられるので、自家栽培するのもかんたんです。

畑わさびの準備

自宅で畑わさびを育てる場合、土づくりが大切です。わさびは水はけのよい土を好むため、市販の赤玉土に川砂を混ぜたものを使うとよいでしょう。野菜用の培養土などを使う場合も、川砂を混ぜると水はけのよい土となります。寝茎が埋まる程度に植えていきますが、株どうしは20~30cmほど離しましょう。

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畑わさびを種からはじめる育て方

わさびを種からはじめる育て方で大切なのは種まきの時期。3月か10月ごろが適しています。わさびの種はとても小さいので、ピンセットなどを使うとよいでしょう。風通しのよいところで管理して、表面が乾いてきたら水やりをします。だいたい10日ごろで芽が出てきます。4~5か月ほどこのまま育てていくと、移植できるようになります。

出典:写真AC

畑わさびを苗からはじめる育て方

9~10月ごろにワサビの苗を植えていきます。わさびの育て方で重要なのは、水やりと温度の管理です。わさびは乾燥に弱いため、自家栽培する場合、土の表面が乾燥しないように水を十分に与え、気温は8~30度をキープするようにします。

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わさび栽培のポイントとは

わさびの育て方で難しいといわれているのは水やりと温度管理です。でも、ポイントを押さえて育てていけば、失敗することはありません。定期的に手入れをして、自宅でわさびが収穫できるまでがんばって育ててみましょう。

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水やりの方法

沢わさびの場合、本来であれば流水で育てていきますが、自家栽培では難しいため、水が濁らないようにまめに水を入れ替える必要があります。夏場に水が蒸発しないようにしっかりと管理しましょう。水がなくなったので足していくと、徐々に弱っていきます。

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畑わさびは、土の表面が乾燥する前に水をたっぷりと与えていきます。水切れを起こすと枯れてしまいますので注意しましょう。とくに、畑わさびをプランターで育てる場合、水やりは重要です。乾燥には弱いので、自宅での育て方では水やりに留意することが大切です。

肥料の方法

沢わさびも畑わさびも、肥料は年に2回、春と秋に施します。夏は暑さで生育が衰えるため、肥料は与えません。畑わさびは土に直接混ぜます。沢わさびは窒素分の少ない肥料を目の細かいネットなどを使って施します。

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手入れの方法

一年をとおして、ワサビは生育環境に注意しなければなりません。これが、育て方が難しいといわれる所以です。まずは適正気温を守りましょう。寒すぎたり暑すぎたりしてしまうと、すぐに弱ってしまいます。とくに夏場は手入れが重要。涼しい環境に移動し、寒冷紗などで遮光するなどの工夫も大切です。

病害虫について

わさびは、梅雨の終わりごろから夏にかけて、軟腐病という病気に注意しなければなりません。この病気は、高温多湿の環境下で発生する病気で、地際や根の部分が腐ってしまいます。発症したら治療することができないため、株ごと引き抜いて処理する必要があります。

春になると、モンシロチョウの幼虫である青虫の食害を受けやすくなります。処理の方法は、根気よく株から取り除くこと。気をつけないと、ワサビの葉が穴だらけになってしまいます。

収穫の方法

ワサビを実際に収穫できるようになるには2年ぐらいかかります。葉わさびを収穫する場合、花を咲かせない方が風味がありますので、種を収穫する以外は、花を摘み取ってしまいましょう。根茎を収穫する場合、直径が3~5cmほどになったら根を手で取っていきます。畑わさびの場合、根茎があまり大きくならないため、収穫は難しいかもしれません。

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自家栽培したわさびをおいしくいただく方法

自宅で作ったわさびを収穫したら、ぜひおいしくいただきたいものです。最後に、よりおいしくなるように調理するポイントをご紹介します。ぜひいろいろな方法を試してみましょう。

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根茎のおろし方のポイントは?

わさびは、ピリッとした辛味を楽しむ食材です。この辛味は、酸素と触れなければ出てこないため、根茎をすりおろすには細かく摩砕できるサメの皮などで作られたおろし器がおすすめです。また、わさびの風味は、すりおろして時間が経つと失ってしまうため、すったらすぐに使うようにしましょう。

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わさびのおろし方は、茎をていねいにむしり取り、根の黒い部分を切り落とし、茎の方から輪を描くようにおろしていくようにします。また、取り除いた茎を細かく切って、醤油やマヨネーズなどに混ぜると、わさび風味の調味料に早変わりです。

葉わさびにはさまざまなレシピがある

葉わさびや花わさびは、食べやすい大きさに切って軽く茹でて、醤油、みりんなどで味つけをするだけで、ピリッとしたおかずになります。また、ほかの野菜などといっしょに葉わさびをあえて、ごはんに載せて食べると夏の暑いときのエネルギー源にもなります。葉わさびの天ぷらは、塩でも天つゆでもおいしくいただけます。このように、葉わさびのレシピはいくつもありますので、自宅で作ったわさびはすぐに使ってみましょう。

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自宅で作ったわさびでヘルシーにいこう

日本の毎日の食卓に欠かせないわさび。山葵と書き、葵の葉に似た美しい葉や、白くて小さな花からもツンと鼻に感じる強い香りを放ち、調理していただくと、体力が落ちているときのエネルギー源になるなど、体にいい効能がたくさんあるすばらしい食材にもなります。

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そんな栄養価の高いわさびには、土を使った育て方と水を使った育て方があり、水やりや気温の管理が難しいのですが、家庭のスペースを利用して楽しく栽培することも可能です。さっそくわさびの自家栽培、はじめてみませんか。手がかかる分、育てあげたときの喜びはひとしおです。

mmetexier
ライター

mmetexier

日増しにゴージャスになっていくバラの陰に、クロウタドリが巣を造りました。ヒナが5羽ほどいました。かわいいです。

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