黄色の花図鑑（12種類）各種の名前・特徴・花言葉などをご紹介！

黄色というと、元気が出る、華やか、フレッシュさ…など、明るいイメージが多いでしょう。ひとくちに黄色の花といっても、レモンのような爽やかなものから、蜂蜜のようなとろりとした色までいろいろあり、どれもみな魅力的です。そんな魅惑の黄色の花を、春夏秋冬の季節ごとにガーデニングに取り入れたら、自慢の庭に仕上がるかもしれません。

春の季節に咲く黄色の花は、厳しい冬を乗り越えたあとに咲きます。目に飛び込む黄色の花は暖かい陽だまりの色のようで、春の贈り物といってもよいかもしれません。季節の恵みを少し分けてもらうような気持ちで、華やかな黄色い花をお部屋に飾れば、春を身近に楽しめますよ。

フリージアは、アフリカ南部原産の草花です。非常に香りがよいことで有名な花で、香水の香りのモデルにもされています。フリージアの香りには「リナロール」という成分が含まれており、リラックス効果が期待できることも特徴です。かわいらしい黄色の花はガーデニングの寄せ植えにしたり、切り花にしてプレゼントにしたりするのもおすすめです。

フリージアの花言葉は「優雅」「天真爛漫（てんしんらんまん）」「無邪気」などです。甘酸っぱいような爽やかな香りや、明るい花の姿から、このような花言葉が生まれたといわれています。

山吹は、日本原産の落葉低木です。庭木だけではなく、北海道から本州までの山の中などにも自生しており、春から初夏の季節にかけて見事な黄色の花を咲かせます。その黄色がまるで小判のように見えることから、古くから「お金」「黄金」などに例えられている、おめでたい草花です。

山吹の花言葉は「気品」「崇高」「金運」などです。小判を谷に落としてしまったところ、それが山吹の花になったという言い伝えからきているといわれています。時代劇でも「山吹色のお菓子」などという隠語が使われていますが、「山吹＝お金」のイメージは根強いといえるでしょう。

パンジーは、ヨーロッパ原産のスミレ科の草花です。もともとは春の季節に咲く花ですが、品種改良が進み、近年は秋～春で楽しめる種類も増えてきました。寒さに強い種類のため、ガーデニングの寄せ植えにもよく使われる草花です。パンジーのなかには食べられる種類のものもあり「エディブルフラワー」としても人気を集めています。

パンジーの花言葉は「物思い」「私を思って」などです。パンジーの花びらのもようが、まるで思い悩んでいる人の顔のように見えることから、この花言葉が生まれたといわれています。

暑さも本格的になってくる夏の季節に咲く黄色の花は、トロピカルな印象を与えるものが多いです。鮮やかなイエローは青空にきれいに映え、夏のガーデニングの楽しみのひとつでもあるでしょう。黄色い花のビタミンカラーで、夏バテも乗り越えられそうですね。

カンナは、熱帯アメリカ原産の草花です。背丈が高く、大きいものだと人間と同サイズくらいまで成長します。暑ければ暑いほどよく育つため、夏の季節のガーデニングにはもってこいの草花といえるでしょう。トロピカルな雰囲気の花の色は原色が多く、ぱっと周りを明るくするような、元気を与える花です。

カンナの花言葉は「情熱」「快活」「永遠」「妄想」などです。夏の暑さに負けず、力強く開花するようすや、あでやかな花の色からこの花言葉が生まれたといわれています。

グラジオラスは、ヨーロッパ原産のアヤメ科の草花です。鋭い葉のかたちから、ヨーロッパでは「Sword lily（剣のユリ）」とも呼ばれています。勇ましい名前とはうらはらに、意外にかわいい小さめの花が、並んで咲くことが特徴です。日本には江戸時代ごろに輸入されたといわれており、当時から「オランダアヤメ」として親しまれてきました。

グラジオラスの花言葉は「密会」「用心」「思い出」などです。こっそり会う約束をした恋人たちが、グラジオラスの花の数で逢瀬の時間を知らせていたことに由来するといわれています。

ヒマワリは、北アメリカ原産のキク科の草花です。太陽を追いかけて咲くようすから、漢字で「向日葵」と表記します。すっと伸びた茎から、太陽のような大輪の花を咲かせるヒマワリは、夏の代表的な草花といってよいでしょう。ヒマワリは草丈が高いイメージがありますが、近年は品種改良が進み、寄せ植えサイズのかわいい小柄なものも出回っています。

ヒマワリの花言葉は「あなただけを見つめている」「愛慕」「崇拝」などです。ヒマワリが、まるで太陽を慕っているように咲くことから、このような言葉が生まれたといわれています。