1月に植えられる多年草・宿根草③プリムラ
特徴
プリムラはサクラソウ科の植物で、サクラソウの花一つひとつを大きくしたようなかわいらしい花を咲かせるのが特徴です。耐寒性が強く、冬でも元気に花を咲かせます。花色のバリエーションが多く、白、ピンク、黄色、紫などさまざまです。開花時期も秋ごろ~春までと長く、草丈も10~20cmほどと大きくならないため扱いやすい花です。多年草ですが、一年草として販売されていることもあります。
栽培ポイント
一般的に流通しているプリムラの苗の多くは、暖かい温室で育てられたものです。耐寒性の強い植物ですが、急に寒い外に植え付けられるとしおれてしまうことがあります。そのため、徐々に寒さに慣らす順化という作業をしましょう。最初は室内の玄関、日当たりのよいベランダ、寒い日には屋内に戻すという作業を1~2週間ほど繰り返し、外の寒さに段々とならしていきます。
プリムラの花はエディブルフラワー(食べられる花)としても利用でき、栄養価も高いです。花色が豊富なプリムラは、サラダやハーブティーに添えるなどして冬の食卓に彩りを加えられます。エディブルフラワーとして利用する場合は、ホームセンターで流通している観賞用の花ではなく、食用花として売られているものを購入し、農薬や化学肥料を使用せずに育てましょう。
1月に植えられる多年草・宿根草④ストック
特徴
ストックはアブラナ科の植物です。花色は白、ピンク、紫などで、開花時期は11月~5月と非常に長く、季節を通じて花を楽しめます。草丈は20~80cmほどで、プリムラやガーデンシクラメンなどと比べると草丈の高くなる花です。また、食用花として育てればエディブルフラワーとして使えるのも特徴の1つで、ハーブのようなとてもよい香りが料理を引き立たせてくれます。
栽培ポイント
ストックは切り花で売られていることも多いですが、鉢植えや地植えでも育てられます。耐寒性も耐暑性もそれなりに強く、比較的育てやすい花です。しかし過湿には弱く、水のやりすぎには注意しましょう。また、日当たりのよいところを好む植物のため、庭に植え付ける際は日陰を避け、日当たりのよい場所を選ぶとよく育ちます。