ずんぐり太郎とは?
基本情報
分類 | ヤマノイモ属・ヤマノイモ属・つる性植物 |
植え付け時期 | 3~5月 |
収穫時期 | 11月~12月 |
ずんぐり太郎は青森県の「ずんぐりいも」から選び抜かれた品種です。従来の長芋に比べて収穫がしやすく、家庭菜園に向いている長芋です。
ずんぐり太郎の特徴
特徴
ずんぐり太郎は、従来の長芋より短く、とっくり型で尻が平たいのが特徴です。長芋類の中でも比較的真っ直ぐ伸びる長芋や短系長芋と、分岐しやすい芋があります。ずんぐり太郎は短系長芋で分岐しません。またずんぐり太郎の粘り気はやや強いほうで、煮物にすると里芋のようなねっとり食感が味わえます。皮の色は従来の長芋に比べ、濃いめの色です。
ずんぐり太郎の栽培方法
栽培方法①用土
ずんぐり太郎は、やわらかい土で育てます。地植えのときに土が固いと芋が変形してしまうため、深さ50~60cmくらいまで耕しておきましょう。元肥として苦土石灰2握り、堆肥2kg野菜の肥料をよく土に混ぜておきます。ずんぐり太郎は地植えの家庭菜園だけでなく、空いた土袋や肥料袋に水はけ穴を開け、袋の中に用土を入れて栽培もできますよ。
栽培方法②植え付け
ずんぐり太郎の植え付けの適期は、牡丹や藤の花が咲く時期です。地植えの場合、畝幅は100~120cmです。種芋1/2~1本を横向きにして20~30cm間隔で、2~3mの深さのところに植え付けましょう。種芋の芽が出ている場合、芽を取って植えても問題ないです。地這栽培もできますが、立ち栽培のほうが病気のリスクも少なく大きく育ちます。
栽培方法③支柱
ずんぐり太郎のつるの長さが20cmくらいになると、土寄せをして追肥をします。それらの作業が終わったら、除草をして仮支柱をたて、立ち栽培の準備をしましょう。ずんぐり太郎のつるの長さは1.2mにもなるため、支柱を立てて誘引する必要があります。また、ずんぐり太郎は乾燥に弱い一面があります。夏はわらやビニールなどでマルチングして、乾燥を防ぎましょう。
栽培方法④水やり
ずんぐり太郎は、水分が足りないと長細く育ってしまいます。生育期間中は過湿にならないように十分気を付けて水やりをしましょう。水やりの方法は敷きわらの場合はわらの上から、ビニールの場合はその下から、畝と畝の間の溝になっているところに水を与えましょう。
栽培方法⑤追肥
芽が出てつるが巻きつくらいになると、ずんぐり太郎はぐんぐんと成長していきます。肥料をよく吸収するようになるため、お盆までに化成肥料を1~2回追肥しましょう。お盆過ぎには、追肥はしません。追肥の時期が遅れるとアクがつくられるため、忘れないように気をつけましょう。
ずんぐり太郎の収穫・保存
収穫
ずんぐり太郎は従来の長芋より短いため、収穫が簡単にできますよ。一般的な長芋は、その長さゆえに途中で折れてしまうことがあります。しかし、ずんぐり太郎は短いため、従来の長芋よりも折れる心配も少なく、収穫が可能です。
収穫する季節
ずんぐり太郎の収穫は11月~12月、晩秋から冬に入った季節が適期です。ずんぐり太郎は葉や茎が全部枯れてしまってから収穫します。青い葉がまだ残っているうちに収穫した芋は、食べるときに色が変わることがありますよ。
収穫の手順
まずはスコップで芋の周りの土を掘りましょう。乱暴に掘るとスコップの先でずんぐり太郎に傷を付けてしまいます。丁寧に、慎重に掘っていきましょう。芋を強く引っ張ると割れるため、力を込めないよう気を付けてください。
保存方法
暖かい地域の場合、収穫したずんぐり太郎は、土の中にそのまま保存できます。食べるときに食べる分を掘り出すと、劣化も少なく美味しく味わえます。土の中の長芋は4月下旬までに掘り出しましょう。寒い地域では、収穫時に全部掘り出します。掘り出した芋は、冷蔵(2~5℃)で2カ月くらいの保存が可能です。
まとめ
長芋のねばねばには、胃腸機能のサポートや栄養吸収の手助けをする働きと、滋養強壮の効果が期待できます。収穫も比較的簡単なことから、ずんぐり太郎は家庭菜園に向いています。初心者でも育てやすい、ずんぐり太郎栽培にチャレンジしてみませんか。
プランターで栽培する場合は、深めのプランターを選びましょう。プランターが浅いと芋がプランターの底にあたり、先がふくらんでしまいます。