京芋(たけのこ芋)とは?里芋に似た芋の特徴やオススメの食べ方を紹介!

京芋(たけのこ芋)とは?里芋に似た芋の特徴やオススメの食べ方を紹介!

京芋とは、たけのこに似た外見からたけのこ芋とも呼ばれている宮崎県の特産品です。ほかの芋類と比べるとややマイナーですが、里芋に似た味と食感、煮崩れしにくい肉質から、隠れた人気を誇ります。この記事では京芋の特徴や里芋との違い、おいしい食べ方やレシピを紹介します。

記事の目次

  1. 1.京芋(たけのこ芋)の概要
  2. 2.京芋の特徴
  3. 3.京芋と里芋との違い
  4. 4.京芋のおいしい食べ方
  5. 5.京芋のアレンジレシピ
  6. 6.まとめ

京芋(たけのこ芋)の概要

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京芋(たけのこ芋)は、九州の宮崎県をおもな生産地とする野菜です。名前の由来は昭和30年頃、当時の業界関係者が、この芋を売り込みに県外へ出たことがきっかけでした。その際に京都で、とてもおいしい里芋を使った精進料理を食べたのです。「このおいしい京都の料理にあやかりたい」という気持ちから「京芋」という名前を用いるようになったといわれています。

京芋という名前から、京野菜の一種と思われがちですが、実際は宮崎県の特産品です。

市場に出回っている京芋の9割以上が、宮崎県産なんだよ。

京芋には2種類ある

出典:写真AC

じつは「京芋」と呼ばれている野菜は2種類あります。1つはこの記事で紹介している京芋、そしてもう1つは、京野菜として有名な海老芋です。海老芋は曲がった形状が海老を連想させることから、「海老芋」と呼ばれるようになりました。しかし、京都で生産されていることから「京芋」と呼ばれる場合もあります。同じ名前でも、この2種類はまったく別の野菜です。間違えないように注意しましょう。

京芋を調べる際のネット検索でも、海老芋が出てくることがあります。

同じ名前を持つがゆえの弊害だね。京芋に限らず、野菜や植物の分野ではわりと多い話だから注意しようね。

京芋の特徴

特徴①たけのこに似た外見

京芋の特徴で真っ先にあげられるのは、別名の由来にもなった外見です。京芋の別名は「たけのこ芋」といいます。色も形も、たけのこに似ていることから名づけられました。京芋は里芋の一品種ですが、里芋と比べると大きくて長いです。直径は約6cm~7cm、長さは約20cm~40cmほどですが、大きいものだと長さ60cmにもなります。

特徴②煮崩れしにくい

京芋は、ほかの芋類に比べると身がよくしまり、肉質もしっかりしている品種です。このため煮崩れしにくく、おでんなどの煮物料理にうってつけの芋といえるでしょう。芋類特有のホクホクした食感や、優しい甘味もあるので、煮物に使えばおいしい料理を堪能できますよ。

特徴③旬の時期は11月~3月

京芋が市場に出回る時期は9月~3月です。しかし、ほとんどが宮崎県産の野菜である京芋の旬の時期は、宮崎県のブランド基準が目安となります。宮崎県ブランドでは、11月~3月に出荷する完熟品を「旬の時期の京芋」と定めています。このため、京芋の出回る時期は9月~3月ですが、旬の時期は11月~3月となるのです。

次は「里芋との違い」です。

京芋と里芋との違い

フリー写真素材ぱくたそ

里芋です。

京芋は里芋の一品種です。このため少しねっとりとした食感や、ほんのりとした甘味など、里芋に似ている点が多くあります。しかし形はかなり違います。また、京芋のほうがぬめりが少なく、形も大きくて長い円筒状なので、皮が剥きやすく調理しやすいです。この点も、里芋とは大きく異なるでしょう。

京芋のおいしい食べ方

京芋のおもな食べ方

京芋のおいしい食べ方として、真っ先にあげられるのは煮物です。京芋は煮崩れしにくいため、煮物に最適の食材といえます。芋類特有の甘味と食感を活かして、焼いたり揚げたりしてもおいしいですよ。京芋は味にクセがなく、いろいろな食べ方を楽しめる野菜ですが、味と食感を楽しめるシンプルな食べ方が向いているでしょう。

京芋の保存方法

京芋をおいしく食べるためには、正しい保存方法を知ることも必要ですね。新聞紙などで包んだ後、段ボール箱などに入れて、冷暗所で保存するのが京芋の保存方法の基本です。京芋は秋~冬にかけて出回る野菜ですが、乾燥と寒さに弱いという弱点があります。特に真冬の時期は、京芋が冷え過ぎたり、乾燥したりしないように注意しましょう。

次ページは「京芋のアレンジレシピ」だよ。

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京芋のアレンジレシピ

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