オオバコってどんな植物?
基本情報
和名 | オオバコ(大葉子) |
別名 | シャゼンソウ(車前草) |
学名 | Plantago asiatica |
英名 | Chinese Plantain Arnoglossa |
科 | オオバコ科 Plantaginaceae |
属 | オオバコ属 Plantago |
形態 | 多年草 |
生薬名 | シャゼンシ(車前子) シャゼンソウ(車前草) |
名前の由来
オオバコ(大葉子)の名前は葉が広く大きいことに由来するといわれています。別名の「シャゼンソウ(車前草)」は中国名です。かつては馬車道に多くはえていたこと、水分を含んだ種が人や動物などにくっついて広がることから、この名前が付けられました。
別名
オオバコは北海道から沖縄まで日本全国に広く分布するため、オバコ、カエルバ、カエロッパ、ゲエロッパ、ギャーロッパ、マルコバなど、多くの呼び名をもちます。カエルにまつわる名前が多いのは、オオバコの葉の形と色がカエルに似ている、弱ったカエルにオオバコの葉をのせると生き返る、などの説話があるからでしょう。
オオバコの特徴
オオバコは日本全国の高地~平地、荒地や道端などどこにでも見られ、雑草として扱われています。オオバコは人通りが多く踏みつけられやすい場所や、ほかの草が生えないような場所を選んで成長する雑草です。踏みつけが弱い場所では、背の高い草に負けてしまいます。
特徴①花
オオバコの開花時期は春~秋(4~9月)にかけてです。長さ約10~30cmの棒状の細長い花径を出し、花茎の先端の緑色の穂に白または淡い紫色の小花を密につけます。オオバコの花の時期は雌性期(シセイキ)と雄性期(ユウセイキ)があり、雌しべが先に出てしおれた後に、白い雄しべが出ます。
特徴②葉
オオバコの葉には堅い筋の通った長くて丈夫な葉柄がついています。葉の形は卵型、楕円形またはへらのような形で、根元から放射状に広がるのが特徴です。地面と平行に横に広がるように葉をはわせることで折れにくくなっています。
特徴③茎
オオバコの大きな特徴は茎にあります。地上に出ている部分はオオバコの花茎です。葉茎は踏みつけに耐えられるような丈夫さが必要なため、地上に立つことなく地面に埋まっています。
特徴④実
オオバコの果実は長楕円形です。成熟するとカプセルのような構造の果皮が乾燥してふたがとれ、種子が放出されます。果実の中に入っている平たい楕円形の種子の数は5~8個程度です。オオバコの種子は水にぬれるとゼリー状の粘液を出し、人間や動物などに運ばれることで分布を広げていくという性質をもちます。
オオバコの利用法
利用法①食用
オオバコの若芽は生のまま天ぷらにして味わえます。また、塩ゆでして油いためや和え物のほか、菜飯や粥にするなど食用にできます。
利用法③サイリウム
オオバコの種子、特にヨーロッパからインドにかけて生育するエダウチオオバコ(枝打ち大葉子、学名:plantago psylliumプランタゴサイリウム)の種子の皮を粉末にしたものをサイリウムと呼びます。ダイエットをサポートする補助食費品としても知られています。
サイリウムの働き
サイリウムは食物繊維が豊富で水分を含むと数十倍にも膨張します。このサイリウムの食物繊維が便をやわらかくして、便秘を改善する、おなかの調子を整えるなどの働きをするといわれます。また腸内環境を改善することから期待できる効果がコレステロール値の低下です。
摂取の際の注意点
サイリウムは摂取量は種皮なら1日に10gと決められています。大量に摂取してもダイエットの効果が高まるということはありませんし、大量にとりすぎると胃の膨満感や下痢などにつながることがあるので、摂取量を守りましょう。ハーブや薬との飲みあわせもあるので、事前に専門機関に相談が必要です。
オオバコの効果・効能
オオバコは日本中どこでも見られる雑草ですが、同時にすぐれた薬効をもつ薬草でもあります。そんなオオバコの薬草としての効能と効果を見ていきましょう。
効能①咳を止める
オオバコの葉の部分はシャゼンソウ(車前草)と呼ばれる生薬で、その主な働きは強い咳を鎮める作用です。シャゼンソウの主要成分であるプランタギニンには、咳を鎮め呼吸を楽にする作用があるといわれます。オオバコの種であるシャゼンシ(車前子)にも同様の効果があることが認められています。
シャゼンソウとは
オオバコの葉、シャゼンソウの収穫時期は、初夏~秋にかけてのオオバコが開花する季節です。花穂が出て十分に成長したら収穫します。全草を天日干しにして、乾燥しはじめたら日陰に移して完全に乾燥させます。
効果②下痢止め
シャゼンソウは下痢止めのための民間薬として用いられてきました。シャゼンソウにはわずかに香りがあり、味はほぼありません。生薬を煎じて服用します。
効能③利尿作用
オオバコの種を乾燥させた生薬、シャゼンシ(車前子)は利尿作用にすぐれ、主に排尿障害などの漢方薬に処方されます。薬効成分は粘液質プランタザン、アウクビン、コリンなどで、清心蓮子飲(セイシンレンシイン)や竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)などの漢方薬に配合されます。
シャゼンシとは
シャゼンシ(車前子)はオオバコの種の部分です。秋に種子ができたた花穂ごと切り取って、新聞紙の上で乾燥させたら手でもんで種子だけを取り出します。種子が水にあたると粘液を出すので、雨水などにあたらないように注意が必要です。
効能③腫れ物
民間療法ではオオバコの葉は腫れ物や膿を排出するので外用薬として使用されます。生のオオバコの葉を火であぶりやわらかくして患部に貼り付けると、熱をとり、炎症をおさえてくれるといわれます。
オオバコのおいしい食べ方
レシピ①オオバコ茶
オオバコの全草や種子を収穫し、陰干しします。しっかり乾燥したらお好みでフライパンなどで焙煎し、冷めたら容器に移して保存しましょう。焙煎することで飲みやすく、また保存期間も長くなります。風味がでるように5分ほど煎じて飲みます。
レシピ②オオバコわらび餅
材料(2人分)
- 水:250mL
- サイリウム:小さじ2
- ラカント:大さじ2
- きなこ:大さじ1
- 塩:ひとつまみ
作り方
- 鍋にサイリウムと水、ラカント半量を入れよく混ぜ、中火にかける
- ねばりが出るまでしっかり練る
- 透明感がでたら火をとめてバットに移し入れ表面を平らにならす
- ラップをかけて冷蔵庫で約20分冷やす
- 食べやすい大きさに切りわけ、食べる直前にきなこ、塩、残りのラカントを混ぜたものをかける
オオバコのおすすめ商品
商品 | |||
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商品名 | オオバコダイエット | 奇跡のオオバコ | サイリウムハスク |
価格 | 1,780円 | 1,680円 | 988円 |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
価格 | 1780円 | 1680円 | 988円 |
重量 | 500g | 360g | 340g |
商品リンク |
食餅繊維豊富でダイエットをサポートしてくれるオオバコの商品は数多く販売され、おいしく食べるためのレシピも開発されています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
おすすめ①オオバコダイエット
オオバコダイエット
参考価格: 1,780円
オオバコダイエット(プランタゴオバタ/サイリウム)は水分を含むと数十倍にふくれる植物性食物繊維が豊富なダイエットサポート食品です。満腹感を感じられる食品なので、ダイエット中のつらい空腹感をやわらげてくれます。ジュレのような飲み物として楽しむ、レシピに加えるなど使い方は多様です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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価格 | 1780円 |
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重量 | 500g |
おすすめ②奇跡のオオバコ
奇跡のオオバコ
参考価格: 1,680円
奇跡のオオバコはオオバコハスクの種子の外皮を微粉末にしたものです。微粉末で、ほかの食材と混ぜやすく、さまざまなレシピに利用できます。食物繊維が90%、糖質ゼロ、食感はなめらかで食べやすいのがポイントです。ダイエット中や、食事の制限がある方にもおいしく食べられるサイリウムです。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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価格 | 1680円 |
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重量 | 360g |
おすすめ③サイリウムハスク
サイリウムハスク
参考価格: 988円
サイリウムハスクは飲み物に混ぜるだけで手軽に食物繊維が摂取できる食品です。大さじ1杯のサイリウムを360mL以上の水やジュースに混ぜるだけで、食物繊維たっぷりでプルプルのドリンクができます。フルーツジュースやヨーグルトに混ぜれば、さらに風味がよくなりますよ。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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価格 | 988円 |
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重量 | 340g |
まとめ
オオバコは道端にはえる雑草というだけでなく、薬草としての働きやダイエット食品としての一面も持っている植物です。オオバコのとろみや独特の風味をいかして、ダイエットレシピに活用してみてはいかがでしょうか。
出典:写真AC