フウセンカズラ(風船葛)ってどんな花?
夏のグリーンカーテンにも!
つる性の一年草
風船葛(ふうせんかずら、かづら)はムクロジ科フウセンカズラ属の一年草で、アジアやアフリカの熱帯地域を原産とします。つる性でゴーヤなどと同様にグリーンカーテンに仕立てることができます。開花時期は7月~9月で、白い小さな花をたくさん咲かせます。秋になると、ほおずきのような風船状の袋に種を作ります。
食用や薬として利用している国も
風船葛は、インドやインドネシアのジャワ島などでは若い芽や葉を食用し、中国では解毒や利尿効果のある薬として用います。
フウセンカズラまとめ
- 学名:Cardiospermum halicacabum
- 科・属名:ムクロジ科フウセンカズラ属
- 和名:風船葛(ふうせんかずら、ふうせんかづら)
- 英名:Balloon vine
- 原産地:アジア・アフリカ
- 開花時期:7月~9月
フウセンカズラ(風船葛)の特徴
ほおずきのような袋とハート型の種が特徴!
風船葛の一番の特徴はなんといっても、その種にあります。秋になるとほおずき同様に風船のような袋の中に種が3粒ずつできます。種は丸く、はじめは緑色ですが、乾燥すると黒い色になります。そして、種一粒一粒にハート型の模様ができるのです!なんともかわいらしいですね。
摘心すると新芽が出て、横にボリュームが出る
風船葛はつるを伸ばしながら大きくなります。フェンスやネットに絡ませて伸ばし、夏には緑のカーテンとして利用できます。摘心すると、摘心したところから新芽が出て、横にボリュームが出てきます。緑のカーテンに仕立てる場合には摘心を行うとよいでしょう。
ボタニ子
「摘心」は、つるの先っぽを摘みとることをいいます。本葉が4~5枚くらいになったら摘心によい時期です。
フウセンカズラ(風船葛)の花言葉
風船葛の花言葉は「あなたと共に」「あなたと飛び立ちたい」です。ロマンチックですね。
フウセンカズラ(風船葛)の育て方
風船葛は耐寒性が低く、冬前には枯れてしまう一年草です。苗を植えるか、種をまいて育てます。
種からの育て方
種まき
4月~6月頃が風船葛の種まきによい時期です。気温が20~25℃くらいを目安に種まきするとよいでしょう。風船葛の種は表皮が硬く発芽しにくいです。種をまく前に一晩水につけておくか、表皮にかるく傷をつけると発芽率があがります。また、緑のカーテンを作る場合も、こうして事前に吸水させることで発芽の時期を揃えやすくなります。
用土
赤玉土など水はけのよい土に種まきしましょう。直まきする場合は、間隔を3cmほどあけるとよいでしょう。種をまいた後、薄く土をかぶせます。ポリポットにまいて発芽後に定植する場合は、本葉が4~5枚くらいになったら定植しましょう。
日当たり
土が乾ききってしまわないように、水やりをしましょう。たっぷりと日の当たる場所で育てます。
間引き
密集して芽が出ているところがあれば、丈夫な芽を残し、弱々しい芽を間引きましょう。
苗からの育て方
苗から育てたい場合は、4月~6月頃に本葉が5枚くらいに育った苗を園芸店などで入手します。
用土
市販の草花用培養土か、水はけのよい土を用います。赤玉土6:腐葉土4の割合で配合してもよいでしょう。
植え付け
間隔を20~30cmほどあけて苗を植え付けます。5月中旬~6月中旬が苗の植え付けの適期です。
育て方のコツ
①摘心
本葉が4~5枚くらいまで育った頃に摘心しましょう。摘心すると、そこから新芽が出て、枝数を増やすことができます。緑のカーテンを目指す場合は特にこの作業を行うことで、横へのボリュームを大きく育てることができます。
②つるの誘引
フェンスなどに絡みながら育つ風船葛。放っておくと、密集しているところと空いているところが出てきます。手が届く範囲で誘引をしてあげると、きれいなグリーンカーテンを作ることができますよ。
③置き場所
風船葛はおひさまが大好きです。日当たりのよい場所で育てましょう。
④水やり
土が乾きすぎないように水やりしましょう。夏場は蒸れやすいので、朝と夕方など、比較的涼しい時間帯の水やりがおすすめです。
⑤肥料
肥料は元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。追肥は液肥を定期的に施すとよいでしょう。
⑥害虫
風船葛は比較的丈夫であまり病気や害虫の心配はいらないのですが、ハダニが発生することがあります。乾燥しすぎないように注意し、葉裏にも葉水を与えて予防します。ハダニが発生したら、殺虫剤で除去します。
まとめ
夏には瑞々しい緑の葉っぱと可愛らしい小花が、秋にはハート型の模様のついた種が楽しみな風船葛。一つの小花から3粒の種が採れるので、一度育てるとたくさんの種が採れます。丈夫で育てやすい一年草なので、ガーデニング初心者にもおすすめの花です。ガーデニング好きなお友達に風船葛の種をおすそ分けしても喜ばれそうですね。お友達と一緒に育ててみませんか?
風船葛(ふうせんかづら、ふうせんかずら)