マイクロリーフとは?
マイクロリーフは、野菜やハーブを本葉や子葉の段階で早めに収穫したものをさし「マイクログリーン」とも呼ばれています。マイクロリーフは、種まきをしてから2週間〜3週間ほどで収穫できるのが特徴で、成熟した野菜やハーブよりも栄養価が高いのが魅力です。
ベビーリーフとは違う?
ベビーリーフは発芽後10日〜30日で収穫した若い葉をさします。マイクロリーフはベビーリーフになる前の段階で、草丈が3cmほどの葉を収穫したものです。ベビーリーフは「幼葉」の部分、マイクロリーフは「若芽」の部分を収穫します。植物自体は同じですが、収穫時期が異なるため「ベビーリーフ」と「マイクロリーフ」と呼び方が異なります。
「ベビー」「ミニ」「マイクロ」に分類される
マイクロリーフは発芽後、草丈が3cm前後になったら収穫します。ミニリーフは、マイクロリーフをさらに1週間ほど育てたもので、草丈が5cm程度に成長したものです。ベビーリーフは、ミニリーフをさらに10日ほど育て、草丈が7cm〜8cmのものをさします。ベビーリーフを収穫しないで育てると、一般的な成熟した野菜になります。
マイクロリーフの特徴
マイクロリーフは野菜の風味が凝縮されている若芽の部分で、少しの量でも野菜の味を楽しめるのが魅力です。「幼野菜」と呼ばれていますが、成熟した野菜に負けないような味と香りがします。販売価格はやや高めですが、サラダの上に散らしたり料理の付け合わせにしたりと、料理のアレンジ方法もさまざまです。
特徴①大きさ
マイクロリーフは、種まきをしてから最初に伸びてきた若芽が、約3cmになったら収穫します。そのため、例えば「青シソ」の場合は、成熟した青シソの葉は8cm〜13cmほどですが、マイクロ青シソは葉の大きさが1cm程度と、とても小さいのが特徴です。
特徴②販売価格
マイクロリーフ(マイクログリーン)の販売価格は通常の野菜に比べて高く、高級食材とされています。マイクロリーフ300gで10,000円ほどです。「高品質なトッピング野菜」として流通しており、レストランや料亭などでもマイクロリーフが利用されています。
特徴③味
マイクロリーフは、成長に必要な栄養素がたっぷりと含まれている状態で収穫されます。サイズは小さいですが成熟した野菜に負けない味が魅力で、サラダや料理のトッピングに利用しても、マイクロリーフの味をしっかりと味わえます。成熟した野菜にはない、マイクロリーフ独特の味や香りが人気です。
マイクロリーフの種類
マイクロリーフは野菜を若芽の状態で収穫したものの総称です。マイクロリーフにはさまざまな種類があり、葉に切れ込みの入っている品種や赤色の葉をつける品種など、さまざまな種類があります。スーパーやインターネットでは、いくつかの野菜を混ぜたものが「マイクロリーフ」として販売されています。
種類①マイクロナスタチウム
マイクロナスタチウムは、蓮の葉によく似た葉をつけるのが特徴です。マイクロナスタチウムを食べると、ピリッとした独特な辛みが味わえます。料理にアクセントを加える材料としても人気で、葉のサイズは1cm〜2cmほどの濃い緑色をしています。
種類②マイクロクレソン
マイクロクレソンはクレソンの若芽で、適度な辛みとほろ苦さが特徴です。さわやかな香りが魅力で、サラダや肉料理のトッピングによく合います。マイクロクレソンは、食欲増進効果や消化促進効果などの健康効果も期待できるマイクロリーフです。秋〜冬にかけて旬の時期を迎えます。
種類③マイクロ青シソ
マイクロ青シソは、大葉に成長する前の青シソで葉が柔らかく、成熟した大葉に比べて毛が少ないのが特徴です。小さな若芽ですが、大葉に負けない青シソ独特の香りが魅力で、薬味や香味野菜としても利用されています。
種類④マイクロアマランサス
マイクロアマランサスには「マイクロカリビアンアマランサス」や「マイクロレッドアマランサス」などの品種があります。ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、栄養満点のマイクロリーフです。マイクロレッドアマランサスは鮮やかで美しいえんじ色の品種で、料理に華やかな彩りを添えてくれます。
種類⑤マイクロイタリアンパセリ
マイクロイタリアンパセリは「マイクロパースレー」とも呼ばれているマイクロリーフです。双葉の先端にパセリ独特の切れ込みが入った葉をつけるのが特徴で、イタリアンやフレンチ、和食やスイーツなどに利用できます。若芽のためとてもやわらかく、プリンやケーキのトッピングにもぴったりです。
ボタニ子
次のページでは、マイクロリーフの栄養や育て方をご紹介します。
出典:写真AC