10月28日の誕生花は?
10月28日の誕生花は「マロウ」
ヨーロッパを中心に分布するアオイ科の多年草、マロウが10月28日(10/28)の誕生花です。とても育てやすく種で増やすことも簡単で、ガーデニング初心者にも扱いやすいハーブです。初夏に開花するあざやかな花は、ヘアカラーやネイルでよく耳にする「モーブ(mauve)」という色名の由来にもなっていますよ。観賞用のほか、美しい水色(すいしょく)のハーブティーとしても人気があります。
名前 | マロウ |
別名 | ゼニアオイ、ウスベニアオイ(薄紅葵) |
園芸分類・形態 | ハーブ・多年草 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花の時期 | 5月~7月 |
花の色 | ピンク、白、青、紫 |
暑さ / 寒さ | 強い / 普通 |
特徴 | 落葉性、開花期が長い |
マロウの特徴3選
マロウはギリシャ語を語源とした学名のほか、「夜明けのハーブ」という別名でも呼ばれる植物です。由来となっているのは花びらを乾燥させて作るハーブティーが持つ不思議な性質で、花の美しさや優しい花言葉もあいまって、ギフトにもとても人気がありますよ。
特徴①ギリシャ語を語源とした名前
マロウは学名を「マルバ(Malva)」といいます。これはギリシャ語の「malache:やわらかくする」が語源で、マロウの粘液に緩和剤効果があるとされていることにちなんだものです。英語では「コモンマロウ(Common mallow)」「マロウ(Mallow)」などと呼ばれており、日本でもこちらの名前のほうが一般的です。花を使ったハーブティーが美しい青色をしていることから、「ブルーマロウ」とも呼ばれていますよ。
特徴②別名は「夜明けのハーブ」
マロウは「夜明けのハーブ」というロマンティックな別名を持っています。これは花びらを使ったハーブティーにレモン果汁を加えると、いれたてのあざやかな青色から、淡いピンク色に変わることにちなんだものです。青からピンクへ、まるで空に朝日が昇っていくように色が変化するので「夜明けのハーブ」と名付けられました。アントシアニンという色素が、酸性で赤色に、アルカリ性で青色に反応するために起こる色の変化です。
特徴③ギフトにぴったりの花言葉
花が可憐でかわいらしく、マロウティーも前述のように魔法のような仕掛けを持つため、マロウはギフトとしても高い人気を誇ります。さらに花言葉も「柔和な心」「おだやかさ」「優しさ」といったポジティブなものばかりなので、性別や世代を問わずだれにでも安心して贈ることが可能ですよ。アレンジメントやブーケはもちろん、小さな箱に活けてそのまま飾れる「フラワーボックス」もおすすめです。
マロウの育て方
マロウは丈夫で育てやすいので、初めてハーブガーデンに挑戦する人にも扱いやすいハーブです。栽培環境や水やり、植え替えなど、くわしいポイントについて確認していきましょう。成長期に水を絶やさないことと、弱アルカリ性の用土を使うことが、元気に育てるコツですよ。
育て方①栽培環境
マロウは年間を通して、日当たりと風通しのいい環境を好みます。堆肥や腐葉土などの有機物を混ぜ込んで、水はけのよい土壌に整えましょう。冬は地上部が枯れますが、地中の根は生きています。腐葉土やワラを敷いて霜や凍結を防げば、屋外での越冬も可能ですよ。鉢植えの場合は、屋根のある場所に移動させると安心です。
育て方②水やり・肥料
マロウを庭植えで育てる場合、根付いたあとの水やりはほとんど不要です。自然に降る雨に任せ、極端に乾燥したときだけ水を与えてください。鉢植えは表土が乾いたら、その都度たっぷりと水やりをしましょう。肥料は元肥として、緩効性化成肥料を施します。春と秋に追肥として、同じ緩効性肥料を置き肥するのがおすすめですよ。液体肥料でも構いません。
育て方③植え付け・植え替え
マロウは水はけと通気性がよく、保水性のある土を好みます。赤玉土と腐葉土、軽石の配合土がいいでしょう。市販されているハーブ用の培養土を使うのも便利です。3月上旬~5月上旬、9月下旬~11月上旬に植え付けます。庭植えの場合は、一度植え付けたら植えっぱなしで構いません。鉢植えは株がいっぱいになったときだけ、株分けを兼ねて植え替えるといいでしょう。
10月28日の誕生花(マロウ以外)
10月28日の誕生花①ムクゲ
ムクゲ(木槿)はインドや中国を原産とする花です。早朝に開いた花が夕方にはしぼんでしまう「一日花(いちにちばな)」という性質が特徴で、儚く清楚な印象を与えます。花言葉は「信念」「新しい美」。ひとつひとつの花は1日で枯れてしまいますが、開花時期の6月~10月に次々と新しい花を咲かせ続けるので、こうしたポジティブなフレーズがつけられました。
10月28日の誕生花②ノコンギク
ノコンギク(野紺菊)は本州~九州に分布する素朴なキクです。淡い紫色の花がかわいらしく、古くから観賞用として栽培されてきました。花言葉は「長寿と幸福」「忘れられない思い」。恋人だけでなく友人や家族などへのギフトにもぴったりのフレーズですね。アレンジメントやブーケは野草花で仕立てると、ナチュラルな雰囲気のギフトになりますよ。
10月28日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日など、10月28日にゆかりのあるものをご紹介します。今日が誕生日のイワン・ツルゲーネフは、19世紀のロシアを代表する文豪のひとりです。「父と子」「初恋」などの作品を残し、日本でも武者小路実篤(むしゃのこうじ さねあつ)や志賀直哉(しが なおや)など、多くの作家に強い影響を与えました。
10月28日の誕生石
10月28日の誕生石は「エメラルド」です。日本では「翠玉(すいぎょく)」という名前でも呼ばれます。世界四大宝石のひとつに数えられる美しさは、かのクレオパトラも愛したといわれていますよ。神秘的なグリーンが不死の象徴とされ、古くからたいへん大切にされてきた宝石です。ネックレスやリングなど、アクセサリーギフトとしても人気があります。
10月28日生まれの有名人
10月28日生まれ(星座はさそり座)の有名人は、以下のような人々です。経営者のビル・ゲイツ氏は、マイクロソフトの創業者としても知られています。長者番付の常連として有名ですが、本人は大変な倹約家で、飛行機移動のときは極力エコノミークラスを使うそうですよ。
- イワン・ツルゲーネフ(ロシアの小説家)
- ビル・ゲイツ氏(アメリカの経営者)
- 菜々緒さん(モデル、女優)
10月28日の出来事・記念日
ドーハの悲劇
「ドーハの悲劇」は、サッカーワールドカップのアジア地区予選での出来事です。1993年のこの日、日本とイラクの試合が行われました。日本はその時点でリーグ首位となっていて、高確率で本大会へ進めるという状況でした。ところが試合終了間際にイラクに得点を許し、その得点が決め手となって、ワールドカップ初出場を逃してしまいます。この試合がカタールのドーハで行われたので、「ドーハの悲劇」と名付けられました。
まとめ
さわやかな花色で初夏の花壇を彩るマロウは、ローマ時代にはすでに栽培されていたといわれるほど歴史の古いハーブです。アレンジメントや切り花はもちろん、美しい青色のハーブティーも、ギフトにたいへん人気があります。色のインパクトに反して紅茶の味はくせがなく、ミントやオレンジピール、はちみつなどを加えても楽しめますよ。魔法のように変わる水色(すいしょく)は、初めて見るひとを驚かせるでしょう。
出典:写真AC