10月30日の誕生花は?
10月30日の誕生花は「クロッカス(紫色)」
季節の移り変わりを教えてくれる早春の彩り、クロッカス(紫色)が10月30日(10/30)の誕生花です。霜や凍結にも負けず花開く姿は小ぶりながらも存在感抜群で、古くから世界中で栽培されてきました。小型の球根花で狭いスペースでも育てられるのも、クロッカスの人気の秘訣ですね。80種類ほどの原種のほか、多くの園芸品種が開発されていますよ。
名前 | クロッカス |
別名 | ハナサフラン |
園芸分類・形態 | 球根・多年草 |
原産地 | 地中海沿岸 |
開花の時期 | 2月~4月、10月~11月 ※品種による |
花の色 | 黄色、白、紫 |
暑さ / 寒さ | 強い / 強い |
特徴 | 耐寒性が強い、水栽培に向く |
クロッカスの特徴2選
クロッカスは寒さの厳しい時期に花を咲かせる強さが印象的な花です。相手を元気にするような花言葉が複数つけられているのも、そうした性質が由来となっていますよ。一方でネガティブな花言葉も存在するのは、ギリシャ神話に登場する美少年クロッカスが、つらい恋に苦しんだことにちなみます。
特徴①ギリシャ語が語源の名前
クロッカス(Crocus)という名前は、ギリシャ語の「krokos:糸」が語源とされています。糸状に伸びる雌しべを持つことにちなんだ、シンプルな命名ですね。ギリシャ神話に登場する青年の名前が由来であるという説もありますよ。また、ちょうどバレンタインのころに咲くため、「バレンタインにささげる花」というニックネームでも親しまれています。
特徴②可憐でかわいらしい印象の花言葉
クロッカス全般に共通する花言葉は「青春の喜び」「切望」「あなたを待っている」です。待ちわびた春の訪れを知らせる花であることから、これらのフレーズがつけられました。そのほか、花色ごとにも花言葉があり、今日の誕生花である紫のクロッカスは「愛の後悔」、黄色は「私を信じて」です。ギフトとして贈るときには、ポジティブな花言葉を伝えたいということを、メッセージカードで補足するのがおすすめです。
クロッカスの育て方
寒さに強く丈夫な性質を持つクロッカスは、ガーデニング初心者にも育てやすい球根植物です。環境があえば数年間植えっぱなしでも、毎年美しい花を咲かせてくれますよ。栽培環境や水やり、植え付けなど、くわしいポイントを確認しましょう。地中に植えるほかには、小さな花瓶やガラス鉢などで水栽培を行うことも可能です。根が伸びていくようすが観察できるのでおもしろいですよ。
育て方①栽培環境
クロッカスは日当たりと水はけのいい環境を好みます。発芽~開花の間は、庭植え・鉢植えともによく日の当たるところで管理するのがおすすめです。日照量が不足すると球根が太らず、翌年以降の花つきが悪くなりますよ。春咲き種は早春に地上に葉を出して開花したあと、6月ごろには枯れます。そのあとは翌年まで、地中での休眠期間です。
育て方②水やり・肥料
クロッカスは生育中の秋~春まで、十分に水を与えます。特に夏場や日照り続きのときなど、極端に乾燥させないように注意が必要です。肥料は植え付けの際、少量の元肥と苦土石灰を混ぜ込みます。開花後にも追肥を施して球根を太らせると、翌年以降も元気に花を咲かせられますよ。粒状・液体どちらでもかまいませんが、カリ分が多いものが最適です。
育て方③植え付け・植え替え
クロッカスを栽培するときには、球根用培養土か草花用培養土を使うと便利です。水栽培や玉砂利、ガラス玉などの中で育てても問題なく開花します。10月~11月に、球根2個分の間隔と深さで植え付けましょう。植え替えは基本的には不要ですが、休眠中に病気や害虫の被害にあわないため、葉が枯れたら掘り上げて乾燥貯蔵すると安心です。場所によっては数年間植えっぱなしでも問題ありません。
10月30日の誕生花(クロッカス以外)
10月30日の誕生花は、紫色のクロッカス以外にも複数あります。ここではその中から、涼しげな色合いの小花がさわやかな「ロベリア」と、あたたかな花色とユニークな花姿で人気の「シーマニア」を見ていきましょう。どちらもかわいらしい花ですが、ギフトとして選ぶならポジティブな花言葉を持つシーマニアがおすすめですよ。
10月30日の誕生花①ロベリア
ロベリアは南アフリカ原産の春の花です。ひとつひとつの花は小さいものの、ひとつの株にたくさんの花を咲かせるので、にぎやかな印象を与えます。園芸品種は直立性とほふく性に分かれ、直立性の品種は咲きそろうとまるでドームのようにこんもりと丸い形になりますよ。花言葉は「悪意」「謙遜」です。紫や青、ピンクなどカラーバリエーションも豊富でかわいらしい花ですが、ギフトにするのは避けたほうが無難でしょう。
10月30日の誕生花②シーマニア
シーマニアは、まるで金魚が口を開けているように見える形がかわいらしい花です。南アメリカのペルーやボリビアなどの熱帯森林に自生しています。育てやすく丈夫で開花期も長いため、ガーデニングシーンでも人気の高い多年草です。切り花には向かない形状なので、ギフトとして贈るなら鉢植えをおすすめします。花言葉は「コミュニケーション」「繁栄」です。
10月30日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日、この日に生まれた有名人など、10月30日にゆかりのあるものをご紹介しましょう。今日が誕生日のフョードル・ドストエフスキーは、ロシアを代表する小説家です。「罪と罰」「白痴」「カラマーゾフの兄弟」などの作品は、江戸川乱歩や村上春樹といった小説家のほか、漫画家の手塚治虫にも多大な影響を与えました。
10月30日の誕生石
10月30日の誕生石は、透きとおったイエローが美しい「シトリン」です。その色から黄金(金貨)の象徴であり、古くからお金にまつわる運を高める宝石として大切にされてきました。「シトリンを持つと商売がうまくいく」「財運をもたらす」などの言い伝えがありますよ。はちみつのような色合いはアクセサリーにしてもかわいらしく、女性へのギフトにもおすすめです。
10月30日生まれの有名人
10月30日生まれの有名人には、以下のような人々がいます。星座はさそり座です。高い集中力でひとつのことに熱中し、やり遂げる根気強さを持つ人が多いとされていますよ。
- フョードル・ドストエフスキー(ロシアの小説家)
- 仲間由紀恵さん(女優)
- 杉内俊哉選手(野球選手)
10月30日の出来事・記念日
初恋の日
10月30日は「初恋の日」です。1896年、詩人の島崎藤村が「初恋」の詩を発表したことが由来で、藤村ゆかりの宿である中棚荘(長野県小諸市)が制定しました。この記念日にちなんで、初恋をテーマとした「初恋はがき大賞」というイベントが毎年のように行われていますよ。「まだあげ初(そ)めし前髪の林檎のもとに見えしとき」から始まる「初恋」は、甘酸っぱさや初々しさが表現されたロマンチックな詩ですね。
まとめ
まだ寒い盛りに花を開くクロッカスは、その健気な姿で春の訪れを知らせる花です。色の少ない冬場の花壇を、そっと彩ってくれますね。水栽培にも向いていて、小さなスペースにも飾ることができるため、窓際やテーブルなどに置くのも素敵です。紫色固有の花言葉は「愛の後悔」とネガティブですが、クロッカス全体に共通する花言葉にはポジティブなものも多くあるので、ギフトにするのもおすすめですよ。